2023年12月に配信が始まって以来、そのかわいさに心を射止められる人が続出するNetflixシリーズ『ポケモンコンシェルジュ』。任天堂が提供する『ポケットモンスター』シリーズを全作プレイ済みというポケモン大ファンの羽田優里奈さんに、その魅力を語っていただきました。
※本記事にはNetflixシリーズ『ポケモンコンシェルジュ』のネタバレを含みます。
『ポケモンコンシェルジュ』とは
ポケモンとNetflixによる初の完全新作ストップモーション・アニメーション、Netflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」。卓越したストップモーション技術で世界中にファンを持つドワーフスタジオが制作を手掛け、その精巧な動きで見る人の心を癒してくれる作品です。
ポケモンたちが客として訪れる“ポケモンリゾート”。日々の仕事に疲れてしまった主人公のハルは、心機一転してここでコンシェルジュとして働くことに。ポケモンたちが自由に過ごすためのお手伝いをしていく中で、ハルは少しずつ成長していく……。
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かわいいポケモンの映像にとにかく癒される
ーー羽田さんが『ポケモンコンシェルジュ』を観たきっかけは何ですか？
もともと、ゲームの『ポケットモンスター』シリーズが大好きで、幼稚園から大学まで全作プレイしていると思います。それで、Netflixでかわいらしいポケモンたちが動いている映像を観て「これは観なくてはいけない！」とビビッときました。
実際に観たら、本当にかわいいんですよ。特に毛並みの感じがよくて、ポケモンたちのうぶ毛すらも見えちゃって、とっても癒されました。
ーーぬいぐるみのような感じですか？
そうですね。動いている姿を見たら、小さいころに持ち歩いていたポケモンのぬいぐるみに命が入ったような気がして感動しました。
ーー作品の印象を一言で表現すると？
一番は「癒し」ですね。 この作品はストップモーションで撮影されています。『ポケモンコンシェルジュ』は、表情がコロコロと変わって、とても表情豊かに表現されていて、そこがとっても癒されて “胸キュン”を超えて“胸ギュン”って感じでした。癒し度100%です！ 絶対に！！
でも癒やしだけじゃないんです。 最初は「ポケモンたちかわいいな」「癒されるな」って観ていたんですけど、ストーリーも深くて、だんだんと魅入ってしまいました。最後には感動で涙が流れていましたね。悲しくて泣くのではなくて、心に染みて一粒の涙が流れていく感じです。
ーー心に染みるということは長い作品なのですか？
1話あたり大体20分で全4話ととても短い作品なんですが、短いなかに詰まっているものがたくさんあります。でもすごくサクッとも観られるので、仕事終わりのちょっと一息つきたいときにちょうどいいんですよ。
また世代を超えて楽しめるので、私のようにポケモン世代の人も、ポケモンを知らない方や小さな子どもでも楽しめる作品に仕上がっていると思います。
“ありのまま”を受け入れることで変われる
ーー『ポケモンコンシェルジュ』はどんなストーリーですか？
この作品は、主人公・ハルが、自然体で過ごすポケモンたちとの触れ合いによって、成長していく様子を描くヒューマンドラマです。
ハルは、社会に揉まれてすごく疲れているんです。人間関係だったり、仕事のことだったり、恋愛もうまくいかなくて、落ち込んでいるんです。そこで心機一転、ポケモンリゾートに転職するという、すごくリアルな設定。ゲームの世界観「ポケモン同士を戦わせてポケモンマスターを目指す」というようなものではなく、「ポケモンと一緒に暮らしていく」ことがテーマになっていて、現実とリンクする部分があるので、話がスッと入ってきます。
ーー羽田さんから見て、主人公ハルはどのような人物ですか？
ハルは頑張りすぎちゃう女の子。「社会人として、新人なんだからいいところを見せなきゃ！」って考えて、気を負いすぎて空回りしてしまうんです。失敗ばかりなんですが、自由に生きるポケモンたちを見て「あ、自分もありのままでいいんだ」って気づくんです。
ーー羽田さんのお気に入りのシーンを教えてください。
たくさんあって一つに絞るのが難しいんですけど……。1話の開始3分くらいに出てくるモフモフのオオタチのシーンですかね。目の前までやってきて、つぶらな瞳で見つめてくるんですけど、そこで引き込まれました。たった数秒のシーンなんですが、観たら皆さん射抜れると思います。
あとは、ミズゴロウのシーンも大好きですね。コンシェルジュのお手伝いをしようと、お花に水鉄砲をするんですけど、水圧が強くてお花を折ってしまうシーンなんですが、もう本当にかわいい。ミズゴロウは私がゲームで長年連れ添ったパートナーなので、「うちのミズゴロウが頑張っている！」って感情移入しちゃいました。
ーーハルにもパートナーがいるのでしょうか？
もちろんいます。まずコンシェルジュの仕事をしていたら、自然と仲良くなるポケモンがいるんです。それがスタッフポケモンのような感じになっていくんですが、ハルにとってはそれがコダックなんです。いつも気を張っているハルが、コダックの前では素直に「ワハハハ」って笑うんです。それにお互いがお互いを想い合っていて、本当に理想のパートナーって感じですね。
ーーシーズンを観終えて、改めてこの作品にどんな感想を持たれていますか？
意外と深いんですよ、本当に。かわいいポケモンのストーリーだと思っている人も多いと思いますが、ただかわいいだけじゃない。この深さを体感してほしいです。
ーー羽田さんが泣いてしまったシーンはどんなシーンですか？
最終話のピカチュウのストーリーです。 コンシェルジュのハルのところにトレーナーの男の子と一緒に1匹のピカチュウがやってくるんです。ピカチュウのイメージって「すごく元気なアイドル」って感じだと思うのですが、そのピカチュウはすごく人見知り。トレーナーも元気なピカチュウでいてほしいと思っていて、ハルは人見知りのピカチュウを元気づけようと頑張るんです。その最後のシーンが本当に泣けちゃいます。全然泣くつもりはなかったんですが、「あれ、泣いてる」って気づいたら泣いていました。
ーーこのリゾートに行ってみたいですか？
めちゃくちゃ行きたいです。仕事を1～2か月くらい休んで、ポケモンリゾートでのんびり過ごしたいです。いや、コンシェルジュに転職するのもありですね……。コンシェルジュになったら、カイリューの背中に乗ってリゾートを見渡しながらボーっと過ごしたいです。これは憧れの生活ですね……。
頑張りすぎるあなたへ贈る“心のオアシス”
ーー『ポケモンコンシェルジュ』をどんな方にオススメしたいですか？
今、社会で悩んでいる人、ストレスを抱えている人、そして何かを真面目に一生懸命頑張っている人に、すごく刺さる作品だと思います。
あとは、小さいころにポケモンが大好きだった大人女子にも刺さりまくります。私が実際そうですから。ポケモンのゲームを子供の頃楽しんでいた人たちは、今、社会人になっていると思うんです。毎朝早くに出勤して、パワポで資料を作ったりと、頑張っていると思うんです。そんな頑張ってる、気を張っている人ほど、この『ポケモンコンシェルジュ』の世界でほっと一息ついてほしいですね。
ーーこの作品を観たらどうなると思いますか？
涙が出ると思います。でも癒されもしますし、ストレスも吹っ飛びますね。
この作品を観たら、「こんな些細な事、気にしなくていいんだ」って思えてきて、「無理して変わろう」とか思わなくてもいいんだって肩の荷が下りると思います。
ストーリーも、何か問題を解決するのではなく、ただただ自然体で過ごしていく感じなんです。それがいいんです。「ありのままでいいんだ」って思えるところが『ポケモンコンシェルジュ』の魅力やなって思います。
ーー最後にこの作品を簡潔にまとめると？
“心のオアシス”ですね。 仕事終わりに、ほっと一息つきたいときにぜひ観てみてください。
今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画もご覧いただき、羽田さんのプレゼンで作品の面白さをぜひ感じてください！
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