ドラァグクイーン・フェミニーナ絶賛。「全部の予想を裏切ってくれる作品」Netflix『アンブレラ・アカデミー』

『ダークホースコミックス』が発刊したコミックを原作としたNetflixシリーズ『アンブレラ・アカデミー』。2024年8月8日にファイナルシーズンとなるシーズン4が公開され、注目が集まる本作について、「とりあえず全員観てください!」というほど大ファンであるドラァグクイーン・フェミニーナさんに語っていただきました。

※本記事は、Netflixシリーズ『アンブレラ・アカデミー』の一部ネタバレを含みます。

Netflixシリーズ『アンブレラ・アカデミー』とは

特殊能力を持つ7人の子どもたちは、大富豪であるハーグリーブス卿の養子となり、アンブレラ・アカデミーというヒーローチームを結成。華々しい活躍で一躍人気者になった彼らだが、寄せ集めのチームであったために空中分解してしまい、兄弟姉妹はバラバラになってしまう。時を経て、養父の訃報をきっかけに再会。そこで人類に迫りくる危機を知らされる……。

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ーー『アンブレラ・アカデミー』の第一印象を教えてください。

マーベル作品がすごく好きで、最初は『アンブレラ・アカデミー』もそういうヒーロー作品と同じように進んでいくのかと思っていたんです。でも観てみると全然ちがっていて。今までに観たことがない、「あれ、そんなに強くない!?」みたいなヒーロー作品だなって思ったのが第一印象です。

でも視聴していくにつれて、どんどん作品を好きになりました。スーパーヒーローものではなく、推理ドラマとかミステリードラマを観ている感覚ですね。

ーー普通のヒーロー作品とは違った作品なんですね。

ヒーローものだけど、ヒーローものじゃない。超パワーやスーパーパワーだけでは片づけられない、人間模様とか家族愛をとても細かく描いている作品だと思います。全てがリンクしている、謎解きゲームみたいな作品だなって感じました。

ーースーパーパワーを使って戦う場面もあるんですね。

戦闘シーンはありますが、全面におし出した作品ではないです。それこそレーザーを出したり、次々と新しい敵が出てきたりはしません。世間一般でいう「ヒーローもの」とは一線を画した作品です。

7人のキャラクターがそれぞれスーパーパワーを持っているのですが、いわゆる無敵なパワーではなく未完成なパワーなんです。そして人間関係によってはパワーが役に立たなくなったり、超重要パワーになったりと変化して、すごく面白いんですよ。

ーー人間模様が結構関係しているのですね。ちなみに7人のキャラクターは個性派ぞろいなのですか?

観る人によって、“推しキャラ”がバラバラになるくらいに個性が立っています。各キャラを通して作品を観ると、物語の進み方とか、物語自体が違って見えるんです。観る人や、キャラの視点によって、いろんな面が見える作品だと思います。

ーーちなみにフェミニーナさんの“推しキャラ”は誰ですか?

推しキャラの決め方っていろいろあると思いますが、大きく分けて「憧れ」と「共感」だと思うんですね。

私の場合、「憧れ」と「共感」それぞれで推しキャラがいて、「憧れ」的な部分ではクラウスがすごく好きです。クラウスは破天荒でチャランポランなキャラなんですが、なんといってもビジュアルがいい!

「共感」だとアリソンです。アリソンは、彼女が発した言葉によって相手をその言葉どおりに行動させることができる能力を持つキャラクターなのですが、彼女の人間性がすごく好きで、生い立ちや責任感にも共感を抱きました。愛や友情のために周りのすべてを敵に回しても守る正義感、そしてそんな自分との葛藤がしっかりと描かれていて、すごく共感しながら観ていました。

ーー作中に描かれた事件で印象に残ったものはありますか?

アメリカ大統領の暗殺事件ですね。元々アンブレラ・アカデミーは、ハーグリーブス卿という人物がスーパーパワーを持つ子どもを養子にするところから始まるんです。この暗殺事件では、そのハーグリーブス卿が秘密組織に属していて、暗殺に関わっていたんじゃないかって感じで描かれているんです。ミステリー好きもワクワクさせてくれる作品です!

ーースーパーパワーに人間模様、そしてミステリーまで、いろんな要素が詰まった作品なんですね。

そうなんです。スーパーパワーも「怪力」「百発百中」「瞬間移動」「タイムワープ」とか、「すごいやん」って思った能力が意外と役立たずで、失敗したことが後に大きな事件に発展したりするんです。それにパワーの使い方もどこか変っていうか……。怪力的なパワーを持っているキャラクターが戦うことはあまりせず敵の攻撃を耐え抜く、みたいな感じとか。「自分ならこうやって使いたい」って思いながら観るのが面白いです。

スーパーパワーだけじゃなく、家族愛や人間愛、兄弟愛もすごく丁寧に描かれていて、いろんな角度から観ることができるのも魅力です。私自身、いろんなカラーの『アンブレラ・アカデミー』がみれるので、何度も見直してます。

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ーー『アンブレラ・アカデミー』の最大の魅力は何ですか?

この作品の最大の魅力は「伏線」です。

キャラクター的な伏線もあれば、ストーリー的な伏線もあり、登場アイテムが伏線になることもある。本当にいろんなものに散りばめられています。一般的に伏線が多数張られている作品は、一つずつ解決したり最後に大どんでん返しがあって全てしっくりきたりといったものが多いと思うんです。

でも『アンブレラ・アカデミー』は1つの伏線がパズルのピースみたいになっていて、「やっとパズルが完成した!」って思っても、実はそれは大きなパズルの1ピースにしかなってないことがあるんです。どれだけパズルが出来上がっても、全体を見ればまだまだ未完成。しかも5個くらいのパズルを作ってるんじゃないかってくらい同時進行で進んだりするんです。

ーーお気に入りの伏線はありますか?

ベンというアジア人キャラクターの話です。ベンはシーズン1では幽霊として出てくるんです。でも次の時は現実世界に表れていて、さらにシーズン4では全然違う姿のキャラクターになっているんです。それぞれ違う姿なのに、伏線のおかげで自然と「ああこうなったんだ」って繋がっていくから、注目しているキャラクターでもあります。しかも、新シーズンではシーズンを3つもまたいで、ベンが幽霊になった理由の伏線を回収しにきている点も大注目です!

ーーそんな多くの伏線がある作品だと、新シーズンは毎回期待が高まりますね。

そうですね!毎回ワクワクして観ています。

自分が思っていた伏線が、本当に伏線だったのか、それを思い出すためにも、新シーズンが始まる前に毎度見直して……何回もリピートしちゃってます。何回観ても新しい発見があって、底なし沼のようにのめり込んで何度も観ちゃうのが『アンブレラ・アカデミー』ですよ!

ーーシーズン4の冒頭部分を観られたとのことですが感想を教えてください。

実はシーズン3の終わり方が、『アンブレラ・アカデミー』ファンの私にとってはちょっと度肝を抜かれる最後だったんです。今まではある程度ストーリーに沿って「スーパーパワーが世界を滅ぼす」みたいな世界線で進んでいたんですが、急に非現実的なものが発表されて終わったんです。

だからシーズン4はその伏線回収をしていくのかなと思いながらシーズン4の冒頭を視聴しました。そしたらシーズン3の終わり方の違和感が当たり前かのように描かれていて「あれ? 違う作品なのかな」って(笑)。でもこれがすでに伏線だと思うので、どう変化して回収されるのかがすごく楽しみです!

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ーー伏線がたくさんあるってことは、ストーリー展開も急だったりするんですか?

それがスロースターターな作品なんです。そして最後に一気に物語が進むので、「なんで最初ぼーっと観てたんやろ」って思い返す時間が絶対来ます。出来れば一気見してほしいです。『アンブレラ・アカデミー』は1シーズンがひとつの作品って考えて観る方が、よりワクワク・ドキドキ・ハラハラしながら観れると思います。

ーーどんな人に『アンブレラ・アカデミー』を観てほしいですか?

スーパーヒーローが好きな人にも観てほしいし、人間模様を観るのが好きな人とか、恋愛ドラマを観るのが好きな人、家族愛や愛に関する作品を観るのが好きな人……あとは時代ごとにいろんな事件に巻き込まれるのでドキュメンタリー要素が好きな人にもハマるんじゃないかな。要するに誰でもハマるので、全員に観てほしいです!

今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。ページ上部の動画もご覧いただき、フェミニーナさんのプレゼンで作品の面白さをぜひ感じてください!
【Netflixシリーズ『アンブレラ・アカデミー』独占配信中】


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