海外ドラマ『ジェントルメン』は2024年3月から独占配信中のNetflixシリーズです。
父から公爵位を継承した主人公エディが、意図せずギャングの麻薬闘争に巻き込まれていくストーリー。激しいアクションやスリルに溢れるものの、全体を通してスタイリッシュでどこかユーモラスな作品です。
ぜひ週末や夜にゆっくりと観たい『ジェントルメン』の魅力を紹介します。
目次
Netflix『ジェントルメン』のあらすじ
舞台は現代イギリス。広大な敷地と1550年に建てられた豪奢な邸宅を持つハルステッド公爵が亡くなり、息子たちと家族が集められる。遺産は長男フレディではなく次男エドワード(エディ)に相続されることに。それもそのはず、兄フレディはドラッグカルテルに800万ポンドの借金を抱え、麻薬まみれでまともに働ける状態ではありません。
不動産以外ほとんど現金の相続がない状態から、弟エディは兄フレディの借金返済に奔走します。
「家を買いたい」という大富豪スタンリー・ジョンストンが出てくるけれど、どこか怪しい。突然現れたスージー・グラスという女性は、エディの父がギャングに大麻を育てる場所提供し、年間500万ポンドの取り分を取っていた……と衝撃の事実を打ち明けます。
やがてエディはスージーとともに、ライバルのギャングたちと血を血で洗う闘争に飛び込んでいくのでした。
Netflix『ジェントルメン』監督のガイ・リッチーとは?
『ジェントルメン』監督のガイリッチーは『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』『シャーロック・ホームズ』シリーズなどで知られています。
主にイギリスを舞台に、洗練されたファッションに身を包んだ登場人物、酒・ドラッグ、車、暴力、強盗……といったモチーフのクライム(犯罪)ムービーを多く撮っています。
状況説明を描き文字・グラフィックで行ったり、人物の妄想をナレーションで済まさずわざわざ映像化したりと、スタイリッシュなのにどこかユーモラスな表現が特徴です。
『ジェントルメン』はハイセンスだけどどこか笑える
Netflix『ジェントルメン』もご多分に漏れず、ウィットに富んだ「ケイパー(強盗)もの」。本作は同じガイ・リッチー監督の同名映画『ジェントルメン』(2019年/日本公開は2021年)のスピンオフで、舞台をともにしつつも、主役はミッキーことマシュー・マコノヒーから、テオ・ジェームズ演ずるエディに。原作を観ていなくても問題なく楽しめるのでご安心を。
貴族のエディは姿勢も良くピチッとしたスーツを着こなし洗練されているのですが、スージーに促され強盗や殺人に手を染めてしまう流れでうっかりミスを犯してしまったりする。
物騒なシーンは多いのですが、人の性(さが)が出てしまう描き方が作品を貫いていて、なぜかクスッと笑えてしまうのです。
エディやスージーのファッションにもご注目。『ジェントルメン』に登場する車やインテリアなどすべてに目が行き届いて選び抜かれていて、美的に楽しめる作品でもあります。
みんな裏の顔がある。「ジェントルメン」とは何か?
ハルステッド公爵は決して没落貴族ではないのですが、現金はほとんどなく、資産は不動産が中心。それをギャングに貸してやりくりしていました。エディはドラマ冒頭ではシリアとトルコの国境で軍事活動にあたっており、父親の活動の実態をほとんど知りませんでした。物語が進むほど、貴族の裏の顔が出てきて、そこがまず面白い。
爵位を継承したエディに近寄ってくる大金持ちたちもみな裏の顔を持っています。ギャングを全面的に信用することはできないけれど、「お金」という分かりやすい尺度があるので、エディにとってはかえってつき合いやすくもある。
エディは兄フレディの借金返済を目標に、いずれは敷地からギャングたちに出て行ってほしいと思っています。ただ何かとフレディがやらかし、それをエディとスージーと何とかして……という繰り返しでなかなかうまくいきません。
タイトルの「ジェントルメン」とは「紳士たち(諸君)」といった意味合いですが、皮肉にも聞こえつつ「悪戦苦闘して家族を守ろうとする意味ではエディはやっぱり紳士かもしれない」と思ってしまいます。手段は強盗・暴力、とちょっとひどいのですが……。ただ身のこなしや初対面の相手への振る舞いは明らかに紳士です。
『ジェントルメン』の登場人物(キャスト)
エドワード“エディ”ホーニマン(テオ・ジェームズ)
ハルステッド公爵となり、兄フレディの借金返済に奔走する。幼少期より王族・貴族との交流があったと思われ、着こなしや身のこなしは洗練されている。元軍人で腕が立つ。
エディを演じるテオ・ジェームズはウディ・アレン監督の『恋のロンドン狂騒曲』でデビューした俳優。『ダウントン・アビー』『ダイバージェント』などに出演しています。
スーザン“スージー”グラス(カヤ・スコデラリオ)
エディの父、先代ハルステッド公より敷地を借り、大麻を製造している。エディの「相棒」として、資金稼ぎやトラブル解決を手伝う。
スージー役のカヤ・スコデラリオは『メイズ・ランナー』シリーズのヒロイン役でブレイクし、『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』でもヒロインを務めた俳優です。
フレデリック“フレディ”ホーニマン(ダニエル・イングス)
麻薬ジャンキーで借金まみれ、貴族とは思えないフレディ。いつもトラブルを起こしエディに迷惑をかけるも、どこか憎めないキャラクター。
フレディを演じるダニエル・イングスは『インスティンクトー異常犯罪捜査ー』『超サイテーなスージーの日常』シリーズなどに出演する俳優。
サブリナ・ホーニマン(ジョエリー・リチャードソン)
サブリナはエディ、フレディ、妹シャーロットの母親。薄々、夫である先代ハルステッド公の秘密の稼ぎには気づいていた節がある。エディたちを心配している。
サブリナを演じるジョエリー・リチャードソンは映画『チャタレイ夫人の恋人』などで有名な俳優。
ジェフ・シーコム(ヴィニー・ジョーンズ)
ハルステッド家に昔から仕えてきた使用人で、エディたちのことも小さい頃から知っている。腕も立ち、どうやらただものではない様子。
ジェフ役のヴィニー・ジョーンズは元プロサッカー選手で俳優。『ロック、ストック~』『スナッチ』などガイ・リッチー作品にも参加しています。
スタンリー・ジョンストン(ジャンカルロ・エスポジート)
エディにハルステッド邸の売却を持ちかけるアメリカの富豪。狙いは邸宅だけではないようで……。
ジョンストン役の『ユージュアル・サスペクツ』『マルコムX』『ルル・オンザブリッジ』など。その他、スパイク・リー監督作品によく出演しています。
ロバート“ボビー”グラス(レイ・ウィンストン)
スージーの父で、実質的なギャングの頭。刑務所に入っているらしいが、特権で豪奢な生活を送っている。
ボビー役の『レディバード・レディバード』『ニル・バイ・マウス』などに出演した名優、レイ・ウィンストン。
まとめ
2024年8月にシーズン2の制作が発表されたNetflixシリーズ『ジェントルメン』。豪華なセットや衣装、スタイリッシュなアクションと、血みどろではありますがどこかユーモラスなストーリーとキャラクターたちが見どころです。ガイ・リッチー監督による洗練されたドラマシリーズをぜひ堪能してください。
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