生田斗真が主演を務めるNetflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』が2025年2月27日から配信となりました。
原作は、「週刊漫画ゴラク」（日本文芸社）で2020年から連載が始まり、昨年11月に幕を閉じた河部真道の漫画『鬼ゴロシ』。地方都市・新条市を舞台に、妻と娘を奪われた殺し屋の主人公を描いたバイオレンスアクションです。
初長編作『メランコリック』で、ヨーロッパ最大のアジア映画祭「第21回ウディネファーイースト映画祭」新人監督作品賞を受賞した田中征爾が監督と脚本を務めました。この記事では『Demon City 鬼ゴロシ』のあらすじと登場人物を紹介するとともに、見どころを解説します。
※本記事は『Demon City 鬼ゴロシ』の一部ネタバレを含みます。
『Demon City 鬼ゴロシ』あらすじ
裏社会で伝説の殺し屋として恐れられていた坂田周平（生田斗真）。家族のために足を洗った矢先、お面をつけた謎の組織「奇面組」に妻と娘を殺され、自身も重傷を負う。
“妻子殺し”の汚名を着せられ、逮捕された坂田は15年後に出所。廃人と化していたが、再び奇面組に襲われたことをきっかけに殺しの本能を呼び覚まし、壮絶な復讐を遂げていくのだった。
『Demon City 鬼ゴロシ』登場人物・キャスト
坂田周平（生田斗真）
マサカリを片手に裏社会を震撼させてきた伝説の殺し屋。引退を決意した矢先、目の前で妻と娘を殺された挙げ句にその罪を背負わされる。自身も脳を損傷し、医療刑務所に収監されていたが、15年後に廃人さながらで出所した坂田は復讐を開始する。
演じるのは、Netflixシリーズ『さよならのつづき』でヒロインの亡き恋人を好演し、観る人の涙を誘った生田斗真。
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春原龍（尾上松也）
新条市を裏で牛耳る組織「奇面組」のメンバー。表社会では新条市市長として活躍しており、日本初の本格カジノを備えたリゾート施設の建設を計画している。演じるのは、Netflixシリーズ『サボリーマン甘太郎』で主演を務めた歌舞伎俳優の尾上松也。
りょう（當真あみ）
坂田の愛娘。殺されたと思われていたが、実は生きており、「奇面組」のメンバーの一人である伏勘太に娘として育てられた。「奇面組」に襲われた時の記憶はなく、坂田のことも忘れている。
2022年にアニメーション映画『かがみの孤城』で主人公の声を務め、翌年に『どうする家康』でNHK大河ドラマに初出演するなど、近年ブレイク中の當真あみが演じています。
伏勘太（東出昌大）
セキュリティ会社の社長。内に秘めた変態性を隠しながら、坂田の娘を愛娘のように育てる。演じるのは、2025年11月に配信予定のNetflixシリーズ『イクサガミ』にも出演が決定している東出昌大。
篠塚孝太郎（高嶋政伸）
新条警察署捜査一課の刑事で、「奇面組」のメンバー。
竹本誉（田中美央）
麻薬売買に関わる地元クリーニング会社社長で、「奇面組」のメンバー。
布袋寅泰の劇伴が彩るノンストップ・アクション！
50年に一度、鬼が住人の誰かに取り憑いてたくさんの人を殺すーーそんな言い伝えが残る地方都市・新条市。愛する家族を殺された主人公の坂田は復讐の鬼と化し、マサカリひとつで仇敵をめった斬りにしていきます。
本作最大の特徴は、ほとんどがアクションシーンで構成されているということ。2024年に大きな話題となったNetflix映画『シティーハンター』にも参加した谷本峰がアクション監督を務めました。
病院で暴れ、清掃工場で暴れ、アジトであるビルに一人で突入して暴れ……と、色んな場所で大勢の敵を相手に暴れまくる坂田。世界でギタリストとして活躍中の布袋寅泰が手がけた劇伴が、そんな坂田の復讐劇を彩っています。
ほぼ台詞なしで挑んだ生田斗真の心震える演技に注目
主演を務めるのは、今や日本映画界を代表する実力派として、数々の作品に出演する生田斗真。2024年11月にはNetflixシリーズ『さよならのつづき』で有村架純演じるヒロインの亡き恋人役で、多くの人に感動をもたらしました。
今回は、ほぼ台詞なしという難しい役柄に挑戦しています。『Demon City 鬼ゴロシ』での台詞の数はわずか24個なのだそう。そのため、坂田の感情を伝えるのは表情と身体表現のみ。それだけで坂田が何を考えているのか、どういう思いでいるのかがしっかり伝わってくる、生田の圧倒的な演技力を本作では堪能できます。
『Demon City 鬼ゴロシ』には容赦ないバイオレンス描写が多く、思わず目をそらしたくなる場面も。しかしながら、家族愛もしっかりと描かれており、最後は坂田の妻や娘を思う気持ちに涙が溢れます。決して血も涙もないキャラクターではなく、随所で人間味が溢れる生田斗真の名演に注目してください。
まとめ
全16巻もある漫画を、見事な構成で2時間のアクション映画にまとめた『Demon City 鬼ゴロシ』。そのラストは衝撃的で、しばらく余韻から抜け出せなくなるはずです。
何よりもアクションシーンが見どころ。主演の生田をはじめ、実力派キャスト陣による名演、名アクションに魅せられ、あっという間に約2時間弱が経っている。そんな新感覚をぜひとも味わってみてください！
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