人間ドラマが深すぎる!堀くるみを魅了した『イカゲーム』シーズン3

アイドルグループ・元「たこやきレインボー」のリーダーで、現在はABCテレビ「おはよう朝日土曜日です」など、タレントや女優としてマルチに活躍する堀くるみさん。堀さんがおすすめするのは、2025年6月27日から配信されたNetflixシリーズ『イカゲーム』シーズン3。シーズン1・2の内容も交えながら、作品の“深さ”を語っていただきました。

※本記事はNetflixシリーズ『イカゲーム』シーズン1~3 の一部ネタバレを含みます。

Netflixシリーズ『イカゲーム』とは

Netflixシリーズ『イカゲーム』とは

Netflix史上最高のヒット作とも評されるサバイバルスリラーの人気シリーズ。

『イカゲーム』はギャンブルで多額の借金を抱える主人公のソン・ギフン(456番)をはじめ、さまざまな境遇に絶望した人々が、莫大な賞金と命を懸けたサバイバルゲームに挑む物語。シーズン1では、ギフンがイカゲームで優勝し456億ウォン(約45億円)の大金を手にしたものの、ゲームで脱落した幼馴染や友人が死に追いやられる。

シーズン2は仲間たちの命を奪ったゲームに終止符を打つべく、ギフンは再びゲームに参戦。参加者たちの命を守るために奮闘しながら、ゲームの運営側を内部から潰そうとクーデターを企てるが……。

物語の最終章となるシーズン3ではクーデターに失敗し、目の前で親友を失ったギフンが絶望の淵に突き落とされたところからスタート。人間の「善」を信じられなくなり、再びゲームに戻されたギフンに予想だにしなかった展開が待ち受ける。果たして、ギフンは人間に希望を見いだせるのか、それとも……。

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人の本質に触れる深すぎるドラマ

人の本質に触れる深すぎるドラマ

ーーまず、『イカゲーム』とはどのような作品ですか?

簡単に言えば、命を懸けて莫大な賞金を獲り合うデスゲームです。ただ『イカゲーム』がほかのデスゲーム作品と違うのは、登場人物の人間ドラマが色濃いところ。ゲーム内で巻き起こる人間模様はもちろん、ゲーム参加に至るきっかけにも重みや深みがあります。

人生を変えるために参加する人だったり、大事なものを守るために参加する人だったり、参加者一人ひとりが何か大きな動機を抱えています。参加者はみんな必死で、人間の本性、本質が垣間見えるのが面白いです。

ーー参加者はどのようなゲームで競うのでしょうか?

「だるまさんがころんだ」や「おはじき」のような子どもの遊びです。作品タイトルになっている「イカゲーム」も、昔の韓国の子どもたちの間で流行したゲーム。そんな楽しいゲームを、大人たちが命を懸けて必死でやるところも、ほかのデスゲーム作品とは違うと思います。

ーーそのギャップにも魅了されたと?

人の本質に触れる深すぎるドラマ

そうですね。あと、ゲームのセットも凝っていて、めっちゃ可愛いんです! 「だるまさんがころんだ」の鬼役として出てくる女の子のロボットはチャーミングですし、壁や天井の色使いやデザインもポップ。子どもの頃のワクワク感を思い出させてくれるんです。それとは対照的に、ゲームの内容は残酷。そのギャップが不気味さをあおってくれてクセになりますね。

ーーゲーム参加者の駆け引きもあるんですか?

ゲームのルールをきっちり守ってプレイする人もいれば、ズルい手を使って勝ち抜けようとする人もいます。ルールの抜け道に気づいて黙っている人もいれば、周りに教えてあげる人もいる。ゲームへの向き合い方を観るだけでも、その人の考え方、生き方が表れていると思います。

ーー社会の縮図のようなものですね。

そうですね。参加者はみんな同じゲームをして、同じジャージを着ているのに、いざゲームをプレイすると、自然とその人の職業や地位とリンクした振る舞いが表れてしまうんです。

ーー印象に残っているキャラクターはいますか?

人の本質に触れる深すぎるドラマ

ズルい人はとことん嫌いになるから、ズルい人のほうが印象に残っています(笑)。例えば、シーズン2に登場した、「BIGBANG」の元メンバーのT.O.Pさん演じるサノス(230番)。「だるまさんがころんだ」で動きを止めている参加者の背中をわざと押したり、ゲーム内で薬物に手を染めて思いがけない行動をとったり、シーズン1であそこまでゲームをかき乱すキャラクターはいませんでした。その反面、臆病者のミンス(125番)をかばう一面もあり、とにかくインパクトが強烈でしたね。

ーー逆に、好きなキャラクターは?

トランスジェンダーで特殊部隊出身のチョ・ヒョンジュ(120番)です。心が優しくて、強くて、いざという時には冷静で頼りになる。シーズン2の「コンギ遊び」では失敗する人が続出するんですが、そんな時でもチームの仲間のミスを責めず、「冷静になろう」とチームを落ち着かせたおかげで何とか成功しました。めっちゃ頼りになってかっこよかったですね。

ここで終わるかシーズン2… シーズン3に向けて期待高まる展開

ここで終わるかシーズン2… シーズン3に向けて期待高まる展開

ーーシーズン1・2を振り返ってみていかがですか?

個人的には、シーズン2がお気に入りです。シーズン1のイカゲームで優勝した主人公のギフンが、このデスゲームに終止符を打つために再びチャレンジするんです。

ーーどのような展開ですか?

ギフンはシーズン1で「めんこ」勝負を仕掛けてきたスカウトマンを探し出し、ゲーム参加権を懸けた戦いから急展開を迎えます。シーズン1でゲームの進行役だったフロントマンが参加者側にいるんです。「シーズン2は一体どうなってしまうんだ?」と、最初から惹き込まれました。

意外にも、フロントマンはギフンたちの良き理解者になり、味方になったんだと安心していました。ひょっとしたらフロントマンもゲームを止めたいんじゃないか、改心したんじゃないかという淡い期待を抱いていましたが、案の定、ギフンも私自身もフロントマンに心をもてあそばれましたね(笑)。

ここで終わるかシーズン2… シーズン3に向けて期待高まる展開

ーーシーズン1と2を比較し、ゲームの描写に変化はありますか?

シーズン1は何が起きるか分からないゲーム内容にただハラハラドキドキしていましたが、シーズン2では観るこちらもゲーム内容に慣れたこともあって、今度は「誰に気をつけたらいいのか」「誰を助けたらいいのか」といった別の視点で観ることができました。

シーズン1は単純にゲームそのものの怖さ、シーズン2は人と人の争いの怖さを感じました。ゲームの中で生まれた信頼感が一瞬で崩れてしまったり、仲間だと思っていた人にあっさり裏切られたり。信頼関係のもろさを痛感し、改めて考えさせられることが多かったですね。

ーーキャラクターの心情の変化はいかがでしょうか?

ここで終わるかシーズン2… シーズン3に向けて期待高まる展開

主人公のギフンを例に挙げると、シーズン1では大事なお金をギャンブルに注ぎ込み、借金を繰り返すだらしない父親という印象でした。ただ、シーズン2では「イカゲームの覇者としてデスゲームを終わらせる」「ゲームでの犠牲者を増やさない」という使命感を持って、主催者側に立ち向かう姿がかっこよく映りました。

ーーシーズン2はどのような終わり方を?

詳細までは言えませんが、かなり絶望的な状況で、めっちゃ気になるところで終わってしまって……。ずっとお預けを食らっていました(笑)。

ここで終わるかシーズン2… シーズン3に向けて期待高まる展開

絶望の底から希望が芽生えるドラマ

ーーそんな中、待望のシーズン3が公開されました。

めちゃくちゃ楽しみにしていました! シーズン3では参加者側だけではなく、ギフンがゲームで潜入した島を探すチームや、ゲーム運営側のストーリーも描かれていて、見どころがたくさんあります。

ーー特におすすめの見どころは?

絶望の底から希望が芽生えるドラマ

参加者の命を懸けたサバイバルゲームを、ギャンブルやスポーツのように楽しむVIPの残酷な視点です。彼らの視点は、シーズン1・2には描かれていませんでした。VIPはゲームの勝敗しか興味がなく、参加者はただのゲームの駒にすぎません。世界はこういう人たちが牛耳っているのかもしれないと思うと怖さを感じましたね。

ーーそんな彼らに、ギフンは反抗しているわけですね。

シーズン3では一度自暴自棄になる時もありましたが、自分を犠牲にしてでも仲間を助けようとするシーンもあり、以前のギフンからは想像できないほどの成長を感じました。ギフンにとってもイカゲームの見え方が変わっているように思います。

ーー今シーズンも脱落者がたくさん出てしまうのですか?

脱落してほしくないキャラクターは本当に多いのですが、残念ながら……。『イカゲーム』はそんな生ぬるい展開にはならないです。

中でも見ていてつらかったのが、シーズン2から出演する妊婦のジュニ(222番)と、ジュニの元恋人のミョンギ(333番)。ゲームとは関係のない感情が邪魔をし、それが原因で犠牲になってしまう人もいたり……。「私情を持ち込まんといてくれ」という瞬間もあってもどかしかったですね。

絶望の底から希望が芽生えるドラマ

ーーシーズン3のポイントを教えてください。

特に終盤にかけては、ゲームで知り合っただけの他人同士でも、信じ合うことができるかが大事なポイントだったんじゃないかと思います。窮地に追い込まれた時、疑心暗鬼に陥る参加者が多いのがシーズン3の特徴。もしみんなが信じ合えていたら、また違った展開になっていたんじゃないかと思いますね。

ーーシーズン1~3までを通して、『イカゲーム』にどのような感想を抱きましたか?

窮地に立たされた時こそ、人の本性、本質が見えてくる作品。言ってみたら、人の一生が短くまとめられたような作品だと思っています。刺激的なシーンもありますが、人の温かみに触れられるシーンもたくさんあり、飽きずに見続けられるドラマだと思います。

ーーこの作品をどのような方におすすめしたいですか?

絶望の底から希望が芽生えるドラマ

ゲームの参加者はみんな大きな悩みを抱え、人生を投げ出したくなっている人たちばかりです。でも実は、彼らが希望を見いだせたり、頑張ろうとする気持ちが芽生えたり、ポジティブなシーンも多いんです。だから「自分はダメだ」と思っている人も感情移入しやすく、前向きになりたい人にもおすすめできるドラマじゃないかと思いますね。

今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画もご覧いただき、堀くるみさんのプレゼンで作品の面白さをぜひ感じてください!

Netflixシリーズ『イカゲーム』シーズン1~3独占配信中


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