映画バカ芸人あんこ「今までにないホラー映画」『屋根裏のアーネスト』とは?

浅井企画に所属する芸人である、あんこさんは、年間300本の映画を鑑賞する映画バカ。そんな彼が「今まで観たことがない」と絶賛するホラー映画が『屋根裏のアーネスト』です。
ホラーコメディ作品に精通したクリストファー・ランドンが監督を務めた本作の魅力を映画好き、そして芸人としての視点で語っていただきました。
※本記事にはNetflix映画『屋根裏のアーネスト』のネタバレを含みます。

『屋根裏のアーネスト』とは

『屋根裏のアーネスト』とは
We Have A Ghost. (L to R) David Harbour as Ernest, Anthony Mackie as Frank, Jahi Winston as Kevin in We Have A Ghost. Courtesy of Netflix © 2022.

「呪いの家」と呼ばれるいわくつきの一軒家に引っ越してきたフランク一家。息子のケヴィンが見つけたのは、屋根裏にいるまったく怖くないおじさんの幽霊・アーネストだった。アーネストを撮影した動画をSNSにアップして一躍人気者になるなど、交友を深めていったフランク一家だが、実はアーネストは生前の記憶を失っていた。
謎に満ちた政府機関に追われながらもケヴィンと友人のジョイが、アーネストの記憶を取り戻すために旅に出る。

ホラーだけど怖くない『屋根裏のアーネスト』

ホラーだけど怖くない『屋根裏のアーネスト』

ーー『屋根裏のアーネスト』はどういった作品でしょうか?

ホラー映画なんですけど全然怖くはなくて、なんなら笑える映画になっています。この作品は、とある一家がいわくつきの家に引っ越してくるところから始まります。そこにいるのはアーネストっていうおじさんの幽霊なんですけど、それがまた全然怖くないんです。「わっ」と驚かせようとするんですけど、ちょっとコミカルで(笑)。主人公の男の子も面白がって動画を撮ってSNSに上げたらそれがバズっちゃうし、アーネストにはファンができて追っかけまで出てくる始末。「いや、幽霊がどういう状況なんだよ!」って笑っちゃうホラーコメディに仕上がってますね。

ーー幽霊なのに怖くないんですか?

幽霊なのに怖くないんですか?

全くですね。僕の好きなシーンがカーチェイス。ホラー映画なのにカーチェイスがあるのも面白いなって思いますよね。それで主人公とアーネストがパトカーに追われるシーンがあるんです。大体の幽霊って壁を通り抜けられるじゃないですか。だからアーネストが追いかけられてるパトカーの中にすり抜けて入って追跡を妨害するんですよ。このとき、男の子とアーネストが乗ってる車が他の車にあたりそうになるんです。男の子は頭を抱えて絶叫するんですけど、アーネストも一緒に怖がってて……。いや、お前幽霊だから大丈夫だろ……って(笑)。
ただのカーチェイスに終わらずに、笑いに変えてくるあたりが、ホラーだけどコメディ映画としても最高だなって思わせてくれます。

ーーただのホラーコメディでもないんですね。

この作品はクリストファー・ランドンが監督をしていて、彼は『パラノーマル・アクティビティ』シリーズや『ゾンビワールドへようこそ』など、ホラーだけに終わらないひとひねり入れたホラーコメディに精通しているんです。
特に「お屋敷に幽霊」という王道ホラーの展開なのに、幽霊がSNSでバズったり、幽霊がドタバタしたりと今風のエッセンスを混ぜたホラー映画は、今までに観たことがなかったですね。だからこそ先見の明がある監督のセンスが光る作品になっているんだと思います。

ーー監督らしさが出ているのはどのような部分ですか?

今までにないような笑えるホラーコメディを作っているのもそうなんですが、音楽のセンスもなかなか。笑いの部分にノリノリの音楽を入れて、よりコミカルに仕上げているのも監督のセンスだと思います。あとはこの監督、キャラクターを魅力的に撮るんですよね。

ーー本作でいうとアーネストですね。

本作でいうとアーネストですね。

そうです! 作品を通してアーネストの人間味がどんどん出てくるんです。だからこそ幽霊に感情移入できるほどで、観終わったあとはみんなアーネストが好きになると思いますね。

今回アーネストを演じたのは、『ストレンジャー・シングス』シリーズでホッパーを演じたデヴィッド・ハーバー。ホッパーのときは、やさぐれた雰囲気だったんですけど、今回はいいおっちゃんに。しかもアーネストってセリフがほとんどないのに、表情と表現で僕らに伝えてくる……。あの人は化け物です(笑)。
そんなチャレンジングな役どころであってもしっかりと演じきって作品として成立させているっていうのは、ある種の信頼関係が監督との間でできていたのかなって思います。2人がいたからこそ、この作品が成立している……たまんないっすね。

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ホラーに収まりきらないジャンル幅の広さ

ーー『屋根裏のアーネスト』でホラー以外の楽しみ方はありますか?

『屋根裏のアーネスト』でホラー以外の楽しみ方はありますか?

ホラーもコメディも最高なんですけど、ヒューマンドラマとしても最高です。アーネストは記憶喪失で、自分がなぜ死んだのか、なんで屋根裏にいるのか、何もわからないんです。そんな姿を見て主人公の男の子が死因を調べてあげるんです。次第に2人は仲良くなっていって、生と死の垣根を超えた友情にはくるものがあります。また死因を調べる過程で主人公が成長していくのも観ていて堪りませんね。

そしてさらにこの主人公、父親とあまりうまくいってないみたいなんです。でもアーネストと触れ合ううちに父親への意識も変わっていって……そんな親子のストーリーも楽しみの一つですね。

最後、アーネストがなぜ死んだのか、秘密がわかったとき「あれ、そんな秘密が待ち受けてたの!?」ってコメディから一気にシリアスに変化していったりと、とにかくいろんな角度から楽しめる作品ですね。

ーー特に感動したシーンはありますか?

特に感動したシーンはありますか?

実はアーネストの死因は、主人公とアーネストだけじゃなくて隣に住んでいるヒロイン的な女の子とも一緒に調べるんです。この女の子のことを主人公が好きになるんですが、なかなかうまくいかない。
3人でモーテルに泊まるシーンがあるんですが、その中でアーネストと主人公がトイレにこもる場面で、主人公の髪の毛をアーネストが整えてあげるんです。そうやって背中をそっと押してくれる、そんなお父さん的でもあり、友人的でもあるアーネストの存在にグッときます。

ーーホラーも、笑いも、感動も、いろんな要素がミックスされているのですね。

ホラーなのに笑って泣ける、さらにはミステリー要素も入って、「ホラージャンルに収まりきれてない!?」って感じがたまんないです。しかもそれぞれの要素をないがしろにせず、ちゃんとストーリーとして成り立たせているのは監督の力量ですね。ほんとに最後まで観てほしいんですけど、最後のまとめかたは「監督やるじゃん!」ってなります。

家族みんなでポップコーン片手に観てほしい

家族みんなでポップコーン片手に観てほしい

ーーどんな方に観てほしい映画ですか?

映画自体がファミリー向けだと思っているので、ぜひ家族みんなで観てほしいですね。やっぱりNetflixって家で観るものじゃないですか。だからこそみんなで(笑)。
あとぼく個人の見解なんですけど、ファミリー向けの映画って少なくなっていると感じているんです。昔だったら『マスク』だったり『ホームアローン』、ホラーコメディでいうと『アダムスファミリー』などいろいろとあったイメージなんですが、最近ではなかなか。なのでこうやって家族で観れる映画って貴重なんです。ポップコーン片手にワーキャー言いながら、本当の家族の絆も固めていってほしいなと思います。

ーーファミリー映画って今はあまりないんですね。

あるっちゃあるんですよね。でも最近の興行収入などのランキングを見ていると、ヒューマンドラマ系やホラー系よりも、派手なアクション系が増えているのかなって。もし作られていても日本に入ってくる作品が少なくなった印象ですね。本当に悲しいです。
だからこそNetflixはオリジナル作品も普通に全世界に配信してくれるので、本当に最高っす。

ーーだからこそこの作品に出合ったときは嬉しかったんですね。

だからこそこの作品に出合ったときは嬉しかったんですね。

本当にそうですよ。一流の監督と一流の俳優がタッグを組んで、ちゃんと面白いファミリー映画が出来上がっている。本当にそれだけで泣けそうっすね(笑)。

今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画もご覧いただき、あんこさんの熱を帯びたプレゼンで作品の面白さをぜひ感じてください!

【Netflix映画『屋根裏のアーネスト』独占配信中】


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