『ストレンジャー・シングス』に影響を与えた30の元ネタ

ストレンジャー・シングス 元ネタ メインビジュアル

Netflixで独占配信中の『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、全世界で人気のドラマシリーズです。脚本・監督を担当したダファー兄弟のインタビューなどより『ストレンジャー・シングス』に影響を与えた元ネタ30選をご紹介します。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とは?

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、Netflixを代表するドラマシリーズです。2022年11月現在シーズン4 までが配信中。これまで、エミー賞・ゴールデングローブ賞・グラミー賞など数々の賞にノミネートされています。
そんな『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の魅力のひとつは、ストーリー・演出・キャスティングなど、ドラマの随所に盛り込まれた70〜80年代の映画や音楽などポップ・カルチャーへのオマージュ。本編に盛り込まれた元ネタを知ることで、ドラマをより深く楽しむことができます。


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映画・アニメ・ゲームが元ネタ?『ストレンジャー・シングス』に影響を与えた30作品

『ストレンジャー・シングス』に影響を与えた30の作品をご紹介します。

『ストレンジャー・シングス』に影響を与えた映画

『ストレンジャー・シングス』の元ネタになった代表的な映画とシーンをピックアップします。

1. 『グーニーズ』

『グーニーズ』は、1985年に公開されたリチャード・ドナー監督のアドベンチャー映画です。『ストレンジャー・シングス』の少年少女が力を合わせて冒険を繰り広げるストーリーは、『グーニーズ』の強い影響を思わせます。シーズン1でダスティンがクラスメイトのいじめっ子にナイフを突き付けられるシーンは、『グーニーズ』の少年の1人が不良に拉致される場面のオマージュとされています。

『グーニーズ』主人公の1人ショーン・アスティンは『ストレンジャー・シングス』シーズン2のボブ役で参加しています。

2. 『エイリアン』

ストレンジャー・シングス 元ネタ 突入する部隊

『エイリアン』は1979年に公開されたリドリー・スコット監督のSFホラー映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン1で裏側の世界を捜索するシーンで、研究所のメンバーが着用している防護服・装備や、「デモゴルゴン」の卵?らしきものは『エイリアン』のパロディ。また、『エイリアン』の2作目に登場したポール・ライザーは、オーエンズ博士役でシーズン2から出演しています。

3. 『スタンド・バイ・ミー 』

『スタンド・バイ・ミー』は、1986年に公開されたロブ・ライナー監督の青春ドラマ映画です。田舎町を舞台とした少年たちの冒険譚というプロットは、『ストレンジャー・シングス』にも共通します。シーズン1でマイクたちがウィルを探して森の中を歩くシーンは、本作のオマージュでしょう。

4. 『ジョーズ』

『ジョーズ』は、1975年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の映画です。人食いサメの恐怖と、それに立ち向かう主人公たちを描くパニック・スリラーの名作です。『ストレンジャー・シングス』シーズン1&2で警察署長ホッパーが着用しているベージュの制服は、『ジョーズ』に登場するマーティン署長へのオマージュ。

5. 『キャリー』

『キャリー』は1976年に公開されたブライアン・デ・パルマ監督のホラー映画です。『ストレンジャー・シングス』の超能力少女がヒロインという設定など『キャリー』の影響が見えてきます。

6. 『未知との遭遇』

ストレンジャー・シングス 元ネタ 壁にかけられたアルファベット

『未知との遭遇』は、1977年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督のSF映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン1で、失踪したウィルとコンタクトを取ろうとジョイスが家中に電飾を飾るシーンや、シーズン2でウィルが家のドアを開けると“裏側の世界”が広がり立ちすくむシーンは『未知との遭遇』のオマージュ。

7. 『ゴーストバスターズ』

『ゴーストバスターズ』は、1984年に公開されたアイヴァン・ライトマン監督のコメディ映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2で、ハロウィンにマイクたちが『ゴーストバスターズ』のコスプレをするシーンは有名です。マイク役のフィン・ヴォルフハルトは、2021年に全米公開された『ゴーストバスターズ/アフターライフ』に出演しています。

8. 『ジュラシック・パーク』

『ジュラシック・パーク』は、1990年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督のSF/パニックスリラーです。恐竜に襲われる恐怖とそれに立ち向かう主人公たちを描いた大ヒット作品で、その後シリーズ化しました。『ストレンジャー・シングス』シーズン2でボブが研究所のブレーカーを元に戻すシーンや、シーズン3でマイクたちが商業施設でデモゴルゴンと闘うシーンなど、さまざまなシーンが本作の影響を受けて作られていると考えられます。

9. 『ニューヨーク1997』

『ニューヨーク1997』は、1981年に公開されたジョン・カーペンター監督の近未来SF映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2でエルが仲間になるギャングたちは、本作に登場する主人公のスネーク・プリスケンや仲間の囚人たちのデザインやイメージに影響を受けています。

10. 『フランケンシュタイン』

『フランケンシュタイン』は、1931年に公開されたジェイムズ・ホエール監督のホラー映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2でエルがホッパー宅に滞在しているときに本作を鑑賞しているシーンが有名。Netflixスペシャル『フランケンシュタインの怪物の怪物』では、ホッパー役のデヴィッド・ハーバーが本人役で出演しています。

11. 『グレムリン』

『グレムリン』は、1984年に公開されたジョー・ダンテ監督のSFコメディ映画です。
『ストレンジャー・シングス』シーズン2で登場する幼体のデモゴルゴンのビジュアルイメージはグレムリンに影響を受けており、デモゴルゴンをダスティンがこっそりと飼育する姿も本作に通じるポイントです。

12. 『インディ・ジョーンズ』シリーズ

『インディ・ジョーンズ』は、1981年に公開された『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』からシリーズ化されたスティーブン・スピルバーグ監督のアドベンチャー映画です。
『ストレンジャー・シングス』でホッパーが被っている帽子は、『インディ・ジョーンズ』へのオマージュ。その他、シーズン2でマックスがビリーの車に乗るシーン、シーズン2、3でホッパーが研究所で闘うシーン、シーズン3でロビーとスティーブが縄でくくられているシーンなど、随所に本シリーズのオマージュが見られます。

13. 『エルム街の悪夢』

『エルム街の悪夢』は、1984年に公開されたウェス・クレイヴン監督のホラー映画です。
『ストレンジャー・シングス』シーズン2でジョナサンとナンシーがデモゴルゴンを炎で撃退しようとするシーンは、『エルム街の悪夢』の「フレディが罠にかけられて火あぶりにされるシーン」のオマージュ。またシーズン4のストーリーや演出にも多大な影響を与えているとされています。『エルム街の悪夢』フレディ役のロバート・イングランドは、『ストレンジャー・シングス』シーズン4にヴィクター・クリール役で出演しています。

14. 『すてきな片想い』

『すてきな片想い』 は、1984年に公開されたジョン・ヒューズ監督のラブコメ映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2のラストシーン、ダンスパーティのビジュアルイメージは本作へのオマージュです。

15. 『マッドマックス』

『マッドマックス』は1979年に公開されたジョージ・ミラー監督のアクション映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2の1話目のタイトルが本作と同名。マックスのキャラクターは、本作の主人公マックス(マクシミリアン)・ロカタンスキーの影響を強く受けています。

16. 『卒業白書』

『卒業白書』は、1983年に公開されたポール・ブリックマン監督のラブコメ映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2のハロウィンパーティーに出席するスティーブとナンシーの衣装は、本作のジョエル・グッドソンとラナの衣装のオマージュ。

17. 『スキャナーズ』

『スキャナーズ』は、1981年に公開されたデヴィッド・クローネンバーグ監督のSFホラー映画です。研究室に超能力者を集めて、その能力を兵器として利用しようとする設定は本作の影響を受けたもの。『ストレンジャー・シングス』シーズン1でエルがエージェントを念力で殺すシーンも本作のオマージュです。

18. 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』 は、1980年に公開されたアーヴィン・カーシュナー監督のSF映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2でエルが念力で敵の首を締めるシーンは、本作でダース・ベイダーがフォースで相手の首を締め上げるシーン、エルがトレーラーを持ち上げるシーンは、ヨーダが沼に沈んだXウィング(戦闘機)をフォースで持ち上げるシーンに影響を受けたとされています。また、シーズン4で「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をしているときのダスティンのセリフ「二度と確率の話はするな(Never tell me the odds)」は、本作に登場するハン・ソロのセリフのオマージュです。

19. 『SUPER8』

『SUPER8』は、2011年に公開されたJ・J・エイブラムス監督のSF映画です。少年少女たちの冒険活劇である点、保安官や警察が活躍する点、仲間同士の連絡手段でウォーキートーキーが利用される点など、『ストレンジャー・シングス』には多数の類似点があります。またシーズン2のバスの中に隠れたマックスたちが襲われるシーンは本作にインスパイアされたとされています。

20. 『死霊のはらわた』

『死霊のはらわた』は1981年に公開されたサム・ライミ監督のホラー映画です。『ストレンジャー・シングス』の「森の中でウィルがデモゴルゴンに捕まるところから物語がスタートする」という設定は、本作の「森に封じ込められていた悪霊を解き放ってしまう」という『死霊のはらわた』の設定と似ています。またジョナサンの部屋に『死霊のはらわた』のポスターが貼られているなど、本作の影響を感じさせるエッセンスが随所で描かれています。

21. 『エクソシスト』

『エクソシスト』は、1973年に公開されたウィリアム・フリードキン監督のホラー映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン2でウィルがけいれんするシーン、ベッドの上で暴れるウィルを注射針で眠らせるシーン、ウィルがジョイスの首を絞めるシーンは、『エクソシスト』へのオマージュ。本作の悪魔に憑りつかれた少女の怪演から多大な影響を受けています。

22. 『ザ・フォッグ』

『ザ・フォッグ』は、1980年に公開されたジョン・カーペンター監督のホラー映画です。シーズン3で、ビリーが濃霧に包まれた森を歩くシーンなどは、本作の演出やビジュアルイメージを参考にして作られています。

23. 『ターミネーター』

『ターミネーター』は、1984年に公開されたジェームズ・キャメロン監督のSFアクション映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン1で登場する町の映画館に『ターミネーター』の文字が書かれている他、シーズン2でエルが見ているテレビのCMにも登場します。そして、シーズン3でホッパーを追跡する男はアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800に似ています(動きなどは『ターミネーター2』のT-1000にも)。シリーズ全体から本作の影響が見て取れます。

24. 『遊星からの物体X』

『遊星からの物体X』は、1982年に公開されたジョン・カーペンター監督のSFホラー映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン1では、化学教師が『遊星からの物体X』を鑑賞しているシーンが描かれます。また、マイク家の地下室には本作のポスターが貼ってあったり、シーズン3ではセリフの中での引用されたりと『遊星からの物体X』は『ストレンジャー・シングス』作中にもたびたび登場。死体が溶けて化け物になるシーンからも『遊星からの物体X』へのオマージュが感じられます。

25. 『刑事ジョン・ブック 目撃者』

『刑事ジョン・ブック 目撃者』は、1985年に公開されたピーター・ウィアー監督のサスペンス映画です。『ストレンジャー・シングス』シーズン1でエルがマイクたちの写真を見て、ウィルを指さすシーンは本作へのオマージュです。

『ストレンジャー・シングス』に影響を与えたアニメ・ゲーム5作品

『ストレンジャー・シングス』は、映画だけでなくアニメ・ゲームからも大きな影響を受けています。『ストレンジャー・シングス』に影響を与えたアニメ・ゲーム5作品をご紹介します。

26. 『エルフェンリート』

『エルフェンリート』は、『週刊ヤングジャンプ』で2002年27号から2005年39号まで連載された岡本倫の漫画です。アニメ版も放送され、海外でも高い人気を誇っています。「研究所から能力を持った少女が逃げてくる」という本作のストーリーは、『ストレンジャー・シングス』に多大な影響を与えました。

27. 『AKIRA』

『AKIRA』は、『週刊ヤングマガジン』にて、1982年12月20日号から1990年6月25日号にかけて連載された大友克洋の漫画です。アニメ映画版も1988年に公開されています。本作のストーリーの核には超能力を持つ子供たちの存在があり、『ストレンジャー・シングス』のエルのキャラクターや能力の描き方に大きな影響を与えています。

28. 『サイレントヒル』

『サイレントヒル』は、1999年にコナミから発売されたホラーアドベンチャーゲームです。『ストレンジャー・シングス』の裏側の世界の雰囲気や灰が舞っている演出などは『サイレントヒル』の影響を受けて作られています。

29. 『バイオハザード』

『バイオハザード』は、1996年にPlayStation用に発売されたカプコンのホラーアドベンチャーゲーム。全世界でシリーズ累計1億1,700万本以上を売り上げている大人気作品です。『バイオハザード』に登場するゾンビやモンスターは、『ストレンジャー・シングス』のデモゴルゴンなどのクリーチャーのデザインに多大な影響を与えたとされてます。

30.『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』

そして最後に忘れてはならないのが『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』。1974年に制作・販売されたファンタジー・テーブルトークRPGゲームです。『ストレンジャー・シングス』シーズン1の1話では、マイクたちが本作をプレイする様子が描かれています。シーズン4でもダスティンたちがホーキンス高校で『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』をプレイしており、「デモゴルゴン」「ヴェクナ」などのキャラクター名など全編にわたり『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』の影響が見て取れます。

まとめ

本作を制作したダファー兄弟は、熱烈なポップカルチャーオタクで、今回ご紹介したのは元ネタのほんの一部。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』には映画からアニメ・ゲームまで、さまざまな名作の要素が詰め込まれています。『ストレンジャー・シングス』をより深く楽しむためにも、ぜひ今回ご紹介した作品群から興味があるものを鑑賞してみてください。


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