2020年から続く新型コロナウイルス蔓延の影響により、海外への旅行が難しい昨今。日本で、しかも自宅にいながら外国の食文化について学べるNetflixのグルメ番組が人気を博しています。
世界中の有名シェフに密着し、エミー賞候補にもなった『シェフのテーブル』や、韓国の料理研究家ペク・ジョンウォンが各界のゲストとお酒を酌み交わす『ペク・ジョンウォンの呑んで、食べて、語って』や『シェフのテーブル』『ストリートグルメを求めて』『腹ぺこフィルのグルメ旅』など、おすすめのグルメドキュメンタリー5選を紹介します。
『シェフのテーブル』
アメリカのテレビ界最高峰の賞とされるプライム・エミー賞。その候補にも選ばれたNetflixのドキュメンタリーシリーズが『シェフのテーブル』です。2015年からスタートし、2022年7月現在で第6シーズンまで独占配信されています。
各国の有名シェフを毎回一人ずつ取り上げ、極上の料理を人々に届ける彼らの情熱や思想、活動内容に迫る本番組。
例えば、インド生まれの米国人シェフ、アスマ・カーン。ロンドンにある「ダージリン・エキスプレス」というインド料理店で、故郷のコルカタの屋台料理から母親から教わった家庭料理まで、幅広いメニューを提供しています。
「自分には価値があると皆に思ってほしい」と語るアスマ。だからこそ、彼女は料理やインドの食文化についての話で客を一生懸命もてなします。誰よりも料理を愛する彼女ですが、それは料理が自分を幸せにしてくれたから。番組では、アスマの生い立ちから現在までを辿っていき、彼女がなぜシェフという仕事を選んだのかに迫っていきます。
ドキュメンタリーでありながら、美しい映像とドラマチックな演出により、まるで映画を一本見終わったかのような満足感を得られる『シェフのテーブル』。提供される一皿の料理に込められたシェフの思い、さらには彼らの深い人生の物語を受け取ってください。
Netflixドキュメンタリー『シェフのテーブル』独占配信中
『腹ぺこフィルのグルメ旅』
韓国発祥の動画コンテンツ「モッパン」や『孤独のグルメ』をはじめとしたテレビ東京のグルメドラマなど、人が美味しそうに食べる姿を映し出した映像は万国共通で大人気。誰かと一緒に食事している気分にさせてくれたり、ダイエット中でも食欲を満たしてくれたりと、そこには人を魅了する理由がたくさんあります。
その中でもオススメしたいのが、Netflixで2018年より独占配信中の『腹ぺこフィルのグルメ旅』。本作は陽気な腹ぺこおじさん、フィル・ローゼンタールが美味しいものを求めて世界中を旅するドキュメンタリーです。
フィルは1996年の放送から毎年エミー賞を受賞したコメディ番組『HEY!レイモンド』の製作者。食通の旅行家としても有名であるフィルが、現時点での最新シーズン5ではメキシコの食文化の中心地であるオアハカや、フィンランドの首都・ヘルシンキの市場で、各地の料理に舌鼓を打ちます。
第4話には、料理対決番組『トップ・シェフ』に出演するなどアメリカで活躍する日本人シェフ・中島正太さんとフィルが塩づくり体験へ。フィルは旅先での食事やそこで出会った人々との交流を通して、各国の特徴や現在置かれている状況などを私たちに届けてくれます。
その食べっぷりや、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力に驚くばかり! クスッと笑える場面もあれば、心温まるシーンもあったりと見終わった後はお腹も心も満たされるはずです。
Netflixドキュメンタリー 『腹ぺこフィルのグルメ旅』独占配信中
『ストリート・グルメを求めて:アメリカ』
屋台料理(=ストリート・グルメ)に情熱を燃やす世界各国の料理人を紹介するドキュメンタリー番組『ストリート・グルメ』。そのアメリカ編が、2022年7月26日に配信となりました。『シェフのテーブル』のクリエイター陣が手がける本番組は、2019年にスタート。これまでアジアとラテンアメリカを旅し、各国の庶民の味とそれを作る料理人の物語を届けてきました。
アジア編ではなんと、大阪・京橋にある立ち飲み居酒屋が取り上げられたことも。“豊さん”とお客さんに親しまれるご主人・筑元豊次さんは、鹿児島県喜界島で誕生。幼少期に母親が亡くなり、酒に溺れた父親からひどい暴力を受けていたといいます。進学せず、天下の台所と呼ばれる大阪に働きに出た豊さんは食の世界へ。様々な経験を経て、路上に居酒屋とよをオープンさせました。
そんな苦労を微塵も感じさせないほど、豊さんはとにかく明るい。お客さんたちも豊さんを慕って、この店に足を運んでいます。キャラクターもさることながら、“炎の魔術師”と呼ばれる豊さんの屋台料理に思わずゴクリと唾を飲み込んでしまうはず。
本番組には豊さんをはじめ、伝統の味を守るために奮闘する個性豊かな店主たちが毎回登場。思わず会いに行って、話を聞きたくなるような物語がそこにあります。アメリカ編ではどんな料理と店主たちに会えるのでしょうか。期待が高まります!
Netflixドキュメンタリー『ストリートグルメを求めて:アメリカ』独占配信中
『アグリー・デリシャス:極上の“食”物語』
“ラーメン王”の異名を持つ、アメリカの有名シェフをご存知でしょうか。名前はデイビッド・チャン(通称デイブ)。韓国系アメリカ人の彼はミシュラン二つ星を獲得したニューヨークのレストランチェーン「モモフク・グループ」の創始者なのですが、実はそのレストラン名”モモフク”は、日清食品の創業者・安藤百福から取られたものなのです!
日本で英語教師を務めていた頃、日本料理であるラーメンの魅力にとりつかれたデイブ。その後、ニューヨークに「モモフク・ヌードル・バー」をオープンした彼の影響でラーメンが一気にアメリカで広まったといいます。
そんなデイブはNetflixで独占配信中の『デイビッド・チャンの世界を食べつくせ!』と『アグリー・デリシャス』の案内役を務めています。
うち『アグリー・デリシャス』は、デイブが友人たちと共にピザやフライドチキン、インドカレーなど、世界中で愛される定番メニューに舌鼓を打ちながら食文化を掘り下げていく番組。家庭料理にも目を向け、第2シーズンでは奥様が妊娠し、親になることへの不安を溢すデイブのパーソナルな部分にも触れられています。
「ベビーフード会社でもやるのか」と言われるほど、熱心に仕事と子育てを両立するシェフ仲間の元を訪れながら、子供に優しい料理作りに挑戦する親しみのある姿にも注目です。
Netflixドキュメンタリー 『アグリー・デリシャス:極上の“食”物語』 独占配信中
『ペク・ジョンウォンの呑んで、食べて、語って』
羽田空港から飛行機で約2時間、海の向こうにある日本に最も近い国・韓国。近年はNetflix独占配信の韓国ドラマ『愛の不時着』や『梨泰院クラス』の大ヒットや、世界的な人気を誇るアイドルグループ・BTSの活躍により、「第4次韓流ブーム」が巻き起こっています。
そのため、東京の新大久保などで味わえる韓国グルメが若者を中心に大人気!ドラマの影響で韓国の焼酎「チャミスル」や「チメク(ビールとチキンを一緒に楽しむこと)」をきめたという人も多いのでは? そんな韓国グルメ好きにオススメしたいのが、2021年に配信となったNetflixシリーズ『ペク・ジョンウォンの呑んで、食べて、語って』です。
この番組は世界的に有名な料理研究家のペク・ジョンウォンが各界の著名人をゲストに迎え、共に食事をしながら人生について語り尽くす番組です。ゲストは韓国ドラマ『私たちのブルース』などの女優のハン・ジミンや、元2PMでラッパーのパク・ジェボム、バレーボール選手のキム・ヨンギョンなど豪華な面々。お酒で心がほぐれてきたところで、過去の出来事だったり、現在の悩みだったりとペクとゲストの間で本音が飛び交います。
ペクの親しみやすさも相まって、会話がとても自然で友達と一緒にお酒を酌み交わしているかのような感覚を覚える本番組。同時に料理研究家ならではの知識を持ったペクの解説で、韓国の食事情についても深く学ぶことができます。外出を控えているものの、一人で食事するのは味気ないと感じている方も寂しさを紛らわすことができるかもしれません。
Netflixシリーズ『ペク・ジョンウォンの呑んで、食べて、語って』独占配信中
まとめ
美味しい食べ物を紹介するだけではなく、その背景にある各国の文化やシェフの人生を深掘りするNetflixの骨太な食のドキュメンタリー5選をご紹介いたしました! これらの番組は改めて食べ物やそれを届けてくれる人たちへの感謝を私たちに感じさせてくれます。
今回ご紹介した食のドキュメンタリーをぜひチェックしてみてください。
今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。動画もぜひ合わせてぜひご覧ください!
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