『私たちのブルース』イ・ビョンホンら実力派キャストの奥深い人間ドラマ

私たちのブルース メインビジュアル

『私たちのブルース』は韓国の済州(チェジュ)島を舞台にしたオムニバス形式のヒューマンドラマ。島のプルン村と呼ばれる田舎町で、さまざまな思いを抱えながら生きている人々の暮らしが丁寧に紡がれています。

2022年4月から6月までtvNにて放送。Netflixでも同時配信となった本作は、イ・ビョンホンやハン・ジミン、キム・ウビンら豪華俳優陣が出演したことでも話題に。最終回には最高視聴率18.6%を叩き出しました。そんな本作の簡単な登場人物の説明と、特に注目したい見どころを紹介します。

『私たちのブルース』の登場人物・キャスト

イ・ドンソク(イ・ビョンホン)

トラックに野菜や日用雑貨などを積み、済州島の人たちに売りさばきながら生活している。村には母親のオクドンが暮らしているが、折り合いが悪く家には帰っていない。初恋の相手であるソナとも苦々しい過去を抱えている。

ミン・ソナ(シン・ミナ)

ソウルで結婚し、子供をもうけたが離婚。済州島に帰ってきたところで、ドンソクと7年ぶりに再会を果たす。心に病を抱えており、それが原因で親権を取られたことに傷ついている。

チェ・ハンス(チャ・スンウォン)

ソウルの銀行支店長だったが、故郷である済州島の銀行支店長に就任する。そこで初恋の相手であるチョン・ウニをはじめとした同級生たちと再会。秘密を抱えながら、青春を取り戻すかのように日々を送る。

チョン・ウニ(イ・ジョンウン)

数店舗におよぶ鮮魚店とカフェを経営する。高校生の頃に両親が亡くなり、学校を中退。市場で働き、弟たちを大学まで出させたたくましい女性。みんなから頼りにされているが、お金目当てで近づいてくる人もいるため、人間不信のきらいもある。

コ・ミラン(オム・ジョンファ)

済州島生まれ。現在はソウルでマッサージ店を経営している。3回の結婚と離婚を経験した後、ひとり暮らしに。幼い頃からみんなの人気者だったが、貧しい家庭で育ったハンスやウニとも分けへだてなく仲良くしていた。ウニに会うため、済州島に向かう。

イ・ヨンオク(ハン・ジミン)

海女になって1年目の新米。これまで色んな場所を転々とする暮らしを送り、済州島に流れ着いた。愛嬌のある彼女は男性たちを虜にするが、誰にも自分の本心や素性を明かそうとしない。ジョンジュンからのまっすぐなアプローチに戸惑っている。

パク・ジョンジュン(キム・ウビン)

海女たちが乗る船の船長。さまざまな仕事に就いており、ウニとともに市場で魚を売りさばくことも。口数は少ないが、真面目な働きぶりは評判がいい。ヨンオクのことを気に入り、積極的にアプローチするも交わされてばかり。

パン・ヨンジュ(ノ・ユンソ)

ホシクの娘で、高校ではトップの成績を誇る優秀な生徒。知り合いだらけの済州島での暮らしに飽き飽きしており、卒業後はソウルの大学に進学することを夢見ていた。しかし、刺激を求めた末にヒョンと関係を結び、思いも寄らぬ出来事に直面する。

チョン・ヒョン(ペ・ヒョンソン)

イングォンの息子で、ヨンジュとは同級生。両親は小学生の頃に離婚。荒々しい性格の父を内心見下している。そんな父とヨンジュの父ホシクが犬猿の仲であることを知りながらも、ヨンジュのことを愛している。

パン・ホシク(チェ・ヨンジュン)

氷店を営む、ヨンジュの父親。ハンスやウニと同様に貧しい家庭に育ち、大人になってから誘惑に負けて投資やギャンブルに金をつぎ込んだ。その結果、妻は逃亡。現在は愛するヨンジュのために身を粉にして働いている。

チョン・イングォン(パク・ジファン)

スンデクッパ屋を営む、ヒョンの父親。貧しい生活から抜け出すため、堅気ではない仕事に就いたこともある。言葉も態度も荒々しく喧嘩っ早いが、義理人情に厚いところも。ただし、ホシクとは顔を合わせるたびにいがみ合っている。

カン・オクドン(キム・ヘジャ)

ドンソクの母親。小さな畑でさまざまな野菜を育て、チュニとともに市場などで売り歩いている。ドンソクから長年恨まれているが、それにはある理由が……。内心ではドンソクのことを気にかけている。

ヒョン・チュニ(コ・ドゥシム)

ベテランの海女。口数が少なく、淡々と仕事をこなしている。生計を立てるため、オクドンとともに畑でとれた野菜などをいろんな場所で売り歩いている。ある日突然、孫娘のウンギを預かることに。

ソン・ウンギ(キ・ソユ)

6歳になるチュニの孫娘。父親の故郷である済州島に連れてこられ、初めて会った祖母のチュニと暮らし始める。同じ歳の子たちよりも成長のスピードがゆっくりで、人見知りな性格も相まってあまり話さない。

正解のない人生の行く末を見守りたくなる

私たちのブルース ドンソクと女性

飛行機でソウルから約1時間の場所にある済州島。「韓国のハワイ」と名高い済州島は自然豊かな景色の中でのアクティビティや、美味しくて写真映えするグルメが楽しめるリゾート地として人気を博しています。でも当然ながら、そこで暮らす人たちは色んな思いを抱えながら日々を送っています。

この記事では最初に描かれるハンスとウニのエピソードを少しだけ紹介します。40代後半のハンスとウニは高校の同級生。貧しい家庭で育ったふたりは互いを思いやっていましたが、恋人同士になることはありませんでした。

そんなふたりはハンスの転勤により再会を果たし、青春時代を思い出して胸をときめかせるのですが、昔と今ではまるで状況が変わっていたのです。というのも、ハンスはゴルフ留学中の娘の滞在費や大会費などを工面するのに必死で借金まみれ。

私たちのブルース トラックを見つめるソナ

一方のウニは商売に成功して大金持ちになったものの、お金を目当てに近寄ってくる人が増え、若干の人間不信という状況。「お金を貸してほしい」と素直に言えず、嘘をついてウニに接近するハンスの姿が描かれます。

昔から変わらずに真っ直ぐなウニと、すっかり変わり果てた自分との違いに苦しむハンスの気持ちも、何も知らずに初恋を再燃させるウニの純情も切なくて仕方がありません。本作に登場するのは彼らのように、もし自分がその立場に立たされたらどうすればいいか分からないくらい、正解のない葛藤を抱えているキャラクターばかり。だからこそ、彼ら一人ひとりがどんな決断を下すのか、最後まで自分の目で見守りたくなります。

実力派俳優が熱演する人間味あふれるキャラクター

私たちのブルース 仕事中のドンソク

本作には韓国のスター俳優イ・ビョンホンが出演。彼が本作で自身のオーラを消し去り、決してかっこいいとは言えない三枚目の役柄を演じたことは大きな話題となりました。ほかにも、公開恋愛中のシン・ミナとキム・ウビン、ドラマではウビン演じるジョンジュンの恋人役であるハン・ジミンら主役級のキャストが勢揃い。迫真の演技で人間味あふれるキャラクターを映し出しています。

例えばイ・ビョンホンが演じるドンソクは気が短く、実の母親にも冷たく当たるし、ハン・ジミンが演じるヨンオクは表面を取り繕うだけで、誰とも自ら深く関わろうとしません。そんな理解不能な言動の理由が回を追うごとにつまびらかにされ、最後は誰もが愛すべき人物となっているはず。そこには、『大丈夫、愛だ』や『世界でもっとも美しい別れ』などでも知られる脚本家ノ・ヒギョンの全キャラクターに向ける温かい眼差しが存在しています。

人生はときに苦く、切ない。でもこのドラマを観ていると、それも一つの味として丸ごと自分の人生を愛せるような気がしてきます。

まとめ

1つのドラマで14人の人生録が楽しめる『私たちのブルース』。現在から始まって、過去が少しずつ明らかになるたびに一人ひとりのキャラクターがより味わい深いものとなっていきます。それをぜひ楽しんでみてください!

【Netflixシリーズ『私たちのブルース』独占配信中】


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