2025年2月20日から独占配信されているNetflixシリーズ『ゼロデイ』(全6話)。ハリウッドの名優ロバート・デ・ニーロが主演と製作総指揮を務めた政治スリラーで、豪華キャストの出演が話題になりました。アメリカに壊滅的な被害をもたらしたサイバーテロと対峙する元大統領の姿を描いた本作の見どころを紹介します。
※本記事は『ゼロデイ』の一部ネタバレを含みます。
あらすじ
ジョージ・マレン元大統領(ロバート・デ・ニーロ)は政治の世界から身を引き、大きな邸宅で悠々自適な生活を送っていた。そんなある日、アメリカ各地であらゆる通信システムが1分間ダウンするサイバーテロが発生。結果として、飛行機の墜落や列車の脱線事故などで3,402人もの犠牲者が出る。さらには、市民のスマホに「THIS WILL HAPPEN AGAIN(再び起こる)」という警告メッセージが表示されたことから国内はパニック状態に。政府は各組織を統合した真相究明のための特別対策委員会を設立し、そのリーダーにマレンが任命されるのだった。
『ゼロデイ』登場人物・キャスト
ジョージ・マレン(ロバート・デ・ニーロ)
アメリカ元大統領。国民から厚い支持を受け、再選も確実とされていたが、突如政治の表舞台から退いた。現在は隠居生活を送りながら、自叙伝の執筆に励んでいる。しかし、国の未曾有の危機に立ち上がり、ゼロデイ委員会の指揮を執ることに。
演じるのは、名優ロバート・デ・ニーロ。Netflxシリーズ『ナルコス』で知られるエリック・ニューマンと共に、製作総指揮にも名を連ねています。
ロジャー・カールソン(ジェシー・プレモンス)
マレンの元側近。アメリカがサイバーテロ攻撃を受けた直後にマレンを訪ね、ゼロデイ委員会の指揮を依頼する。マレンの娘・アレクサンドラとは元恋人同士。マレンにとっては有能な部下だが、裏で怪しい行動を取る。
演じるのは、3歳で子役としてキャリアをスタートさせたベテラン俳優のジェシー・プレモンス。妻のキルスティン・ダンストと夫婦役を務めたNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
アレクサンドラ・マレン(リジー・キャプラン)
マレンの娘。父に対して反発心を抱いている。ゼロデイ委員会の監視委員会メンバーに就任する。
演じるのは、映画『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』(2012)や『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)、ドラマ『マスターズ・オブ・セックス』シリーズに出演したリジー・キャプラン。
シーラ・マレン(ジョアン・アレン)
マレンの妻。元ファーストレディーで、現在は判事を目指している。映画『ザ・コンテンダー』(2000)でアカデミー賞主演女優賞、『ニクソン』(1995)と『クルーシブル』(1996)で同賞助演女優賞にノミネートされた実力派ベテラン俳優のジョアン・アレンが演じています。
エヴリン・ミッチェル(アンジェラ・バセット)
現アメリカ大統領。マレンを信頼し、ゼロデイ委員会の指揮を任せるが、意見が対立することも。演じるのは、映画『TINA ティナ』(1993)でアフリカ系アメリカ人女優として初のゴールデングローブ賞主演女優を受賞したアンジェラ・バセットです。2022年には映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。
ヴァレリー・ホワイトセル(コニー・ブリットン)
マレンの元補佐官で、不倫関係にあった。マレンの妻であるシーラの依頼により、ゼロデイ委員会のリーダーに選ばれたマレンの補佐官として復帰する。演じるのは、ドラマ『スピン・シティ』シリーズや、映画『プライド 栄光への絆』(2004)や『エルム街の悪夢』(2010)などのコニー・ブリットン。
リチャード・ドライヤー(マシュー・モディーン)
無党派の下院議長。マレンのゼロデイ委員会のリーダー就任に懐疑的。映画『バーディ』(1984)や『フルメタル・ジャケット』(1987)などが代表作に挙げられるマシュー・モディーンが演じています。
難解だけど、見応え十分。重厚な政治ドラマを観たい人におすすめ!
「ゼロデイ」とは、情報セキュリティにおいて脆弱性が発見されてから対策が講じられるまでの期間のこと。その脆弱性を狙ったサイバー攻撃を、ゼロデイ攻撃と呼びます。そんなゼロデイ攻撃に突如、平和が脅かされたアメリカ。政府は原因究明のために特別対策委員会を設立し、その指揮を元大統領のマレンが務めることになります。
当初はロシアによる攻撃の線が濃厚で、現ミッチェル大統領は報復作戦に出ようとしていました。ところが、マレンが捜査を進めるうちに国内のテロ組織「リーパーズ」の関与が浮上。多くの市民が逮捕されますが、結果として政府への批判が高まる事態に。陰謀論まで出てきて、情報が錯綜し、国内はパニックに陥っていきます。
捜査の過程で専門用語が多く飛び交うので、難解に感じる方が多いかもしれません。登場人物の多さ、複雑な相関関係も混乱する原因の一つ。ただ、頭をフル回転させ、情報を整理しながら集中して観ていると、リアリティのある、よく出来た政治ドラマであることが分かります。まさに噛めば噛むほど味の出てくる作品と言えるでしょう。実力派俳優陣の演技バトルも見応え十分。休日に腰を据えて観るのがおすすめです。
マレンはアメリカの救世主なのか?誰のことも信じられない不安定さに引き込まれる
一人ひとりのキャラクターが個性際立っているのも『ゼロデイ』の特徴の一つ。最初は限られた情報しかなく、物語が進むにつれて、どういう人間かが少しずつ明らかになっていく構成となっています。その中で、驚きの秘密も明らかになるので、目が離せません。白か黒かはっきりしないグレーな人物も多く、誰を信じていいのか分からなくなることも。それは主人公であるマレンも同じです。
一度は政界から退いたものの、未だに国民からの信頼は厚く、国の危機に立ち上がったマレン。リーダーシップもあり、力のある言葉で国民に語りかける姿はヒーローそのものです。ただ、完全なる善人かと言えば、そうではありません。大統領時代に補佐官と不倫関係にあったこともそうですが、サイバー攻撃に関与していると見られる人物から強引に情報を聞き出そうとするなど、全6話の中でマレンに対するイメージは二転三転していきます。
さらには幻覚・幻聴や認知機能の衰えも匂わされる描写があり、この人にゼロデイ委員会のリーダーが務まるのか?と疑問を持つ人もいるでしょう。そのため、最後まで心休まることはありません。ヒーロー然としながらも人間臭さがあるロバート・デ・ニーロの名演も光っています。
まとめ
ロバート・デ・ニーロが主演、製作総指揮を務めたNetflixシリーズ『ゼロデイ』を紹介しました。複雑難解なストーリーと実力派俳優陣の演技に見応えがあり、重厚感のある政治ドラマに仕上がっています。ありとあらゆる政治ドラマを観てきた人も満足できる作品になっているので、ぜひご覧ください。
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