日本で興行収入19.6億円のヒットを飛ばした同名作品の韓国リメイク版、Netflix映画『スマホを落としただけなのに』が2月17日に独占配信開始となりました。本作は、普通の会社員がスマホを落としたことから始まる恐怖体験を描いたサスペンス・スリラー。主演の1人、イム・シワンの怪演ぶりや日本版との違いなどを紹介します。
※本記事は『スマホを落としただけなのに』の一部ネタバレを含みます。
目次
『スマホを落としただけなのに』のあらすじ
ある日、帰宅途中に大事なスマホを紛失してしまった普通の会社員ナミ(チョン・ウヒ)。スマホを拾ったジュニョン(イム・シワン)は、スパイウェアをインストールしてナミに届ける。その日からジュニョンはナミの日常生活を監視。居場所から、趣味、好み、仕事、お金、ソーシャルネットワークに至るまで、全ての情報を知り得た上でナミに近づくのだった。
一方、連続殺人事件の捜査に携わる刑事のジマン(キム・ヒウォン)は、事件現場で息子ジュニョンの痕跡を発見。最悪のシナリオを考えながら、秘密裏にジュニョンの居場所を探る。
『スマホを落としただけなのに』の登場人物
イ・ナミ(チョン・ウヒ)
ベンチャー企業「美味蒟蒻」で働く会社員。休日は父親が経営するカフェを手伝っている。日常生活に必要不可欠なスマホを紛失し、その日から人生が一変してしまう。
仕事もプライベートも順調。自分を心配してくれる友人や父親に囲まれ、満ち足りた生活を送っていたところから一転、スマホを落としたことで想像もしない事件に巻き込まれていく主人公を演じたのは2013年に『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』で主演女優賞と新人賞を総なめにしたチョン・ウヒ。以降も数多くの作品でインパクトを残してきた彼女の、前半と後半の演じ分けに注目です。
ウ・ジュニョン(イム・シワン)
ナミのスマホを偶然拾った謎の男性。そのスマホにスパイウェアをインストールし、ナミの日常生活を監視するように。ついには身分を偽ってナミに接近する。
演じるのは、韓国の人気俳優イム・シワン。元々はKーPOPグループ「ZE:A」のメンバーとしてデビューしたシワンですが、近年はその演技力の高さが注目されています。日本で1月に公開された映画『非常宣言』での怪演も話題となる中、本作が公開となりました。
ウ・ジマン(キム・ヒウォン)
野山で次々と変死体が発見される連続殺人事件に携わる刑事。事件現場で、数年前に家出した息子ジュニョンの痕跡を見つけ、独自捜査に踏み切る。
イ・スンウ(パク・ホサン)
ナミの父親。カフェ「ミジ」を経営している。客の顔は一度見たら忘れないタイプで、常連客を偽ってナミに近づくジュニョンを警戒するが……。
チョン・ウンジュ(キム・イェウォン)
どんな時もナミの力になってくれる頼もしい友人。ある日、家族と喧嘩したことで実家を飛び出し、ナミの部屋に転がり込んでくる。
オ社長(オ・ヒョンギョン)
ナミが働くベンチャー企業「美味蒟蒻」の社長。会社の立ち上げから携わるナミに絶大な信頼を寄せており、給料増額を告げる。
原作は累計発行78万部の人気推理小説
Netflix映画『スマホを落としただけなのに』の原作は、宝島社から発売されている志駕晃の同名推理小説シリーズ。第1弾が2018年に中田秀夫監督・北川景子主演で実写映画化され、興行収入19.6億円の大ヒットとなりました。本作はそれを韓国でリメイクしたもの。キム・テジュン監督がメガホンを取り、チョン・ウヒ、イム・シワン、キム・ヒウォンがトリプル主演を務めます。
タイトル通り、スマホを落としただけなのに猟奇的な殺人事件に巻き込まれていく会社員の恐怖体験を描く本作。今やスマホは日常生活に欠かせない相棒ともいえる存在です。そんなスマホをもし落としたら、こういうことが起きてしまうかも……?というある種、実験的なストーリーが私たちを震え上がらせます。この映画を見終わった後は、誰もが普段以上にスマホのセキュリティを気にすることでしょう。
日本版とほぼ違う?ミステリー要素を排除した韓国版の妙
日本版と韓国版の違いについて気になっている方もいるかもしれませんが、「普通の会社員がスマホを落としたことをきっかけに事件に巻き込まれていく」という点以外は全て違うと言っても過言ではないでしょう。
日本版では主人公の過去や周囲の人々の関係性など、様々な要素が複雑に絡み合っていたのに対し、韓国版は非常にシンプル。本当にただ、スマホを落としただけなのに起こりうるかもしれない恐怖がリアルに描かれているのです。それに伴い、「犯人は誰なのか?」というミステリー要素が排除されていて、最初からジュニョンがナミの個人情報全てを手に入れる過程を見せているのが特徴。それが「え? こんなこともできちゃうの?」「だったら自分もやばいかも!」と思わせ、より大きな恐怖を生み出しています。
また日本版は主人公とその婚約者が事件に巻き込まれていきましたが、今回は友人や家族がターゲットに。誰が味方で敵なのか分からない中で誰を信じるのか。そこで友情や家族愛が試されていくのです。
すっかり演技派!イム・シワンの怪演は必見
兎にも角にも、本作で注目してほしいのがジュニョンを演じるイム・シワンの怪演です。
KーPOPグループ「ZE:A」のメンバーとしてデビューしたシワンは、これまでアイドルと俳優の二足の草鞋を履く“演技ドル”の筆頭株として注目されてきました。2014年のドラマ『ミセン -未生-』で実力派俳優の一人として認識されるように。プロ棋士として挫折し、26歳になってから大手企業のインターン生になった主人公役でその実力を見せつけました。2020年には、Netflixシリーズ「それでも僕らは走り続ける」にも出演。1月に日本で公開された映画『非常宣言』では、飛行機テロの実行犯役で悪役に徹し、新境地を開きました。
そんなシワンが演じるジュニョンはとにかく冷静で隙がない。日本版で犯人だった男は“狂人”という感じでしたが、ジュニョンの場合はサイコパス。淡々と己の計画を実行していく様が、シワンの整った顔立ちも相まって怖いのなんの。生きる気力さえも感じさせないその冷たい眼差しをぜひ画面越しに浴びてほしいと思います。
まとめ
本家を大胆にリメイクして、スマホがもたらす恐怖をより強調したNetflix映画『スマホを落としただけなのに』。日本版とぜひ見比べながら楽しんでください!
【Netflix映画『スマホを落としただけなのに』独占配信中】
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