『ジニー&ジョージア』は、若くして母になったジョージアの複雑な過去や、思春期の娘ジニーとの心温まる親子関係が描かれるNetflixのオリジナルシリーズ。2021年2月にシーズン1、2023年1月にシーズン2が独占配信され、全世界で人気を博しています。
「イッキ観不可避の面白くて奥深いヒューマンドラマ」と語るのは、タレントの関根ささらさん。ジニーとジョージアにご自身のお母様との関係を重ねて思わず涙する一方、アメリカ社会の問題についても理解が深まったという本作の魅力を紹介していただきました。
壮絶で心温まる親子の物語に涙
ーーまず、本作はどんな物語なのでしょうか。
このドラマはシングルマザーのジョージアとその娘ジニーの物語です。ジョージアが抱えている秘密を追っていきつつ、家族の問題やジニーの恋愛事情も描かれていくのですが、本当にトラブルが尽きないんですよね。どんどん色んな問題が起こって、一体どうなっちゃうんだろうって、先が気になって観るのが止まらなくなってしまうドラマになっています。めちゃくちゃ面白くてイッキ観しちゃいました。シーズン1はたった2日で観終わってしまったので、シーズン2はちょっとゆっくり観なきゃなと思うぐらい次の展開が気になって仕方がなかったですね。
ーージョージアとジニーは母と娘の2人暮らしですか?
ジョージアは、ジニーとオースティンという、それぞれ違う父親との間に生まれた娘息子と一緒に3人で暮らしています。彼女は一見ものすごく愛想が良く、仕事ができて誰からも愛される完璧な女性に見えるんですが、実は壮絶な過去をたくさん抱えていて……。それを娘と息子にはひた隠しにしながら一生懸命子育てをしているんですね。あることをきっかけに、ジニーとオースティンに自分の隠していた過去が少しずつバレ始めてしまうんです。
ジョージアが自分の過去を秘密にしていたのは子供達への愛ゆえなのですが、ジニーはまだ15歳の思春期の女の子なので母の愛に気づくことができずに反発してしまって、親子関係に大きな亀裂が入ってしまうんですよ。そんなときに元旦那が現れたり、色んな人間模様が繰り広げられる中でジョージアもジニーも人としてどんどん成長していく。そんな壮絶で温かく、深いヒューマンドラマになっています。
ーー関根さん自身、共感した部分はありましたか?
ジョージアとジニーのような壮絶な人生ではないんですけれど、私も母子家庭で育ったので、きっと母も私を悲しませないように自分の苦しさを色んな場面で隠してきたんだろうなと思って。母の愛を感じながらこのドラマを観ることができました。
ーー関根さんから見て、ジョージアはどんな母親ですか?
昨今悲しいニュースが多い中で「何があっても子供たちを守る」っていう思いが強いジョージアは本当にかっこいいなと思います。私はジョージアと同い年なんですが、1人の女性としても憧れますね。機転が利いてビジネスでも成功していたり、素敵な男性の心を射止めてたり、そんな中で2人の子供をしっかりと育て上げているところはもう本当に尊敬が止まらないです。ただ、不器用過ぎて悪に手を染めがちなので、そこはちょっと危なっかしいなと思いながら観ていました。
ーーお気に入りのシーンを教えてください。
ジニーがジョージアの過去を知ったことで、衝突し続けていた母娘の関係が少し緩和されるシーンです。子供達には隠し通すと決めていた過去をジョージアが打ち明けるにまで至った心境を考えても涙が出ますし、その母の過去を知り「なんて酷いことを言ってしまったんだろう」って反省するジニーの気持ちを考えても泣ける。もう、何度見ても涙が止まらない大好きなシーンで、自分の母親とのことを思い出します。
私は三姉妹の長女で、下に手の焼ける妹2人がいるので、常にいい子でいようと努力し続けてきた節があるんですね。だけど、小学校高学年くらいの時にリミットが外れて涙が止まらなくなってしまったときがあって。その時に母親と抱き合いながら「ごめんね」って言い合ったことを思い出して、感傷的な気持ちになりました。
人種差別の問題についての理解が深まった
ーー本作のおすすめポイントを教えてください。
このドラマはただのシングルマザーと子供たちの物語ではなくて、母親の愛情物語だと私は思っています。ジョージアの子供に対する愛だったり、それにどうしても反発してしまう娘の気持ちだったり、誰もが自分の姿をちょっと重ね合わせられるようなヒューマンドラマになっています。それだけではなくて、アメリカ社会の中で実際に起きている人種差別の問題など、日本人では少し気づきにくい問題もドラマの中でうまく提起されていて、アメリカ社会の勉強になるのが本作の魅力かなと思っています。
ーー社会派ドラマの側面もあるんですね。
特に日本人だとあまり意識しない肌の色による差別の問題が色濃く描かれています。それこそジニーは黒人のお父さんと白人のジョージアとの間に生まれた子供なんですが、彼氏もアメリカ人と台湾人の間に生まれていたり、そういうミックスの子供が抱えている問題を知ることができたのは大きな学びでした。
ーー関根さん自身も、そうした差別の問題にはあまり馴染みはなかったですか?
私はもともと海外に興味があって、どちらかといえば人種差別やジェンダーの問題をフラットな目線で見れている方だと思うんです。先日までアメリカに留学していて、そういった差別を目の当たりにすることもあったんですが、本作品を通してさらに理解が深まりました。
ーー作中で描かれている差別は、かなりリアルに近い部分があるのでしょうか。
現実世界で実際に起こっている差別。しかも、当事者が気づいてない差別がかなりリアルに描かれているなと思っています。特にジニーはミックスの子供だけど母子家庭なので、黒人としてのアイデンティティを持ちづらい状況で育ってきたんですよね。だから黒人やハーフの方からしてみれば、考えられないようなことを無意識のうちにやってしまう。
一つ例を挙げると、ジニーが友人たちとパーティに参加するにあたってヘアメイクさんに髪の毛をセットしてもらうシーンがあるんですが、黒人の方は本来髪の毛は触らせないのが当たり前の常識として小さい頃から育てられるみたいなんですね。ただ周りの友達もそれを知らないから「ジニーもやってもらいなよ」って勧めてしまうし、ジニーも白人であるジョージアからそんなことは教わっていないから、「自分の髪を絶対に触らせない」という強い意志を持っていないわけです。
自分の髪の毛をコントロールするのが難しいことはわかっているけど、人に触らせてはいけない意識がなくヘアメイクさんに髪の毛をセットしてもらい、結果的に髪の毛が少し乱れてしまう一幕があるんですが、そういった背景を何も知らなかったら「ヘアメイクさんが失敗したのかな?」くらいにしか思わないし、私も含め日本人だとなかなか気づけないじゃないですか。そういう当事者の人たちにしかわからない差別や苦悩が顕著に現れていて、いろいろと考えさせられました。
母親の顔を浮かべずにはいられない作品に
ーー改めて、関根さんにとって本作はどんな作品でしたか?
1つのドラマの中に恋愛や学園ドラマの要素とちょっとサスペンスも入りつつ、さらには社会性も取り入れた、勉強になって、そして家族を大切にしたくなるような心温まるドラマだったなと思います。
ーーこの作品をどんな方にオススメしたいですか?
私は自分の母親からオススメされて観始めたという経緯があるのですが、普段はドラマを観ない母親が大号泣しながら観ていましたし、私自身も「お母さんはこんな気持ちで私を育ててくれたのかな」「私もお母さんを傷つけるようなことを言ってたかもしれないな」と自分の幼少期と重ねながらこの作品を観ました。
それこそジョージアと同じくシングルマザーの方や、ジニーのようにシングルマザーの母に育てられたお子さん、そういう方々は特に共感できる部分が多いと思いますし、そうじゃなくても自分の母親の顔を浮かべずにはいられない作品となっています。
ーー男性でも共感できる部分はありそうでしょうか。
主に女性が共感できる内容にはなっていますが、本作にはもちろん女性だけじゃなくて男性も、さらには同性愛者の方やジェンダーレスなキャラクターも多数登場します。なので本当に幅広い方に共感して、楽しんでいただける作品になっていると思います!
今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。関根さんが熱意をもってこの作品をプレゼンしてくれた動画も合わせてご覧ください!
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