2022年7月22日から全世界で配信が開始されたNetflix映画『グレイマン』。主役のエージェント、シエラ・シックスを演じるのは『ラ・ラ・ランド』などのライアン・ゴズリング。飄々としながらド派手に任務をこなす新たなアクションヒーロー像をつくり上げました。
監督は『アベンジャーズ』などのルッソ兄弟で、世界中を飛び回る大迫力のアクションシーンは必見です。
今回はタレントで映画コメンテーターとしても活躍する加藤るみさんに、『グレイマン』の魅力を熱く語っていただきました。かねてからファンだったというライアン・ゴズリングへのあふれる愛にもご注目ください！
加藤るみ
SKE48を卒業後、映画・釣りなど多趣味を生かし多数メディアでマルチに活躍中。『BRUTUS』映画特集30人のシネマコンシェルジュに選定、『PLANETS』や『シネマズプラス』コラム連載、映画コメンテーターとして精力的に活動。
目次
『グレイマン』のあらすじ
殺人犯として服役中のコート・ジェントリーは、面会に訪れたCIA管理官ドナルド・フィッツロイから秘密組織「シエラ」の暗殺者としてスカウトを受ける。コードネーム「シエラ・シックス」を与えられた彼は、さまざまな任務を冷徹に遂行し、組織内でも一目置かれる存在に。
18年が経ったある日、シックスはバンコクでのミッションでターゲットから重大な秘密を知らされ、自身の運命を変えるほど激しい戦いに巻き込まれていく……。
飄々とした表情で迫力のアクションを繰り出すライアン・ゴズリングに注目
――最近、Netflixオリジナル作品の中でも特に加藤さんが衝撃を受けたという『グレイマン』。どんな作品なのでしょうか。
刑務所に収監されていた殺人犯がCIAの管理下で悪を退治する……というのが本筋で、主演のライアン・ゴズリングの魅力をこれでもかといわんばかりに押し出した、非常に高カロリーなアクション映画です！ ライアン演じる暗殺者シエラ・シックスはド派手なアクションを立て続けに繰り出しているのに、表情は一貫してすかしているというのが本当にカッコいいんですよね〜。
――ライアンのあの表情は本作のキーポイントかと。
本当に！ あの気の抜けたような表情は唯一無二のものだと思います。シックスの恩師的存在フィッツロイの姪・クレアを危険から守るシーンがあるんですけど、恐怖に怯える彼女にシックスがウインクをするんです。もう、それがあざとかわいくて（笑）。それでめちゃくちゃヤバそうな状況なのに「普通の木曜日だ」なんていって敵をボコボコにするという。
――シックスはとんでもなく強いんですよね。
体もバキバキだし、どうやってこんなに強くなったんだろうって。そんな彼の過去を垣間見るシーンもあって。刑務所に入った理由をシックスが語るんですけど、切なく哀愁漂っていて、心をわしづかみにされました。悪者なんだけど憎めない、本当はいいやつじゃないの？ という部分が見えてきます。ヒールなのにヒーローというのが良いですね。
シエラ・シックスをとりまく個性的なサブキャラクターたち
――敵・味方含め、脇を固めるキャラクターたちもみんな魅力的ですよね。
敵のボス、ロイド・ハンセン役のクリス・エヴァンスは、マーベル映画でキャプテン・アメリカを演じていた俳優。アメリカを救った英雄を長年やってきたのに、本作ではピタピタの衣装もうさん臭くて、悪役なのにちょっとかわいらしさも感じさせます。悪者のイメージがなかったので、そのギャップも新鮮でした。『クリス・エヴァンスがこんな役やってもいいんだ！』みたいな。
――シックスをサポートするCIA工作員のダニ・ミランダについてはいかがですか。
ダニを演じるアナ・デ・アルマスは、過去に『ブレードランナー2049』でライアンと共演していて、そこもファンとしては興味深いです。彼女は最初、シックスに対して懐疑的だったけど、紆余曲折あって仲間になるんですよね。佇まいがアクションにすごく映えるし、街中の戦闘でシックスを助ける姿がめちゃくちゃカッコ良かったです。
巨額の予算が投じられた大迫力のアクションシーン
――先ほどからお話に出ている街中での戦闘など、アクションシーンを見ると、かなりの規模で作られていることが分かりますね。
『グレイマン』の監督を務めるルッソ兄弟は、『アベンジャーズ』などマーベル系のMCU映画で名を馳せた人たちで、路面電車や飛行機に乗りながらの銃撃戦など、ド派手で臨場感がすごいですね。あとアジアからヨーロッパまで世界各国を旅するストーリー展開になっていて、どこか『007』に通じる感覚があるのも楽しいですね。
――色彩にもすごくこだわりが感じられます。
最初のバンコクでのミッションでも花火が打ち上がったり、結構ビビッドな画面が印象に残りますね。目にうるおいがあって見ていて楽しい。カメラワークも結構こだわっていて、ドローンを使って都市を俯瞰で捉えるようなカメラカットなど、そういう工夫が随所にあるので見ていて飽きないです。
――特にお気に入りのシーンは？
飛行機の中での戦闘で、最初シックスは味方を助けるために乗り込むけど、いろいろあって味方が急にシックスを攻撃し始めるんです。シックスがその流れを察してすぐ応戦するんですよ。その察し方の演技が見事だし、つくづくその超人ぶりに驚かされます。
続編にも期待！疲れたときこそ『グレイマン』でエネルギーチャージ
――エンターテインメント要素満載の本作ですが、どのような人に見てもらいたいですか？
『グレイマン』は万人が楽しめる映画だと思います。疲れてスカッとしたいとき、難しいことを考えずにまず観てほしいです。むしろ疲れているときに観てエネルギーをもらいたいぐらい。ルッソ兄弟が作っているのでアメコミ映画やスパイ・アクション映画が好きな人には絶対におすすめです。
――余韻を残すような終わらせ方も非常に気になりますね。
2022年7月27日には続編とスピンオフの製作が発表されましたね！ 続編は再びルッソ兄弟が監督を担当し、スピンオフの脚本は『デッドプール』や『ゾンビランド』を担当したポール・ワーニックとレット・リースということで、どんな内容になるのかいろいろ妄想しています。MCUのように『グレイマン』のユニバースがこれから広がっていくのかなと思うと本当に楽しみですね！
今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画もぜひご覧ください！ 加藤るみさんの語り口でより一層『グレイマン』の魅力が伝わってくるはず。
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