『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は2022年6月よりNetflixで配信され、世界で大ヒットした韓国の法廷ドラマ。パク・ウンビン演じる自閉スペクトラム症の新人弁護士ウ・ヨンウが、同僚とともに、さまざまな事件を解決していく姿が描かれています。
最終回放送後、「“ウ・ヨンウ”ロス」になる人が相次いだ本作。フリーアナウンサーの三浦茉莉さんもその一人です。続編を希望する声も後を絶たない『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の“沼落ち不可避”な魅力について語っていただきました。
三浦茉莉
愛知県出身。フリーアナウンサー。タイに5年間在住後、現在は関西を中心に情報番組MCやリポーターとして活動している。私生活では2児の子育て中。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は主人公が魅力的な本格派の法廷ドラマ
ーー三浦さんが思う『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の見どころを教えてください。
自閉スペクトラム症を抱える風変わりな弁護士のウ・ヨンウが、自分なりの切り口でどんどん事件を解決していく様がすごく爽快なドラマです。毎話の裁判の展開が面白くて、考えさせられるテーマが多いですし、勉強にもなります。
弁護士たちがどのように対策を練り、打開策を見つけていくのかという裁判に至るまでの描かれ方が本格的な法廷ドラマです。ヨンウを取り囲むスタッフも個性的で楽しいメンバーなので、最後は弁護士チームを自然と応援している自分がいました。
ーー主人公のウ・ヨンウはどんな魅力を持ったキャラクターなんでしょうか。
ヨンウは自閉スペクトラム症の一つの特性として、唐突な行動をしたり、天然で空気が読めなかったりするところがあるんですね。でも、すごく前向きで健気で、芯も強い。最終的にはみんなに愛され、応援されていく、不思議な魅力を持ったキャラクターです。
とにかくヨンウがすごく可愛くて、見ているこちらも心から応援したくなるし、助けたくなるんです。いつの間にかその魅力にどんどん引き込まれていくというか、私もヨンウ見たさにドラマを追いかけている感じでしたね。
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ーー先ほど「爽快なドラマ」とおっしゃっていましたが、具体的にどんなところが“爽快”だと思われますか？
もともとヨンウは名門・ソウル大学を首席で卒業した頭脳明晰な女性なんですね。だけどそんな彼女を馬鹿にしたような目線を送る人たちもいるんです。ヨンウはそういう人たちにものすごい知識量で立ち向かっていく。裁判で弁護士として最高なんだ、一流なんだってことを見せつけるんです。
もちろんそこもスカッとするんですが、もう一つ、彼女なりの解決先が見い出せたとき、観ている私たちにも視界が開けるような爽快感があります。弁護士は依頼人の利益を優先しなければいけないんですが、ヨンウは勝つことだけにこだわるのではなく、みんなが幸せになれる解決策を探っていくんですね。
その方法を閃いた時に一瞬ファンタジーの世界に入るんですが、そこが毎回爽快なんです！
ヨンウを見守ってくれてありがとう。イ・ジュノに感謝
ーーヨンウ以外のキャラクターについてもお聞かせください。
ヨンウが入社した弁護士事務所のスタッフは、自閉スペクトラム症の知識やそれを抱える人たちと接した経験がないから、最初はヨンウに対して冷たい態度をとるんですよ。
だけどヨンウが色んな事件を解決したり、前向きに仕事をしている姿を見て、どんどん彼女を知り、その魅力に惹かれていくんですね。ちょっと嫌な人だったりドライな態度を取っていた人も一生懸命なヨンウを前にすると、放っておけなくなる。そういう人間関係の変化やチームが少しずつ一つになっていく過程も見ていてすごく心が温まります。
ーー障害に対する偏見や差別もしっかりと描かれているんですね。
そうですね。ヨンウを演じているパク・ウンビンさんの演技がとてもリアルで、自閉スペクトラム症を抱える人たちが取る行動を忠実に表現されているんです。その行動によってヨンウが偏見にさらされるシーンも出てきます。
例えば、イ・ジュノというヨンウが所属する弁護士事務所のスタッフがいるんですが、彼がヨンウと歩いている時に偶然すれ違った大学の後輩から「ボランティア？」って聞かれるシーンがあるんですね。
悪気なく放ったその一言なんだけど、やっぱりヨンウ本人はそれによって傷つくんですよ。私もその姿を見て、こういう時にどうやって接してあげるのがいいんだろう、どうすればヨンウは救われるんだろうって考えさせられたんですが、そんな風に見ている人に色々と問いかけてくる作品だなと思います。
ただ、ジュノをはじめ同僚たちがすごく面白くていいキャラクターをしてるので、全体的に重たくなりすぎずポップに仕上がっています。彼らがヨンウの味方になってくれるから、見ているこちらも救われたような気持ちになりますね。
ーーそんな魅力的な登場人物の中で、三浦さんのイチオシは？
そこはやっぱり、ジュノですよね！ 彼は弁護士とタッグを組む訟務チームの職員で、事務所の入り口でヨンウと出会ったことをきっかけに少しずつ歩み寄っていくんです。最初から何の偏見もなくヨンウを見守る姿がもうすごく温かくてかっこよくて……。
ジュノはヨンウに惹かれていくんですが、「恋愛」ってなった時にすごく難しく考えちゃうんですね。だけど色んな葛藤の末、一つの答えを出してヨンウに思いを伝えるんですが、それがどんな恋愛ドラマよりも純粋でグッときました。そのシーンは私にとって宝物です。
なんかもう、「ヨンウを見守ってくれてありがとう、イ・ジュノ」って感じで。これまで見てきた韓国のドラマに出てくるイケメンたちもみんな魅力的なんですが、あんな風に静かに愛を持って主人公を見守ってくれるキャラクターはあまりいなかった気がします。正直、一番大好きですね（笑）。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』はあたたかい気持ちになりたい人におすすめ
ーー他にも三浦さんのお気に入りのシーンがあれば教えてください。
ヨンウの同僚にチェ・スヨンという女性の弁護士がいるんですが、彼女とヨンウが社員食堂で談話するシーンがあるんですね、そこで何気なく「私にちょっとあだ名をつけてみてよ」ってスヨンが言うんです。私はヨンウのことだから、意図せず失礼なあだ名をつけちゃうのかな？って思ったんですが、素敵なあだ名をプレゼントするんですよ。
それに対して、スヨンが驚きながらもすごくジーンときてて。あのシーンは本当に何回も見ているんですけど、その度に涙が出ちゃう。ヨンウは自由に生きているように見えるけど、手を差し伸べてくれる人たちに感謝の気持ちや温かい感情を抱いているんだなって。なんだかスヨンの優しさが報われたような気がして、すごく温かい気持ちになりました。
ーーこのドラマをどんな方におすすめしたいですか？
主人公であるヨンウが色んな壁にぶち当たりながらも自分なりに頑張って乗り越えていく姿に「私も頑張ろう」って思いました。
今までたくさんの韓国ドラマを見てきて、もちろんドロドロのドラマもキュンキュンするドラマも大好きです。でも『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』はまた少し味が違って、新しい発見があるんですよね。癒されたいとか、あたたかい気持ちになりたいとか、そういうのを求める人にはすごく最適なドラマだと思います。
ーー視聴者からは続編を希望する声も相次いでいますが、三浦さんはいかがでしょうか。
私自身も、このドラマはもっと続いてほしいです！ クライマックスでうわーっと色んなことが起こって終わったので、ヨンウとジュノのその後の関係とか、より絆が深まったチームのその後もすごく気になります。
なにより本当にヨンウが可愛くって、見られなくなるのが悲しすぎたので（笑）。もう一度、彼女がいきいきと働いている姿が見たいですね。
また、今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画もご覧いただき、三浦さんの熱のこもった語り口から作品の面白さをぜひ感じてください！
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