松井咲子「『ブラック・ミラー』は最新のシーズン6からでも観られる“怖おもしろい”1話完結のSFドラマ」

ブラック・ミラー 記事メインビジュアル

2008年から約7年間、アイドルグループAKB48に在籍し、現在はタレントとして活躍する松井咲子さん。映画好きとしても知られる松井さんが、最近ハマっているのがNetflixシリーズ『ブラック・ミラー』です。

2017年にはアメリカのテレビ界最大の権威とされている「プライムタイム・エミー賞」を獲得。衰えぬ人気で2023年6月15日にはシーズン6が配信になるなど、魅力溢れる本作の見どころを語ってもらいました。

松井咲子(まつい・さきこ):1990年12月10日生まれ、埼玉県出身。2008年からAKB48に在籍。15年8月にグループを卒業。桐朋学園芸術短期大学ピアノ科卒業。テレビ埼玉「マチコミ/おとな散歩」「魅力まるごと いまドキッ!埼玉」にレギュラー出演、マシェバラ「マヨバカ学園」でレギュラーMCを務める。

Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』とは

ブラック・ミラー 作品キービジュアル

Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』は1話完結型のオムニバス作品。テクノロジーの進化がもたらす予期せぬ近未来を描いたSFドラマとなっており、2011年から放送・配信がスタートしました。日本では海外版『世にも奇妙な物語』としても知られています。

2018年には視聴者の選択により結末が変わるNetflixインタラクティブ映画『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』が公開され、世界中で話題に。2019年にシーズン5が発表されて以降は4年間休止となっていましたが、2023年6月15日に待望の最新シリーズが配信開始となり話題沸騰中です。

もしかしたら起こりうるかもしれない“怖おもしろさ”

ーーこの作品を一言で表すなら?

「先が読めない近未来SFヒューマンドラマ」です。あり得る未来にハラハラドキドキが止まりません!

ブラック・ミラー AKB48所属の松井咲子さん

ーー簡単にどんなお話なのかお聞かせください。

簡単に言うとSFドラマなんですが、テクノロジーが進化した近未来を舞台に人間の醜さを映し出した作品となっています。近未来に起こりうるテクノロジーが使われているお話で、SNSなどのテクノロジーを使っていく中で出てくる人間の醜さが映し出された作品になっています。近未来といえども今はインターネットやSNSが発達しているので、「自分たちもいずれこうなるんじゃないか」という怖さをすごく感じて、自分も気をつけなきゃなと思いますね。

ーーシリーズものですが、オムニバス形式になっているんですね。

ブラック・ミラー 近未来SF作品

基本的に一話完結のドラマになっていて1話あたり大体40分〜1時間くらいで観ることができます。普通のシリーズものとは違って、1話ごとに完結するので、どこから観てもいいんですね。自分が気になったタイトルやあらすじ、好きな役者さんなどから選択できるのが1つのおすすめポイントになっています。

ーーそれは観やすいですね。ちなみに、松井さんのお気に入りは?

私のお気に入りはシーズン4の第2話「アークエンジェル」です。これは親子のお話で、シングルマザーの方が主人公で、娘が行方不明になりかけたことをきっかけに、行動を監視できるデバイスを娘に埋め込むところから始まります。娘の行動を把握できるのはもちろん、娘が写っている風景や視界までタブレットで監視することができるんですよ。

ブラック・ミラー シーズン4の第2話「アークエンジェル」より

そこまで行かずとも、今の時代も親が子供を見守るアプリや子供が改札を通ったら親に通知が行く……みたいな機能があるじゃないですか。もちろん親は子供を守りたい一心でやっていることなんだけど、このお話のようにそれが裏目に出て親子関係が崩れる可能性もあって怖いなと思いました。でも、もし自分が結婚して親になったら「分からなくもないな」と思ったり、一方で子供目線で観たら「こんな親絶対嫌だな」と思ったり、色々考えさせられちゃいましたね。

ブラック・ミラー SNSが題材の作品も

ーー近未来が舞台ではあるけど、そんな風にかなり身近な恐怖が描かれているんですね。

そうですね、私たちの身近な存在であるSNSが題材になっているお話も結構多くて。シーズン3の第1話「ランク社会」は他人の評価でランク分けされる世界が舞台になっています。顔の横にその人の評価が5つ星で表されていて、例えば良い挨拶をした人に星5をつけるみたいな感じで人々が互いに評価し合って生活しているんですよ。

その世界では良い家に住むには星4.5以上が必要だったりするから、みんな自分の評価を上げるためにどんどん良いことをしなくちゃいけなくて。「いやいやいや、そんなのないよ」と思うかもしれませんが、現実世界でもSNSでの”いいね”欲しさの迷惑行為でニュースになることも実際に起きていますよね。その末路が描かれているような気がして、ちょっとヒヤッとしましたね。

ブラック・ミラー 作品の世界観はすぐそばの未来まで来ていると語る、松井咲子さん

ーーお話を聞いていて、現代でも起きそうな話だなと思いました。

それこそ、私が最初にこの作品を観始めたのが2019年だったんですけど、その時は「あり得そうだな」ぐらいに思ってたんです。だけど、改めてこの2023年に全部観返してみたら、『ブラック・ミラー』で描かれている世界がもうすぐ近くまで来ているように思えて、より怖さを実感しました。

他にもマッチングアプリの話だったり、自分が想像したものを映像化できる技術や、マイクロチップを埋める埋めない、など身近に迫りつつあるテーマが描かれているので、気づいたらこういう世界になっているんじゃないかという恐怖と、ちょっとしたワクワクとが入り混じって本当に“怖おもしろい”作品です。

いつかドラマ『咲子はひどい人』が全世界で公開される?

ブラック・ミラー シーズン6では第一話「ジョーンはひどい人」がお気に入り

ーーシーズン6の配信が先日始まりましたが、いかがでしたか。

早速観ました。私は好きなものは最後にとっておきたいタイプの性格なので、1話ずつ大事に観ようと思っていたんですが、もう面白すぎて1日で観終えちゃいましたね(笑)。止まらなかったです。

ーー今回は全5話となっていますが、特にどのお話が印象に残りましたか?

ブラック・ミラー 近未来的なセット

私が好きだったのは、第1話の「ジョーンはひどい人」です。まずびっくりしたのが、「ストリームベリー」というこの世界における配信サービスが登場するんですが、それがNetflixにそっくりなんですよ。ロゴも同じ感じで、やってくれたなと。ついにNetflixが、Netflixみたいなものをネタにし出したぞ! と、その時点で虜になってしまって。

お話としては主人公のジョーンが配信サービスを立ち上げたら、自分と同じビジュアルの女性が映っているサムネとともに「ジョーンはひどい人」というタイトルが表示されるんです。観てみるとジョーンが過ごしてきた1日がドラマになっているという物語です。いやーもう本当にやられました。面白すぎました。1話目からこれを持ってこられたら、もう大拍手ですよ。

ブラック・ミラー 週刊誌に追われる芸能人がテーマの回も

ーーこれまでのシリーズとの違いみたいなものは感じられましたか?

今までは身近にあるデバイスを使っているお話が多かったんですけど、今回は週刊誌に追われる芸能人のお話だったり、過去を暴こうとするカップルのお話だったり、SFのお話ではあるものの、より日常に近いドラマが多かったのかなと思いました。

「ジョーンはひどい人」に関しても、自分自身がドラマの題材になるなんて考えたことがなかったけど、今だったらありえない話じゃないなと。例えば、検索した覚えがないのに、自分が興味を持ちやすい広告が出てくることってよくありますよね。スマホ、もしかして私の会話聞いてない? みたいな。利用規約もよく読まずにチェックすることもあるし、知らないうちに自分の生活を見られることに同意していて、気づいたら「咲子はひどい人」みたいなタイトルで私の日常がドラマになっていたりするんじゃないかな(笑)。そう考えるとゾッとしますね。

ブラック・ミラー 近い未来に起こることへの警鐘かもしれないと語る松井さん

ーーそうした現代人への問題提起のような側面もあるのでしょうか。

そうですね。SNSやインターネットがどんどん発達していくと、便利だけどそれに伴う危険や事件性もはらんでくると思うので、『ブラック・ミラー』は「いずれこうなるかもしれないから気をつけろ」と警告してくれているような気がします。

『ブラック・ミラー』をお話として楽しみつつ、実生活でのSNSやインターネットの使い方に気をつければもう少し生きやすくなるんじゃないかな。私もあの主人公みたいになっちゃうから、バズりたいからって過激なことをするのはやめようという風にどこかブレーキをかけられる自分になっているので、怖いけど観る意義はあると思います。

ブラック・ミラー ドローンを操作する登場人物たち

ーー松井さんが思う、本作の魅力を改めてお聞かせください。

一度観始めたらイッキ観してしまうのがこの作品の魅力だと思います。どこか「いやいやこんなこと起きないよ」というのと、「いや、これあるぞ」という、常にその狭間にいる感じ。さらには、こういう終わり方だろうなと思っていても二転三転していくお話が多いので、本当に先が読めなくて最後までワクワク、ハラハラ、ドキドキ、ゾゾゾと楽しめる作品になっています!

『ブラック・ミラー』で現実にスリルをプラス!

ブラック・ミラー 1話完結型だから途中からでも観てほしい!と語る松井さん

ーー最後にどんな人におすすめしたいかを教えてください。

これはもう1話観たら止まらないです。まさに沼(笑)。本当に面白いけど、面白いだけじゃなくて怖い。でも怖いだけじゃなくて、感動するお話だったり、はっとさせられるようなお話だったり、1話ごと色んな感情を届けてくれます。なのでSFが好きな方はもちろん、現実にスリルをプラスしたい方、ハラハラドキドキしたい方にぜひ観て欲しいですね。先ほども言った通り、『ブラック・ミラー』は1話完結型なので配信されたばかりのシーズン6からも観ることができるので、ぜひチェックしてみてください!

今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。松井さんの熱いプレゼンでさらに作品が観たくなる動画も合わせてご覧ください!

【Netflixシリーズ『ブラック・ミラー シーズン6』独占配信中】


Netflixを楽しむなら「eo光ネット Netflixパック」がおすすめ! こちらはeo光ネットとNetflixのスタンダードプランがセットになったプランです。新規・乗り換えお申し込みでNetflix最大1年分プレゼント!

eo光ネットへのリンク画像

リビングを映画館に!Netflixの4K対応作品を大迫力の4Kテレビで楽しもう

eoの定額4Kテレビならお手軽に「SONY 4Kブラビア」をご利用いただけます。
各種保証・保険がついてサポートも充実。高価な4Kテレビをお手軽に楽しみましょう!

eoの定額4Kテレビについて詳しくはこちら

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。