名SF監督の力作、Netflix映画『REBEL MOON パート1:炎の子』

Netflix映画『REBEL MOON パート1:炎の子』キーアート

『アーミー・オブ・ザ・デッド』や『ジャスティス・リーグ』などSF作品に造詣が深いザック・スナイダー監督が、構想に約20年もかけたといわれている『REBEL MOON』。全2部作からなり、前編にあたる『パート1:炎の子』が2023年12月22日に配信されました。

配信後すぐに話題となり、Netflix週間グローバルランキングの英語映画で1位を獲得した『REBEL MOON パート1:炎の子』の魅力を紹介します。

※本記事にはNetflix映画『REBEL MOON パート1:炎の子』のネタバレを含みます。

『REBEL MOON パート1:炎の子』のあらすじ

『REBEL MOON パート1:炎の子』のあらすじ-画像
Rebel Moon. Sofia Boutella as Kora in Rebel Moon. Cr. NETFLIX ©2023

『REBEL MOON パート1:炎の子』は巨大帝国「マザーワールド」が支配する銀河を舞台にしたSF作品。主人公のコラは、惑星の片隅にある平和な村で暮らしていた。しかしある日、帝国の刺客が現れ、侵略が始まってしまう。かつては帝国軍として戦っていたコラであったが、今後は住人を守るために立ち上がる。惑星をめぐり帝国と共に戦う戦士「レベルズ」を探す旅に出る。

『REBEL MOON パート1:炎の子』の登場人物・キャスト

コラ(ソフィア・ブテラ)

コラ(ソフィア・ブテラ)-画像

帝国軍であるインペリウムの元メンバー。暗い過去から逃げて、平和な村ヴェルトでひそかに暮らしていた。しかし突如起こった帝国の侵攻を目の当たりにし、村人たちを守るため、銀河中から帝国と戦う戦士たちを集める旅に出る。

グンナー(ミキール・ハースマン)

グンナー(ミキール・ハースマン)-画像

コラと同じくヴェルト村で暮らす若い農夫。帝国と戦うべくコラの旅に同行する。

タイタス将軍(ジャイモン・フンスー)

タイタス将軍(ジャイモン・フンスー)-画像

帝国軍インペリウムに仕えた元将軍。闘技場でコラと出会い、ともに戦う戦士としてスカウトされる。

カイ(チャーリー・ハナム)

カイ(チャーリー・ハナム)-画像

コラが集めた戦士で元宇宙船パイロット。

タラク(スタズ・ネア)

タラク(スタズ・ネア)-画像

コラが集めた戦士で鍛冶屋を営んでいた。ベンヌと呼ばれる生き物とともに戦う。

ネメシス(ペ・ドゥナ)

ネメシス(ペ・ドゥナ)-画像

コラが集めたサイボーグの剣士。義手を用いて光り輝く剣を使いこなす。

ダリアン・ブラッドアックス(レイ・フィッシャー)

ダリアン・ブラッドアックス(レイ・フィッシャー)-画像

帝国と戦う反乱軍の戦士で、コラにスカウトされてともに戦うことに。

デブラ・ブラッドアックス(クレオパトラ・コールマン)

デブラ・ブラッドアックス(クレオパトラ・コールマン)-画像

帝国と戦う反乱軍の戦士であり、ダリアンの姉。

ミリウス

ミリウス-画像

ダリアンとともに戦う反乱軍の戦士。

ハルマーダ

ハルマーダ-画像

コラにスカウトされた巨大なクモのような戦士。

アッティカス・ノーブル(エド・スクレイン)

アッティカス・ノーブル(エド・スクレイン)-画像

マザーワールドの支配者であるバリサリウスの右腕として帝国に仕える。帝国軍インペリアムの指導者。

『REBEL MOON パート1:炎の子』の見どころ

黒澤明映画『七人の侍』に着想を得た壮大なストーリー

黒澤明映画『七人の侍』に着想を得た壮大なストーリー-画像

『REBEL MOON パート1:炎の子』は、ザック・スナイダー監督がこれまでの監督人生の全てをかけ、約20年の構想を経て生まれた作品です。さまざまな作品にインスパイアされているらしく、日本の名作である黒澤明監督の『七人の侍』からも着想を得たそうです。
勝ち目もなさそうな強大な敵(帝国)に挑む、主人公と6人の仲間(レベルズ)たち。その戦いの始まりも、村を守るためという共通点があります。

そんな名作の系譜に属する『REBEL MOON パート1:炎の子』ですが、ストーリーの広がり方がすごいんです。主人公たちは銀河すべてを舞台にして、惑星から惑星を渡り歩き、徐々に仲間となる戦士を探していきます。惑星それぞれの世界観やその惑星に住む生物など、惑星としての個性が光っています。さらにこれだけ広大な銀河を統べる帝国の強大さは計り知れません。これら全てをスナイダー監督が考えたと思うと、そのセンスの高さに驚きを隠せません。まだ前編ということですが、十分に見ごたえのある展開です。

巨大セットとCGの融合

巨大セットとCGの融合-画像

スナイダー監督作品の醍醐味ともいえるのが、大胆な映像表現。高度なCG技術で作られた異星の生物や景色は見るものを圧倒する出来栄え。さらにアクションは、SFならではの空想の武器を駆使しており迫力満点の仕上がりです。
『REBEL MOON パート1:炎の子』はCGだけではなく、オープンセットでの撮影も盛んに行われました。村1つのセットを丸々作り、そこで農作を実際に行ったりと、規模の大きさははかりしれません。こうしたリアルとCGをうまくミックスした映像には、不思議な魅力があります。
またスローモーションの使い方もうまく、大事な戦闘シーンや重要な回想シーンなど、キャラクターの魅力を引き出しているように感じました。

個性豊かなキャラクターたち

個性豊かなキャラクターたち-画像

登場人物のキャラクター性の高さも魅力の一つです。中でも主人公のコラは最初、辺鄙な村で暮らす普通の女性として描かれます。ストーリーが進むにつれて、徐々に過去が明らかとなり、その魅力に深みが増していくのです。
またコラがスカウトする戦士も、自然とともに戦う戦士やサイボーグ、クモの姿をした者など多種多様。それぞれの性格や持つ武器にまで設定が凝っているそうで、魅力的な人物ばかりが集まってきます。パート1では仲間集めが主題になっていたので、パート2での深堀りにも期待したいと思います。

まとめ

SFの鬼才、ザック・スナイダー監督が構想20年で作り上げた超大作『REBEL MOON』。全2部作で前編となる『パート1:炎の子』は、序章に収まらないほど魅力にあふれており、観た後の満足感もひとしお。完結編となる『REBEL MOON パート2:傷跡を刻む者』の配信日は2024年4月19日。完結編が配信される前に、『REBEL MOON パート1:炎の子』を観てその世界観を堪能しましょう

【Netflix映画『REBEL MOON パート1:炎の子』独占配信中】


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