Netflix『ウェンズデー』ティム・バートンが描くダークな学園生活
Netflixシリーズ『ウェンズデー』はテレビドラマ・映画・アニメで人気の『アダムス・ファミリー』のスピンオフ。ファミリーの長女・ウェンズデー・アダムスを主人公にしたオリジナルドラマです。『シザーハンズ』『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』などのティム・バートンが監督・製作総指揮を務めた本作は、ティーザー予告から圧倒的な再生回数を記録。アメリカを代表するブラック・コメディと鬼才監督とのマッチングに世界各国で話題となっています。本記事では人気急上昇中の『ウェンズデー』の魅力を紹介します。
『ウェンズデー』のあらすじ
アダムス・ファミリーの長女・ウェンズデーは、弟・パグスリーをいじめていた生徒に過度な報復をしたことで学校を退学処分に。将来を心配した母・モーティアスは、自身の母校ネヴァーモア学園にウェンズデーを編入させる。学園には人狼族や吸血鬼など人間社会でのけ者とされた種族が集い、学びの日々を送っていた。学園のある町・ジェリコではウェンズデーの編入以前から不審な殺人事件が連続発生しており、その疑いはウェンズデーたちにも向けられていた。ある日、森で同級生がモンスターに惨殺される様子を目撃したウェンズデーは、事件の真相究明に動き出し、自身のルーツや学園に隠された秘密と対峙することになる。
『ウェンズデー』のルーツ『アダムス・ファミリー』とは
『アダムス・ファミリー』は1937年、アメリカで雑誌の1コマ漫画として連載がスタート。1964年にテレビドラマが製作され、ホラーとコメディを融合した独特の世界観で人気を獲得しました。1973年にはアニメも放送され、1991年には初の映画化。このときにウェンズデーを演じていたクリスティーナ・リッチは『ウェンズデー』で寮母役として出演しています。映画化の後もCGアニメの製作やミュージカルの上演が行われるなど、現在に至るまで高い人気を誇っています。
『ウェンズデー』の登場人物・キャスト
ウェンズデー・アダムス(ジェナ・オルテガ)
黒髪のおさげと無表情が特徴的なアダムス家の長女。ゴシックテイストを好み、基本的に無口だが、ひとたび口を開くと不吉な言葉とともにたくさんの悪態をつく。高校を退学となり、両親の母校であるネヴァーモア学園に編入させられる。文武両道で、タイプライターによる小説執筆がライフワーク。名前の由来は「水曜日生まれは悲しみでいっぱい」というマザーグースの童謡から。幻視能力を持っている。
ウェンズデー役のジェナ・オルテガは子役からキャリアをスタートさせ、テレビドラマ『CSI:ニューヨーク』や映画『アイアンマン3』などに出演。近年も『X エックス』やNetflixシリーズ『YOU -君がすべて-』、『スクリーム』などに主要キャストとして名を連ねています。
イーニッド・シンクレア (エマ・マイヤーズ)
ネヴァーモア学園の寮でウェンズデーとルームメイトになる少女。人狼族でありながら爪しか変身できないことにコンプレックスを抱いている。派手な色やファッションが好みで、趣味嗜好はウェンズデーと真逆。学園の情報を発信するブログを運営している。
シンクレア役のエマ・マイヤーズは、2010年に映画『神様への手紙』でデビュー。2021年には実話を元にしたホラー映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』に出演しています。
モーティシア・アダムス 役 (キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)
ウェンズデーの母親。先祖から代々、魔女の血を受け継いでいる。高校を退学になったウェンズデーを自身の母校・ネヴァーモア学園にさせる。思春期のウェンズデーとは何かと衝突するが、将来を案じて涙ぐむなど愛情は深い。夫のゴメスは学園の同級生。
モーティシア役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズは『シカゴ』や『マスク・オブ・ゾロ』、『オーシャンズ12』などの代表作を持つハリウッドのベテラン俳優。イギリス出身で、2011年には、その活躍が認められ大英帝国勲章を授与されています。
ラリッサ・ウィームス(グウェンドリン・クリスティー)
ネヴァーモア学園の校長。モーティシアとは学園の同級生でルームメイトだった。ジェリコの住民たちから何かと非難される学園を守るために日々、粉骨している。
ウィームス校長役のグウェンドリン・クリスティーは2007年に女優デビュー。2012年、テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の第2シーズンで演じたブライエニー役で一気に知名度が上昇します。スター・ウォーズシリーズのキャプテン・ファズマ役でも知られています。
ゴメズ・アダムス(ルイス・ガスマン)
ウェンズデーの父親。見た目は強面だが、家族思いでモーティシアとは人目もはばからずキスをするなど夫婦仲は良好。ネヴァーモア学園の生徒だった頃に殺人の容疑をかけられたことがある。
ドノバン・ガルピン(ジェイミー・マクシェーン)
ジェリコの町の保安官。森で発生した連続殺人事件の真相を探っている。息子のタイラーと二人暮らしだが、ぎくしゃくした関係が続いている。
タイラー・ガルピン(ハンター・ドゥーハン)
ドノバン保安官の息子。カフェでアルバイトをしており、偶然知り合ったウェンズデーがネヴァーモア学園から逃走するため手助けをする。
マリリン・ソーンヒル(クリスティーナ・リッチ)
学園で唯一の人間で、ウェンズデーたちが暮らす寮の寮母と植物の教師を兼任している。学園になじめないウェンズデーを気にかけている。
ゼイヴィア・ソープ (パーシー・ハインズ・ホワイト)
ネヴァーモア学園の男子生徒。自身が描いた絵に生命を与える能力を持っている。ウェンズデーとは幼馴染の間柄。
ビアンカ・バークレー(ジョイ・サンデー)
セイレーン族の少女で学園のクイーン的存在。歌で人の心を操る能力を持っている。ゼイヴィアとはかつて恋人同士だった。
『ウェンズデー』の見どころ
毒々しいのにキュートなウェンズデーのキャラクター
主人公・ウェンズデーは自らを猟奇的であるように発言し、周囲の人間にも悪態や皮肉ばかり口にするなど、ひねくれた性格の持ち主として描かれています。どこにいっても孤立していた彼女がネヴァーモア学園の中で自分の居場所を見つけ、少しずつ人間関係を構築していく姿は、モーティシアやゴメスのような親目線で見守りたくなること必至です。
ウェンズデーは頭脳明晰なだけでなく学園のクイーンであるビアンカとフェンシングで大勝負を繰り広げるなど、格闘センスも抜群。黒を好む設定も一貫しており、学園の制服も専用カラーを特注しています。チェロで奏でる楽曲の中にもThe Rolling Stonesの『Paint It, Black』が引用されるといったこだわりに、思わずにやり。相棒で意志を持つ手首“ハンド”との息のあったかけあいも必見です。
不思議だらけの学園生活と猟奇殺人の謎
物語の舞台となるネヴァーモア学園には人狼やセイレーン、吸血鬼など、人間とは異なる種族の若者たちが集まっています。学園内における彼らの人間関係も本作を構成する重要な要素となっています。ウェンズデーは学園からの脱走だけを考えて日々過ごしていますが、森の中で同級生・ローワンの殺害現場に遭遇し状況は一変。自身のルーツとネヴァーモア学園の間にただならぬ因縁を感じ、学園の闇を探るべく行動を開始します。
真相を究明する中でルームメイトのシンクレアとも和解。学校の伝統行事であるポー・カップに参加する場面では、嫌がりながらもお揃いのコスチュームを着用し、学園生活に順応していく様子には微笑ましさを感じます。ジェリコの森で発生している連続殺人事件が学園の謎とどのようにリンクするのかも必見ポイントです。
まとめ
ダークなモチーフをポップに表現するというティム・バートンの持ち味が存分に味わえる『ウェンズデー』。劇中音楽は、ティム・バートン監督の盟友、ダニー・エルフマンが担当し、有名な『アダムス・ファミリー』の音楽がアレンジされ物語の盛り上げにも一役買っています。
ゴシックのニューヒロインとして凛々しい姿を見せるウェンズデーにどのような災難が待ち受けているのか。テンポよく進められる物語は、全8話を一気見したくなることうけあいです。
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