Netflix『ウェンズデー』シーズン2 パート2考察。事件解決と、新たな謎へ【ネタバレ有】

Netflix『ウェンズデー』シーズン2 パート2考察。事件解決と、新たな謎へ【ネタバレ有】

Netflixシリーズ『ウェンズデー』シーズン2 パート2が2025年9月3日から配信開始。ダークな世界観と学園ミステリーをかけ合わせた海外ドラマとして、世界中で大ヒットを記録しています。待望のシーズン2前半でウェンズデーは能力を失いながら敵を探しあてたものの、昏睡状態に。パート2が配信され、物語はさらに深い謎と驚きの展開に向かいます。
この記事では、シーズン1から続く伏線の回収やキャラクターの成長、そしてティム・バートンならではのダークユーモアが光る見どころを、ネタバレ込みでじっくり考察していきます。

※この記事はNetflixシリーズ『ウェンズデー』シーズン1、2のネタバレを含みます。ご注意ください。

Netflix『ウェンズデー』シーズン1、シーズン2前半までのあらすじ(ネタバレあり)

アダムス一家の長女で大問題児のウェンズデーは超能力者・人外の存在「のけ者」が通うネヴァーモア学園に転入。
ウェンズデーは学園を恐怖におとしいれるモンスター「ハイド」とその主人の正体がタイラーとソーンヒルであると突き止めます。
シーズン1では、ウェンズデーと友人たちの活躍により2人は「のけ者」のための精神病院ウィローヒルに入れられます。

シーズン2前半ではウェンズデーは予知能力を失いながらも、ルームメイトのイーニッドを救うため、鳥を使役して暗躍する能力者と戦います。

シーズン2前半ではウェンズデーは予知能力を失いながらも、ルームメイトのイーニッドを救うため、鳥を使役して暗躍する能力者と戦います。事件を追う中でウィローヒルで行われた、ストーンハースト博士による残酷な実験の被害者たちを解放しますが、同時にタイラーも逃がしてしまうのでした。

Netflix『ウェンズデー』シーズン2 パート2のあらすじ

Netflix『ウェンズデー』シーズン2 パート2のあらすじ

タイラーに襲われ昏睡状態だったウェンズデーが目覚めると、目の前にはソーンヒルにより亡くなったはずの前ウィームス校長が。前校長は能力を失ったウェンズデーの「魂の導き手」になるといいます。

主人を自らの手で失って不安定になりながらもウェンズデーへの復讐を誓うタイラー。

主人を自らの手で失って不安定になりながらもウェンズデーへの復讐を誓うタイラー。機械仕掛けの心臓を持つゾンビ・スラープは、どんどん人を襲いつつ人間らしい見た目を取り戻していきます。ウィローヒルで危険な能力者として幽閉されていた女性・1938番は意外な人物と再会。

逃亡者たちを警戒する一方、伝説の能力者・ロザリン・ロッドウッドの墓の碑文を読むことができれば一時的に能力を取り戻せると祖母に聞いたウェンズデーは学園墓地に向かいますが……。

シーズン1からの伏線が回収、いつも現場に居合わすアダムス・ファミリー

シーズン1からの伏線が回収、いつも現場に居合わすアダムス・ファミリー

『ウェンズデー』はティム・バートン監督がつくる世界観の妙、原作『アダムス・ファミリー』の持つダークな笑いを、学園モノとミステリーとかけ合わせた点が魅力の作品です。

シーズン1から名前と写真だけ登場していた「ギデオン」と宗教団体「モーニング・ソング」の存在、シーズン2から登場した音楽教師・カプリの素性、機械仕掛けの心臓の天才、タイラーの母親……といった伏線がどんどん回収されていき、登場人物たちの驚くべき正体と関係性が明らかに。
そしてだいたいアダムス一家(主にモーティシアとゴメズ)が何かをやらかして原因をつくっているのが、なんとも憎めなくていい。ギチギチにミステリーやホラーに寄せすぎず、『アダムス・ファミリー』らしいコメディ要素が『ウェンズデー』にはしっかり受け継がれています。

・関連記事:Netflix『ウェンズデー』シーズン2の見どころ あらすじ・キャスト

母との葛藤を抱くウェンズデーとイーニッドの成長

母との葛藤を抱くウェンズデーとイーニッドの成長

『ウェンズデー』シーズン2 パート2を見て、この作品は社会の中での女性の葛藤がテーマの一つなのだと感じました。ウェンズデーは母への反発心が自分を縛っていることにどこか気づきながらも素直になれないように見えます。親友イーニッドは人狼としての能力に目覚めたことで「群れ」に自身を持って加わるようになりますが、一方でそこでの立ち位置に不安も抱く。

シーズン2では二人とも個性を発揮できない(能力を制御できない)のですが、共通して母親との関係性がうまくいっていません。

シーズン2では二人とも個性を発揮できない(能力を制御できない)のですが、共通して母親との関係性がうまくいっていません。ウィームス前校長は母親との関係改善が能力復活に繋がる、とウェンズデーに指摘します。ウェンズデーの祖母ヘスター・フランプと母モーティシアの母娘関係も含め、「母との葛藤」と自身の成長は『ウェンズデー』全体を通したテーマでしょう。

ハンドの正体が明かされる。透明少女アグネスの変化にも注目

ハンドの正体が明かされる。透明少女アグネスの変化にも注目

一方でホラーコメディらしい(良い意味での)バッド・センスは『ウェンズデー』シーズン2でも光ります。

頭だけのオルロフ教授や、『アダムス・ファミリー』のマスコット的存在・ハンド(Thing)などが集まって悩みを話し合う「バラバラなあなた」の会が常軌を逸した(褒め言葉)発想で面白かったです。しかもこれが伏線になっているとは……(ハンドの正体も明かされます)。

ウェンズデーやイーニッドが「群れ」の中の一部としてどう立ち振る舞うか迷うように、ハンドたちも「全体の中の一部」としての在り方をずっと模索しているのです。

シーズン2から登場した透明人間の少女でウェンズデーの追っかけアグネスもその一人。

シーズン2から登場した透明人間の少女でウェンズデーの追っかけアグネスもその一人。イーニッドと喧嘩しながらも関係性を変化させていき、より強烈な変化を遂げる彼女にもぜひ注目を!

シーズン2 パート2でよりフォーカスされるキャラクターにも注目

その他、シーズン2 パート2でよりフォーカスされるキャラクター・キャストたちも魅力的です。

死者の日のピルグリム・ワールドでゾンビのコスプレと勘違いされながら歩くスラープの図が面白いのですが、人間らしくなっていくたびに美しくなるスラープの異常性をオーウェン・ペインターが見事に演じています。

シーズン2から登場するドート校長は生徒思いに見えつつ、集金活動に熱心だったりとどこか怪しい雰囲気を持っています。

シーズン2から登場するドート校長は生徒思いに見えつつ、集金活動に熱心だったりとどこか怪しい雰囲気を持っています。外連味(けれんみ)たっぷりな名優スティーブ・ブシェミの演技に引き込まれました。

『ウェンズデー』出演でニュースになったレディ・ガガは伝説のカラスの能力者、ロザリン・ロッドウッドとして出演。

『ウェンズデー』出演でニュースになったレディ・ガガは伝説のカラスの能力者、ロザリン・ロッドウッドとして出演。短いながらも強い印象を残します。

個人的にはシーズン2エピソード5の冒頭でタイラーからの枯れた花束と手紙を渡した看護助手が一瞬の出番ながら、ティム・バートンの世界にすごく合っていて衝撃的でした(タラ・ノラ・ヘンリーという俳優さんのようです)。

・関連記事:Netflix『ウェンズデー』ティム・バートンが描くダークな学園生活

まとめ

「ウェンズデーは一人でも多すぎる」(イーニッド)「死体の方が価値が高いだろうに」(パグズリーについて、ヘスター)など『アダムス・ファミリー』『ウェンズデー』ならではの強烈なセリフ回しはシーズン2 パート2でも健在。

シーズン3の制作が決まっていますし、今回また生まれた新たな謎をウェンズデーがどう解決していくのか楽しみです。

※イーニッドみたいなメイクとファッションでニコニコ踊りだすウェンズデー……がすごく衝撃的なので、ぜひ観てください。

【Netflixシリーズ『ウェンズデー』独占配信中】


Netflixを楽しむなら「eo光シンプルプラン 10ギガコース Netflixパック」がおすすめ!こちらはeoアプリ登録者限定で、eo光シンプルプラン 10ギガコースとNetflixのスタンダードプランのセットが最大6カ月間390円/月でご利用いただけるプランです。

eo光シンプルプラン 10ギガコース Netflixパックへのリンク画像

リビングを映画館に!Netflixの4K対応作品を大迫力の4Kテレビで楽しもう

eoの定額4Kテレビならお手軽に「SONY 4Kブラビア」をご利用いただけます。
各種保証・保険がついてサポートも充実。高価な4Kテレビをお手軽に楽しみましょう!

eoの定額4Kテレビについて詳しくはこちら

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。