ホラーの帝王、スティーヴン・キング原作の映画・ドラマ10選

スティーヴン・キング原作の映画・ドラマイメージ

「ホラーの帝王」の異名を持つ作家、スティーヴン・キング。いまやアメリカを代表する作家となったキングの小説は、日常のちょっとした不思議を題材にしたものから、おどろおどろしい恐怖まで、幅広いジャンルのホラー作品を作り出しています。
今回は、編集部が選んだNetflixで観られるスティーヴン・キング原作映画/ドラマを10本ご紹介します。

1.1922(Netflix映画)

1922(Netflix映画)イメージ
▲Netflix映画『1922』独占配信中

1922年のアメリカ。農家のウィルフレッドは、妻のアルレットに「農場(妻自身が権利を持つ)を売って都会で暮らしたい」と言われ、あせります。農場を離れたくないウィルフレッドは妻を説得しますが聞く耳を持たれず、ついには妻を殺害。息子と共謀して遺体を隠しますが、着々と破滅のときは近づいていました……。

『1922』は、中編小説集『FULL DARK,NO STARS』に収録された一編が原作。原作はウィルフレッドによる手記というスタイルで物語が進行します。Netflix映画『1922』はとあるホテルの一室で初老のウィルフレッドが自ら犯した罪を書き記すシーンから始まり、回想として物語が進行。そこではウィルフレッドの葛藤や徐々に狂っていく様が描かれており、リアルで狂気じみた恐怖は「これぞスティーヴン・キング作品!」と思える仕上がりです。

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2.イン・ザ・トール・グラス ー凶器の迷路ー(Netflix映画)

イン・ザ・トール・グラス ー凶器の迷路ー(Netflix映画)イメージ
▲Netflix映画『イン・ザ・トール・グラス ー凶器の迷路ー』独占配信中

妊娠中の大学生ベッキーは、兄のカルと一緒にサンディエゴへ車で向かっていました。途中、気分が悪くなったベッキーは路肩に車を止めて休息をとることに。体調が戻ってきたベッキーが車に戻ろうとすると、草むらの中から「助けて」と叫ぶ少年の声が聞こえてきました。少年がどこにいるかが分からないベッキーとカルは少年を助けるため草むらの中へと入っていくことに……。

この草むらの中は「何かがおかしい」と思うほど不気味な雰囲気を醸しだしています。前後左右が分からなくなった2人は迷ってしまい、外に出ることが困難に。周りの状況が分からず何かに襲れそうな恐怖を常に感じ続けます。極限状態になったベッキーの狂気じみた変化には、観ているこちらも恐怖心を抱かずにはいられません。果たしてベッキーとカルは草むらから脱出できたのか、ぜひ観て確かめてください。

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3.ハリガン氏の電話(Netflix映画)

ハリガン氏の電話(Netflix映画)イメージ
▲Netflix映画『ハリガン氏の電話』独占配信中

実業家のジョン・ハリガンに読み聞かせのバイトをしていた高校生のクレイグ。ある日スマホを手に入れ、ハリガンにも同じものをプレゼント。メールや電話で交流を深める2人でしたが、ハリガンが心臓病で亡くなってしまいます。スマホと一緒に埋葬されたハリガンに電話をかけると、なぜかメッセージが返ってくる。嬉しくなりいろんなことを話すクレイグですが、上級生に殴られたことを話すと、その上級生が謎の死をとげてしまいます……。

2022年に公開された『ハリガン氏の電話』は、2020年に出版された短編集『If It Bleeds』に収録された同名作品を実写化した作品です。亡くなったはずのハリガン氏からメッセージが届く展開は、確かにホラーですが、徐々にメッセージが少年の良心を確かめるような内容へと変わっていきます。『ハリガン氏の電話』は、クレイグの成長もみられるヒューマンドラマ的側面も魅力です。

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4.IT “それ”が見えたら、終わり

静かな田舎町で突如起こった児童失踪事件。内気な少年ビルの弟もその消息を絶っていました。悲しみにくれるビルの前に“それ(ペニーワイズ)”が現れる。それ以来、正体不明の恐怖を抱えることになるビルですが、同じ恐怖を共有する仲間とともに“それ”に立ち向かうと決意します。

スティーヴン・キング原作映画の代表作ともいえる『IT “それ”が見えたら、終わり』。1986年に原作小説『IT』が出版され、最初の映画化は1990年。本作は2017年(27年後)に公開された2度目の映像化作品ですが、劇中でペニーワイズが27年毎に現れる設定にちなんでいます。少年たちを演じたジェイデン・リーバハーやジャクソン・ロバート・スコットの素直な演技はもちろん、ビル・スカルスガルドのペニーワイズの演技は、身の毛もよだつような恐ろしさがあり、数々の映画賞を受賞しているほどです。

5.ドクター・スリープ

1980年のアメリカ・フロリダ州。とある雪山のホテルでの惨劇を生き残ったダニーの周りでは、子供が失踪する事件が相次いで発生。ある日、彼の前に事件を目撃したと話す少女が現れます。少女と一緒にこの失踪事件を追いかけるダニーは、あの惨劇が起きたホテルへと向かうことに……。

『ドクター・スリープ』はスティーヴン・キングの名作『シャイニング』に「新たな恐怖」を与えるために作られた作品です(「あの惨劇」とは『シャイニング』での事件のこと)。ダニーのその後を描いた本作では、大人に成長した彼の苦悩が見てとれます。あの呪われたホテルの記憶に蓋をしたい彼ですが、運命は再びかのホテルへと導くのです。そして巻き起こる2度目の惨劇……。スティーヴンでさえも「残酷すぎて削除したい」と話すシーンを含めて、この作品の恐ろしさはド級の迫力を持っています。

6.ドリームキャッチャー

ヘンリー、ジョーンジー、ピート、ビーヴァーの青年は、毎年、冬になると雪山の小屋に集まって昔話に華を咲かせながら、狩猟をしていました。彼らの共通点は、少年時代にある人物を助けたことで、不思議な能力が使えるようになったことでした。その年もいつものように山小屋に集まった4人ですが、雪山の遭難者が現れます。遭難者の様子はおかしく、目を離したすきに亡くなってしまい……。

特殊能力を持つ4人の青年が、事件に巻き込まれて、それを解決するために奔走していきます。能力を使ったSF的なストーリー展開ながら、終盤までいつも何かが起こりそうなホラー・サスペンスが続きます。最後まで楽しめる作品に仕上がっています。

7.キャリー

地味でさえないキャリーは学校の笑いもの。熱心なキリスト教信者の母親からも嫌われています。いじめっ子のスーから「これまでのことを反省している」と伝えられたキャリーはプロムへ誘われ、思い切って出かけることに。しかしそれは残酷ないたずらの始まりに過ぎないのでした。パニックに陥った彼女は超能力に目覚め……。

『キャリー』はスティーヴン・キングのデビュー作で、1976年と2013年の2度に渡って映像化されています。超能力を持つキャリーは、普通の女の子。恋もするし、オシャレをしたいと思う気持ちもあります。キャリーを超能力に覚醒させたのは、悲惨ないじめです。人間誰しも、追い詰められると心が壊れてしまい、発揮される何かがあるのかもしれない……そんな身近に潜む恐怖を描いた作品です。

8.炎の少女チャーリー

超能力者の父母のもとに生まれた少女チャーリーは、発火能力(パイロキネシス)を持っていました。成長とともに能力も強力になっていき、ある時を境に自分でも制御ができなくなってしまっていました。そんなチャーリーの能力に気づいた政府の秘密組織は、軍事利用することをもくろみます。父親のアンディはチャーリーを政府組織から守るため2人で逃亡。能力を使った壮絶なバトルが繰り広げられます。

2022年に公開された『炎の少女チャーリー』は1984年にも映像化された人気作品。超能力をテーマに、不憫な親子と政府の壮絶なバトルが見どころになっています。『炎の少女チャーリー』ではチャーリーやアンディが何度も窮地にたたされます。ずっとハラハラドキドキ……そのストレスフルな展開こそスティーヴンの真骨頂ともいえるでしょう。

9.ダークタワー

ニューヨークに住む少年・ジェイクは不思議な夢を見ます。そこでは人間の皮をかぶった怪物が子供をいけにえに塔の破壊を目論んでいるのです。誰に話しても信じてもらえないジェイクは、夢に出てきた屋敷を目指してブルックリンへと向かいます。そこで異世界へのポータル(入口)を見つけた彼は、夢にある塔“タワー”を目撃します。タワーを守るガンスリンガーとともに、夢で怪物を指揮していた黒衣の男ウォルターとの壮絶な戦いに身を投じていく……。

スティーヴン・キングが30年をかけて完結させた名作『ダークタワー』を原作にした本作は、時空を超越する異世界を舞台にしたバトル作品です。ホラーというよりはミステリー要素の強い作品ですが、父子のような2人の絆や強大な敵とのバトルなど、ストーリー構成の巧みさはさすがといわざるを得ません。また16冊にも及ぶ長編小説を95分でキレイにまとめたニコライ・アーセル監督の手腕にも脱帽。キングを語るうえで外せない作品に仕上がっているので必見です。

10.ザ・ミスト(Netflixシリーズ)

ザ・ミスト(Netflixシリーズ)イメージ
▲Netflixシリーズ『ザ・ミスト』独占配信中

のどかな田舎町に突然現れた霧が町を覆い隠し、霧に紛れて正体不明の化物が襲い掛かってきます。ショッピングモールに閉じ込められた母子は脱出の機を伺いつつもさまざまな事件に巻き込まれることに。夫は別の場所で仲間を集めて、妻子を迎えに霧の中ショッピングモールへと動き出します。

1980年出版のスティーヴン・キング著作『霧』を原作にした映像作品は、2007年の映画『ミスト』があります。Netflixシリーズの『ザ・ミスト』は原作の舞台をフランス・パリに変更したオリジナルストーリー。霧の中は1m先も見えず、何が潜んでいるのか分からない恐怖を与えてくるのは原作と同じ。極限状態になった人間のリアルな怖さは、スティーヴン・キング作品の醍醐味でもあります。霧の中では化物が襲ってくる恐怖、建物に逃げても狂った人間の恐怖……。そんな救いのない展開に“ホラーの帝王”たる所以を感じます。

【Netflixシリーズ『ザ・ミスト』独占配信中】

まとめ

名作を量産するスティーヴン・キング。彼の作品を原作とした映画は、ハズレがないといっても過言ではありません。今回紹介した作品以外にもまだまだあるので、少しでも気になった方はこれを機に「ホラーの帝王」作品をイッキ見するのもいいのでは?

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