2023年12月8日に配信開始されたNetflix映画『終わらない週末』。ジュリア・ロバーツやイーサン・ホーク、マハーシャラ・アリといった豪華な俳優陣が出演している本作。元アメリカ大統領のオバマ夫妻も製作に関わっていることで話題となりました。『終わらない週末』のあらすじや魅力を紹介します。
※本記事にはNetflix映画『終わらない週末』のネタバレを含みます。
『終わらない週末』のあらすじ
アマンダと夫のクレイは、2人の子供を連れてのんびりと週末を過ごそうと、豪華な別荘をレンタルしていた。ところが突然のサイバー攻撃によって、携帯やパソコンが使用不能に。その夜、停電のため自宅に帰れなくなったこの別荘のオーナーだという親子が突然現れ、一晩泊めてほしいと言ってきた……。
『終わらない週末』の登場人物・キャスト
アマンダ（ジュリア・ロバーツ）とクレイ（イーサン・ホーク）
アマンダはニューヨークの広告代理店の重役を務める。夫のクレイは、メディア学を専攻する教授で、まじめなアマンダとは対照的に短絡的な性格の持ち主。2人は多忙な日常を忘れようと、豪華な別荘を借りて、家族で週末を過ごそうと考える。
アーチー（チャーリー・エヴァンス）とローズ（ファラ・マッケンジー）
アマンダとクレイの子供たち。妹のローズはドラマ『フレンズ』にハマっており、別荘で最終回を観ようと楽しみにしていた。
G・H・スコット（マハーシャラ・アリ）とルース（マイハラ・ヘロルド）
アマンダたちが宿泊している別荘のオーナーと名乗る男とその娘。
『終わらない週末』の見どころ
機械が止まると生活が機能不全に!?
『終わらない週末』では突然のサイバー攻撃によって、スマホやテレビ、ラジオなどのあらゆる通信機器が使用できなくなります。今何が起こっているのかを調べることができず、どんどんと不安が大きくなっていくばかり。道路では何百台もの電気自動車が事故を起こして立ち往生。見知らぬ場所で土地勘がないアマンダたちは、近くの街にすらたどり着くことができません。
このような状況に巻き込まれてしまったとき、我々も同じようにどうすればいいのか分からなくなるな……と不安になりました。どれだけ機械に頼って生きているのか、改めて認識させられるでしょう。どこか今の世の中を風刺するかのような演出で、本当の恐怖を感じます。
考察がはかどるストーリー展開
『終わらない週末』のホラー要素は、いわゆるジャンプスケア系（突然恐ろしい人物やシーンが飛び出すジャンル）ではありません。いつ何が起こるか分からない、それは人が起こしているのか、人ならざる存在がいるのか、それすら分かりません。
また序盤から印象的に映る「青色」。アマンダ夫妻の寝室や乗用車など、とにかく随所に散りばめられています。ほかにも大型タンカーが浜辺に乗り上げたり、大量の鹿が登場したり、ローズがしきりに見たがる『フレンズ』など、いろいろな伏線が張られています。それらは全て回収されるのか、そしてどのような意図があるのか、その結果はぜひ実際に視聴してみてください。
不気味なカメラワークが恐怖を膨れ上がらせる
『終わらない週末』では、不思議な画角の演出が多く見られます。物語序盤に、別荘で過ごすアマンダ一家のもとへ、G・H・スコット親子がやってくるシーンでは、扉を挟んだ2組の家族を切り分けるかのように真横からの映像を使っています。また登場人物を見下ろすような真上からの視点など、どこか不気味なカメラワークが随所で使用されています。それが本作の理解不能な恐ろしさをより掻き立てています。
まとめ
終始、不気味な恐怖が漂う『終わらない週末』。ジュリア・ロバーツをはじめとするスーパースターが主演を務め、サイバー攻撃によって国がどうなってしまうのかをオバマ元アメリカ大統領が意見をしたと話題の作品です。原作であるルマーン・アラムの著書とはラストが違うので、読んでみるのもいいかもしれません。
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