Netflix『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー〜』は“生きる理由”をくれる心の処方薬

Netflix『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー〜』は“生きる理由”をくれる心の処方薬

Netflixで独占配信中の韓国ドラマ『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー〜』(全12話)は、精神科病棟を舞台にした物語。内科から異動してきた心優しい看護師ダウンが初めての精神科病棟に戸惑いつつも、周囲の人たちに支えられながら患者のために奮闘する姿が描かれています。

そんな本作のあらすじと登場人物を紹介するとともに、3つの見どころを解説します(以下、『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー〜』の一部ネタバレを含みます)。

『今日もあなたに太陽を』あらすじ

『今日もあなたに太陽を』あらすじ

主人公のチョン・ダウン(パク・ボヨン)はミョンシン大学病院で働く看護師。丁寧な対応で患者からは慕われているが、優しすぎることが原因で内科から精神科に異動となる。初日から双極性障害の患者にビンタされたり、妄想に取り憑かれた患者からお金を盗んだと疑われたり、ゲームの世界で生きる患者の前で”仲介者”の設定になりきったり……。初めての精神科病棟での業務は戸惑うことばかりだった。

しかし、周囲の人たちに支えられ、精神科看護師として少しづつ成長していくダウン。そんな中、立ち直れないほど悲しい出来事に見舞われる。

『今日もあなたに太陽を』登場人物・キャスト

チョン・ダウン(パク・ボヨン)

チョン・ダウン(パク・ボヨン)

ミョンシン大学病院で働き始めて3年目の看護師。不器用だけど、一生懸命で優しい性格。内科では患者に慕われていたが、仕事が丁寧すぎて遅いことから同僚の不満を買い、精神科に移動となった。初めての精神科で戸惑いながらも、周囲の人に支えられて成長していく。

演じるパク・ボヨンは2006年にドラマ『秘密の校庭』でデビュー。その2年後に映画『過速スキャンダル』で主演を務めると人気に火がつき、“国民の妹”として親しまれるようになりました。同作をはじめ、『私のオオカミ少年』や『力の強い女 ト・ボンスン』などの主演作品で数多くの賞を受賞しています。

トン・ゴユン(ヨン・ウジン)

トン・ゴユン(ヨン・ウジン)

ミョンシン大学病院の肛門外科で働く医師。指を鳴らす癖が治らず、精神科に通院していたが、一生懸命頑張るダウンの姿に癒される。次第に彼女に惹かれ、何かと気にかけるように。ちょっと変わり者だけど、優しくてダウンの心の支えとなっていく。

ゴユンを演じるヨン・ウジンは、モデルとして活躍したのちに映画『ただの友達?』で俳優デビューを果たしました。ドラマ『恋愛じゃなくて結婚』や『離婚弁護士は恋愛中』など立て続けにラブコメに出演し、視聴者を胸キュンさせたことから“ロマンス職人”と呼ばれることも。Netflixでは『39歳』に引き続き、2度目の医師役を演じます。

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ソン・ユチャン(チャン・ドンユン)

ソン・ユチャン(チャン・ドンユン)

ダウンの幼なじみで親友。ゴユンの大学の後輩でもある。大学を卒業後は大企業に就職したが、パニック障害を発症したのをきっかけに退職してからは実家の飲食店を手伝っている。ダウンとは顔を合わせるたびに喧嘩しているが、密かに恋心を寄せている。

演じるチャン・ドンユンは、大学時代にコンビニ強盗を捕まえたという驚くべきエピソードの持ち主。その際、ニュースに出演したドンユンはネットでイケメン大学生と話題になり、スカウトを受けて芸能界入り。わずか一年後には宮部みゆきの小説を原作とした『ソロモンの偽証』で主演の一人に抜擢され、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』では劇中で披露した女装姿が「きれいすぎる」と話題になりました。

ファン・ヨファン(チャン・リュル)

ファン・ヨファン(チャン・リュル)

ミョンシン大学病院の精神科医。ダウンとユチャンの高校時代の家庭教師だった。看護師ドゥルレに片思いしているが、性格も育った環境も正反対ゆえにことごとくアプローチをかわされている。

ミン・ドゥルレ(イ・イダム)

ミョンシン大学病院の精神科看護師。ダウンの後輩にあたるが、精神科看護師としては先輩。勤務態度は真面目でテキパキとしているため、みんなから頼られている。親の借金を肩代わりしており、ファン医師からアプローチされているが、住む世界が違うと感じている。

ソン・ヒョシン(イ・ジョンウン)

ソン・ヒョシン(イ・ジョンウン)

ミョンシン大学病院精神科医の看護師長。暖かい心で後輩の看護師たちを見守っており、ダウンに精神科看護師として大事なことを教えてくれる存在。お酒が強く飲み比べでも男性たちに負けたことがない。

ユン・マンチョン(チョン・ペス)

ユン・マンチョン(チョン・ペス)

精神病棟の保護士で、勤続30年の大ベテラン。患者の心に寄り添いながら、歴代の精神科看護師たちの成長を見守ってきた。いざという時に一人になれる隠し部屋を知っており、ダウンが落ち込んだ時にその場所を教えてくれる。

CGを駆使して目に見えぬ“心の傷”を可視化

CGを駆使して目に見えぬ“心の傷”を可視化

『今日もあなたに太陽を』(原題:精神病棟にも朝が来る)は、自らも精神科病棟で看護勤務経験がある、作家イハラのWeb漫画が原作の医療系ヒューマンドラマです。内科から精神科に異動してきたダウン。看護師としては3年目に突入したものの、異動してきたばかりの頃は戸惑うことばかりでした。

なぜなら、心の傷は目に見えないから。精神疾患を患った患者の中には具体的に何が苦しいかを自分で伝えられない人も多く、ダウンは看護師として何をしてあげたらいいか分かりません。ゆえに対応を間違って患者をパニックにさせてしまうことも。病気がそうさせていると分かっていても、患者の言動に傷つくこともしばしば。患者に寄り添うことが大事とはいえ、心の病の場合はとても難しいのです。

CGを駆使して目に見えぬ“心の傷”を可視化

そのための一歩として、目に見えない“心の傷“をCGを駆使して可視化し、精神疾患への理解を促してくれる本作。例えばパニック障害の場合は足元から水が這い上がってきて溺れて息ができなくなる描写を、社会不安障害の場合は透明な檻に入れられて一挙一動を観察される描写で、当事者が抱えている苦しみや感覚を表現しています。

それによって、全てを理解できるとは思いません。ただもしも身近な人が心の病になったとき、どうすればその苦しみに寄り添うことができるのか?と考える上でのヒントになるのではないでしょうか。

精神疾患に対する差別や偏見をなくしたいという熱い思いが感じられる一作

精神疾患に対する差別や偏見をなくしたいという熱い思いが感じられる一作

心の病からの回復には自分の状況の正しい理解が重要とされることがありますが、それはとっても難しいこと。そのことが巧みに描かれているのが、『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー〜』後半にかけての展開です。

精神科病棟での仕事にも慣れてきた頃、ある悲しい出来事に見舞われ、心に深い傷を負ってしまったダウン。次第にベッドから起き上がれなくなってしまった彼女は、うつ病と診断されてしまいます。だけど、ダウンには「自分は大丈夫」という根拠のない自信がありました。だって、精神科の看護師だから。これまでの経験から、療養に努めればすぐに治ると思っていたのです。

だけど、自分のことになると途端に正しく病気を理解することができず、入院を拒否したり自己判断で薬を中断したりして症状を悪化させてしまうのでした。そうやってダウンが頑なに病気であることを認めたがらないのは、世間からの目を気にしているからでしょう。患者を助けたいという気持ちがある一方で、自分は彼らとは違うと一線を引いてしまう。そんなダウンの姿を通して、誰でも心の病になる可能性があるということを教えてくれる本作からは精神疾患に対する差別や偏見をなくしたいという思いがひしひしと感じられます。

ヒロインをめぐる三角関係も見どころ!

ヒロインをめぐる三角関係も見どころ!

そんなダウンを支えるのが、肛門外科のゴユンと幼なじみのユチャン。本作は彼らの三角関係も見どころになっています。ちょっと変わり者だけど、誠実な人柄で同僚からも患者からも愛されるゴユン。ダウンに対してもまっすぐ向かっていき、かげった心も明るく照らしてくれる存在です。

一方、ユチャンはダウンの近所に住んでいて、顔を合わすたびに何かと言い争う仲。一見、気の置けないただの親友同士に思えますが、ユチャンは密かにダウンに恋心を寄せています。素直じゃないがゆえに言葉や態度は素っ気ないのですが、どんなときもダウンを気にかけ、全力で力になろうとするのです。

多くの恋愛ドラマでは大体ラストが予想できてしまうけれど、本作の場合はゴユンもユチャンも魅力的で、どちらがダウンの心を射止めるのか最後まで予想できません。一緒に観た人と、どっち派かで盛り上がるのも楽しいでしょう。

まとめ

まとめ

精神科病棟のリアルな現場を描いた医療系ヒューマンドラマとしてはもちろんのこと、精神科看護師となった主人公ダウンが、さまざまな経験や出会いを通して成長していくお仕事ドラマとしても楽しめるNetflixシリーズ『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー〜』。心の病というテーマを扱っているため、全体的にシリアスな雰囲気ではあれど、クスッと笑える展開も多く、恋愛要素もあって最後まで夢中になって楽しむことができます。

その中で印象的だったのは、うつ病と診断されたダウンにユチャンがドラマの内容を話す理由について明かす場面です。「ある脚本家が言ってたんです。“飛び降り自殺をしようとする瞬間でも、続きが気になるような面白いドラマを書きたい”と」。続きが気になる面白いドラマは、それ自体が誰かの生きる理由になります。観るだけで癒される心の処方薬のような本作もきっと、その一つになってくれるかもしれません。

【Netflixシリーズ『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~』独占配信中!】


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