藤子・F・不二雄作品『T・Pぼん』新たなヒロイン登場で魅力がさらに深まるシーズン2

藤子・F・不二雄作品『T・Pぼん』新たなヒロイン登場で魅力がさらに深まるシーズン2

藤子・F・不二雄の名作をシリーズアニメ化した『T・Pぼん(タイムパトロールぼん)』のシーズン2が、2024年7月17日よりNetflixで独占配信となりました。本作は、平凡な中学生が、全世界・全時代を通じて不幸な死を遂げた人々を助けに行く未来の組織、T・P(タイムパトロール)の隊員として活躍する姿を描いたSFストーリー。新たなヒロインが登場するシーズン2の見どころを紹介します。

※本記事は『T・Pぼん』シーズン2の一部ネタバレを含みます。

『T・Pぼん』とは?シーズン1をおさらい

『ドラえもん』『キテレツ大百科』など、数々の名作を世に送り出してきた藤子・F・不二雄が生涯をかけて追求した、歴史や古代遺跡への愛を比類なきスケールでSFへ結実させた『T・Pぼん(タイムパトロールぼん)』。1978年から連載された同作の世界観を、『鋼の錬金術師』や『僕のヒーローアカデミア』などの作品を手がけるボンズが現代のアニメーション技術で鮮やかに現代へと蘇らせました。

物語は、何をやっても平均点の平凡な中学生・並平凡がひょんなことから、全世界・全時代を通じて不幸な死を遂げた人々を助けに行く未来の組織T・P(タイムパトロール)の秘密を知ってしまうところから展開されていきます。当初は存在ごと消されそうになりますが、凡が消えたら歴史が大きく変わってしまうことが判明。結果、凡はT・Pの見習い隊員となります。シーズン1では、凡が先輩隊員のリーム・ストリームに指導を受けながら、成長していく姿が描かれました。

リームが特異現象処理課に異動となったタイミングで、見習い期間を終えて、正隊員となった凡。シーズン2ではその続きが描かれます。

・関連記事:藤子・F・不二雄『T・Pぼん』がNetflixでアニメ化。時空を超え“命の重さ”と向き合う

『T・Pぼん』登場キャラクター

並平凡(CV:若山晃久)

21世紀を生きる、名前の通り何をやっても平凡な中学生。見習い期間を終えて、T・Pの正隊員となった。今回は同級生のユミ子と時空を超えた冒険を繰り広げる。演じるのは、『NOBLESSE ーノブレスー』や『タイムボカン24』などに出演し、フレッシュな演技で見る者を魅了し続ける若山晃久。

安川ユミ子(CV:黒沢ともよ)

凡たちとは違うクラスに所属する中学生の女の子。陽子の友人としてシーズン1から登場しているが、シーズン2ではひょんなことからT・Pの正隊員となった凡の助手となる。『響け!ユーフォニアム』や『スキップとローファー』などの人気作品で知られる黒沢ともよが声を担当。

リーム・ストリーム(CV:種﨑敦美)

2056年の世界に住むミドルスクールの3年生。T・Pの先輩として凡を指導していたが、特異現象処理課に異動となった。演じるのは人気アニメ『SPY×FAMILY』でアーニャ・フォージャーを演じてブレイクした種﨑敦美。第17回声優アワードで史上初となる主演声優賞・助演声優賞のW受賞を果たした。

ブヨヨン(CV:宮野真守)

超空間を通ると、勝手についてくるゼリー状の不思議な生き物。意外と役立つため、リームは好きにさせている。『DEATH NOTE』や『うたの☆プリンスさまっ♪』など代表作を数多く持つ宮野が本作のムードメーカー的存在であるブヨヨンに、コミカルに声を吹き込む。

白木陽子(CV:白砂沙帆)

凡のクラスメイト。凡が日常的に行動を共にしている友人たちの中で唯一の女の子。しっかり者で凡に宿題をするように度々促す。

白石鉄男(CV:日笠陽子)

凡が行動を共にするぽっちゃり体型の友人。第1シーズンで不運にも自宅のベランダから転落死するが、リームが時間を戻したことで生き返る。

柳沢(CV:伊藤節生)

凡が行動を共にする友人の一人で、眼鏡をかけた博識な少年。

ゲイラ(CV: 加瀬康之)

T・P隊の本部に所属する監察官。正隊員となった凡と助手のユミ子を監督・指導する。

新たなヒロイン・ユミ子の魅力が炸裂!

T・Pの隊員として無事に独り立ちした凡。リームとの別れからしばらく経ち、正隊員となって最初の任務が舞い込みます。それは、通り魔事件で殺されることになる女子中学生を救うという任務。その女子中学生とは、凡の学校の同級生である安川ユミ子でした。

結果的に被害を未然に防ぐことはできたものの、ユミ子に正体を知られてしまった凡。ユミ子がT・Pの活動に興味を持ち、半ば脅すように隊員に志願したため、凡は仕方なく助手として彼女を任務に連れて行くこととなります。

シーズン1では、陽子の友人としていくつかのエピソードに登場していたユミ子。今回はリームと交代する形で、ヒロインの役割を担っています。大人しそうに見えますが、勝気な性格で、T・Pの先輩である凡を引っ張っていく勢いで活躍していく姿が見どころ。

一方で、凡も見習いの時にぶつかった「T・Pは歴史の流れに影響ある人物を救助してはならない」「被救助者に物理的な力を加えてはならない」といったT・Pが遵守すべきルールに苦しめられることに。そんな時にユミ子をさりげなく導いていくのが凡。普段は頼りない凡ですが、先輩としての務めもしっかりと果たしていきます。

シーズン2のオススメエピソード3選

物語のベースとなる歴史的背景が史実に基づいており、世界の歴史を学べると同時に、そこから現代を生きる私たちにとっても教訓となるメッセージを読み解くことができる本作。その中でも特に心に残るエピソードをいくつか紹介します。

第3話「平家の落人」

原作を読んだことのある人なら、特に印象に残っているエピソードではないでしょうか。第3話「平家の落人」では、凡とユミ子が、1185年に関門海峡で起きた壇ノ浦の戦いで源氏に負け、海に身投げした平信盛の長子・加茂丸の命を救うべく奔走します。

本来は海で命を落とすはずだった加茂丸を見事救い出した凡たち。しかし、平家の生き残りゆえ、敵に命を狙われることは確実でした。そこで、凡たちは加茂丸を平家の残党たちがいる場所まで送り届けようとします。

その間、加茂丸と顔立ちが似ているユミ子は自ら囮になるのですが……あることで絶体絶命のピンチに。原作よりも残酷表現は抑えめとなっていますが、ハラハラドキドキが止まらないエピソードであると同時に、ユミ子の度胸の強さが窺い知れます。

第4話「シュメールの少年」

舞台は紀元前3319年のシュメール。凡たちは盗賊団の襲撃を受け、甚大な被害に遭う村人たちを救うことになります。襲撃の日時もハッキリしない中、ウルという村の少年が少し離れた大きな町で暮らす少女ゲメとある方法で連絡を取っていることが明らかに。その方法とは、コンプレックス・トークンと呼ばれる物の種類や数を記録するための小さな塊で、ウルとゲメはそれを応用し、伝言を伝えあっていたのです。

さらに2人はもっと複雑な話を伝えるために工夫を凝らしていきます。このエピソードは、実は文字誕生の物語。今では私たちが当たり前のように使っている文字が果たす役割を改めて知ることができる、感動的なエピソードです。

第9話「死神の大軍」

黒死病と呼ばれる疫病にかかった男性を救助するべく、14世紀のフランスを訪れた凡たち。黒死病とは14世紀にヨーロッパ全土で流行したペストのこと。最後は体中に黒い斑点ができるため、当時は人々から恐れられていました。黒死病の流行で2500万人以上が犠牲になったとされています。

その犠牲者の一人となる男性を救い、早々に任務を終わらせた凡たちですが、後日男性とその娘が再び命の危機に瀕していることが判明。未知のウイルスに怯える人々は集団ヒステリーを起こし、病を広めた犯人探しを開始。ユダヤ人である男性たちが目をつけられたのです。

遠い昔のできごとですが、コロナ禍を経た私たちにとっては決して他人事ではないでしょう。改めて普遍的な人間のあり様を物語に落とし込む、藤子・F不二雄の凄みを感じることができるエピソードです。

リームのその後も描かれる見どころ満載のシーズン2

シーズン2では凡と別れ、特異現象処理課に異動となったリームのその後も描かれます。ユミ子との任務に慣れてきた頃、ブラックホールのような時空痕が不自然に発生する事案が頻発していることを知る凡。その原因究明に当たっていたリームが調査の途中で行方不明になってしまったのです。

凡はリームを見つけ出すため、そして時空を歪ませる謎の球体から世界を守るため、立ち上がることに。果たして凡はリームを救い出し、なおかつ世界に平穏をもたらすことができるのか。T・Pの隊員となって以来、最大の危機に立ち向かう凡の大冒険に注目してください!

【Netflixシリーズ『T・Pぼん(タイムパトロールぼん)』第1&第2シーズン独占配信中!】


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