『First Love 初恋』満島ひかり×佐藤健のラブストーリーはまるで“ジグソーパズル”

2022年11月24日より、満島ひかりと佐藤健が主演を務めるNetflixシリーズ『First Love 初恋』が全世界配信スタート! 本作は、宇多田ヒカルの楽曲「First Love」と「初恋」の2曲にインスパイアされたラブストーリー。1990年代後半とゼロ年代、そして現在の3つの時代を行き来しながら、一組の男女の20年余りに渡る“初恋”の記憶を辿ります。

そんな本作のあらすじと登場人物、見どころを紹介します。なお、一部ネタバレを含みますのでご注意ください。

『First Love 初恋』のあらすじ

Firstlove 初恋 若い頃の2人

舞台は1990年代後半の北海道。高校生の也英(八木莉可子)はクラスメイトの晴道(木戸大聖)と恋に落ちる。やがて恋人同士となり、かけがえのない思い出を積み重ねていく2人。だが、悲運の末に也英と晴道は別々の道を歩むことに。

それから約20年の時が過ぎ、30代になった也英(満島ひかり)と晴道(佐藤健)は再会を果たす。しかし、也英が晴道にかけたのは「はじめまして」という言葉だった。

『First Love 初恋』の登場人物・キャスト

野口也英(満島ひかり/青年期:八木莉可子)

Firstlove 初恋 満島ひかり

学生時代はフライトアテンダントを目指していたが、不慮の事故に遭ったことで夢を断念。30代になった現在はタクシー運転手を務めており、同僚の旺太郎(濱田岳)からアプローチをかけられている。ある日、かつて恋人だった晴道(佐藤健)と再会するが……。

青年期の也英を演じるのは、“新人女優の登竜門”として知られるポカリスエットのCMでデビューを果たした八木莉可子です。八木は美しく聡明で、初恋の人を一途に思うピュアな少女を体現。一方、満島ひかりが扮する大人になった也英はどこか憂いを帯びています。高い演技力で満島が映し出す、也英の寂寥に共感せずにはいられません。

並木晴道(佐藤健/青年期:木戸大聖)

Firstlove 初恋 佐藤健

高校生の晴道は航空自衛隊のパイロットを目指し、過酷な訓練の末に夢を叶える。しかし、あるきっかけから自衛官を退官。30代になった現在はセキュリティ会社で働いている。恋人の恒美(夏帆)とは結婚寸前だが、也英と再会したことで心が揺れる。

まっすぐに也英のことを愛する若かりし頃の晴道を演じるのは、NHKの教育番組『おとうさんといっしょ』で2018年から2021年までレギュラー出演を務めた木戸大聖。やんちゃなところもあるが、その天真らんまんな青年像は見ていて気持ちがいい。佐藤健は20代前半から30代までの晴道を演じています。青年期の面影を残しながらも時代とともに移り変わっていく晴道の心情を映し出す繊細な演技。そして、現役航空自衛隊パイロットにも絶賛されたという自衛官としての所作にも注目。

行人(向井理)

脳外科医。事故に遭った也英の担当医になる。せっかちでとにかく効率を重視する性格。

恒美(夏帆)

カウンセラー。晴道とは5年以上も恋人関係にあり、結婚間近。

旺太郎(濱田岳)

タクシー運転手。同僚である也英に想いを寄せている。

綴(荒木飛羽)

初恋に無自覚な中学生。SNSで見かけた詩のダンスに魅せられる。

古森詩(アオイヤマダ)

綴が憧れるダンサー。クリエイティビティに溢れており、人を魅了する力がある。

並木優雨(美波/青年期:長澤樹)

晴道の妹。幼い頃に事故に遭い、聴力を失う。お兄ちゃんっ子だったが、兄の恋人の也英とも良き関係を築いていた。凡二と結婚し、ひとり娘をもうける。

凡二(中尾明慶/青年期:若林時英)

也英と晴道の高校の同級生。いつも晴道とつるんでおり、大人になった現在も仲が良い。やがて優雨と結婚し、晴道とは良き相棒から義理の兄弟となる。

野口幾波子(小泉今日子)

也英の母。娘の初恋を心配しつつも温かく見守る。

昭比古(井浦新)

物語の鍵を握る人物。

イッキ見不可避な『First Love 初恋』の見どころ

Firstlove 初恋 背中合わせの2人

パズルのピースが埋まっていく感動

「誰かが言った。“人生はまるでジグソーパズルだ”と」

『First Love 初恋』は満島ひかりのそんなナレーションとともに始まります。そして、映し出されるのはタクシー運転手として働く也英と、セキュリティ会社に勤める晴道。現在は別々の道を歩む2人ですが、その後の回想シーンでかつては恋人同士だったことが明らかになります。

お互いが初恋で結ばれた青年期の也英と晴道はラブラブそのもの。「あんなに幸せそうだったのになぜ?」という疑問が自然と湧きます。でも、それだけではありません。大人になった2人は運命的に再会を果たすのですが、その時に也英が晴道に「初めまして」と声をかけるのです。わざとなのか、それとも本当に忘れてしまっているのか。多くの謎を残し、第1話は幕を閉じます。

それは、まるでピースがぽっかりと抜け落ちたジグソーパズルのよう。そして、そのピースは回想シーンの中に散らばっており、観ている私たちがそれを見つけ、パズルを完成させていくような物語となっています。

パズルを早く完成させたくて、思わずイッキ見してしまうこと間違いなし! また、主人公の2人を取り巻く人物たちも一人ひとりが鍵を握っており、目が離せません。主演の満島ひかりと佐藤健のほか、向井理、夏帆、濱田岳、井浦新、小泉今日子といった実力派俳優がそろい踏みで、その名演により物語にグッと引き込まれていきます。

宇多田ヒカルの名曲が心を揺さぶる

本作の監督は、佐々木希主演の映画『天使の恋』(2009年)などで知られる寒竹ゆり。寒竹監督は歌手の宇多田ヒカルと同い年で、1998年に宇多田が15歳でCDデビューした時に大きな衝撃を受けたのだとか。ドラマの台詞にもあるように、当時感じた「私たちの時代が始まった」という思いがきっかけとなり、この物語は制作されました。

宇多田の代表作といえば、1999年に発売された「First Love」。同曲が収録されたアルバムの日本での累積売上は約765万枚で、日本国内のアルバムセールス歴代1位の記録を誇ります。そして、その19年後に発表された「初恋」はタイトルが「First Love」を彷彿させることもあって大きな話題となりました。90年代後半に青春時代を送っていた人は、改めて自分の初恋を思い出したのではないでしょうか。

そんな2つの名曲が也英と晴道の物語を彩るのですが、流れるタイミングがまた絶妙。一番物語が盛り上がるところで宇多田のエモーショナルな歌声が聴こえてきて、心が大きく揺さぶられるのです。

また、「First Love」から「初恋」の間に起きた20年間の出来事が新聞やテレビなどの小道具によって映し出されるので、懐かしい気持ちにさせられます。同時に「この20年間、私は何をやってきたんだろう」と考えさせられる人もいるかもしれません。宇多田ヒカルのように10代から活躍するポップスターがいる一方で、自分は何者にもなれなかった。そんな思いをつい抱いてしまう人は、きっと也英と晴道に共感するはず。でも、本作はそんな2人の“出会い直しの物語”でもあります。あの頃に思いを馳せながらも、現在の自分を見つめ直し、これからをどう歩んでいくか考えるきっかけにもなるでしょう。

まとめ

日本が誇るアーティストの名曲と俳優陣の名演が強烈なシナジーを生み出し、唯一無二の世界観を放つ『First Love 初恋』。「初恋は叶わない」という伝説がありますが、也英と晴道の初恋はどんな結末を迎えるのか。ぜひ最後まで見届けてください。

【Netflixシリーズ『First Love 初恋』独占配信中】

今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画も合わせてご覧ください!

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