猫の日に見たい映画&ドラマの名作10選

猫の日 メインビジュアル

大きな瞳に思わず撫でたくなるフォルム、さまざまな要素で癒やしを届けてくれる猫。その愛くるしさは、猫との長い交流の歴史の中で人間を魅了し続けています。本記事では、そんな猫たちが迫真の演技を見せる映画・ドラマの名作10作品を紹介します。

猫が主題の映画

1.『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』

2016年作のイギリス映画。原作はイギリスのストリートミュージシャンであるジェームズ・ボーエンの自伝小説。幼少時の悲惨な家庭環境から薬物中毒に陥っていたジェームズが、自宅に迷い込んできた野良猫・ボブと出会ったことで少しずつ再生へと向かう様子が描かれています。

劇中では、ボブが本人(本猫?)役で出演し、人気のルーク・トレッダウェイがジェームズ役を好演。原作者であるジェームズもカメオ出演しています。ボブの愛らしさと対照的に、困窮にあえぐロンドンの若者たちの様子もリアルに描かれ、社会問題の深刻さについても考えさせられる内容となっています。ボブとジェームズの間に芽生える、種を越えた友情に心が温まること間違いなし。2020年には、クリスマスのエピソードを描いた続編も公開されました。

2.『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

2022年作のイギリス映画。19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した猫専門のイラストレーター、ルイス・ウェインとその妻・エミリー、そして愛猫・ピーターの物語を切なくも温かく描いています。

不遇な青春時代を過ごしたルイスは、妹の家庭教師であったエミリーと出会い、結婚。しかし、病に冒された彼女は結婚からわずか3年で逝去してしまいます。ルイスは心の穴を埋めるように、愛猫・ピーターを擬人化した作品を描くことに没頭。多忙な日々と妻の不在により、やがて心を病んでいくルイスの姿は、悲しさと同時に一途な愛の尊さを訴えかけます。ルイスを演じるベネディクト・カンバーバッチの多彩な表情や、ファンタジックで美しい田園の色彩、随所に盛り込まれる映像効果が作品への没入感を高めます。
ルイスは約30年の作家活動で多くの猫を描き、夏目漱石もその作風を好んでいたといわれています。

3.『長ぐつをはいたネコ』

2011年作のアメリカ映画。大ヒット作『シュレック』のスピンオフ作品で、猫の主人公・プスがシュレックと出会う前の冒険を描いています。

懸賞金をかけられお尋ね者となっているプスは、富をもたらすという魔法の豆のありかを聞きつけ、盗み出す計画を立てます。しかしそこに同じ目的を持った黒猫のキティ、幼馴染のハンプティ・ダンプティも絡んできて、事態は思わぬ方向へと転がっていきます。

孤児であったプスのルーツや長靴に隠された秘密が明かされる、『シュレック』ファンにとっては必見の1作。普段はクールなのに、ときに猫そのものの動きを見せるプスが最高にキュートな作品です。
製作総指揮にギレルモ・デル・トロが名を連ね、1995年の名作復讐劇『デスペラード』で共演したアントニオ・バンデラスとサルマ・ハエックが再び共演を果たしている点にもご注目。主役のプスをアントニオ・バンデラス、サルマ・ハエックは黒猫のキティを演じます。

2023年3月17日には続編の『長靴をはいたネコと9つの命』が日本公開予定。アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされるなど、日本上陸前から話題になっています。

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4.『グーグーだって猫である』

2008年作の日本映画。マンガ家・大島弓子と猫たちの暮らしを描いたエッセイ作品を実写化。ストーリーは、原作をベースにしたオリジナルとなっています。主人公・小島麻子役に小泉今日子、麻子の製作を支えるアシスタント役には上野樹里、森三中の3人が顔を揃えています。
監督・脚本は『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』などを手掛けた犬童一心。愛猫・サバを亡くし、悲嘆に暮れる麻子が、子猫のグーグーを家族に迎え入れて生気を取り戻す様子が、ファンタジー描写も織り交ぜた柔らかなタッチで描かれています。大島作品を敬愛する犬童監督による演出は、原作の世界観をみごとに再現。細野晴臣による音楽も物語に華を添えています。無邪気に動き回るグーグーの愛らしい姿は、登場するたびに頬を緩ませてくれること必至です。2014年には宮沢りえ主演によるテレビドラマも製作されました。

5.『先生と迷い猫』

2015年作の日本映画。埼玉県で実際にあった地域猫の失踪捜索エピソードをアレンジした、ハートウォーミングな物語となっています。

イッセー尾形演じる偏屈者の元校長・森衣恭一は、妻に先立たれた家で一人暮らし。近所付き合いもない中、妻のかわいがっていたミィだけが毎日のように家を訪ねてきます。猫が苦手な森衣は、ミィに「二度とくるな!」と声を荒げたところ、それからミィは消息不明に。心配した森衣は1人で捜索を始めますが、近隣住民も同様にミィの行方を探していたことを知り、少しずつ交流の輪が広がっていきます。

田舎町に流れる穏やかな時間、森衣とミィの絶妙な距離感がオフビートなタッチで描かれ、心地よく鑑賞できます。常にふんぞり返っていた森衣が、ミィの大切さに気づき、必死で探し回る姿には愛おしさを感じずにはいられません。

6.『旅猫リポート』

2018年作の日本映画。『図書館戦争』『三匹のおっさん』など、数多くのヒット作を生み出した有川浩の長編小説を実写化。脚本も有川が自ら手掛けています。
心優しい青年・宮脇悟は、とある事情から飼い猫のナナを手放すことに。引き取り手に名乗り出た友人たちをめぐる旅に出ます。しかし、悟と離れることに納得していないナナは、各地でトラブルを起こして新たな飼い主を拒否。困った悟は、なんとかナナの安住の地を見つけようと、幼い頃から世話になっていた叔母を訪ねることに。

劇中では、人間の言葉を理解するナナの声を高畑充希が担当しており、悟への愛情・友情をあますことなく表現。猫と暮らす人なら涙腺が崩壊しそうなほどの感動を届けてくれます。悟を演じる福士蒼汰の、爽やかなのにどこか憂いを感じさせる表情も、物語の重要なファクターとなっています。

日本のおすすめ猫ドラマ

7.『猫侍』

2013年作の日本のドラマ。幕末を舞台に、加賀藩剣術指南役をリストラされた剣客・斑目久太郎が、白猫の玉之丞と出会ったことで数奇な運命をたどるコメディ。
浪人になり、傘職人として食いつないでいた久太郎は、久しぶりの剣の仕事として、依頼主の敵対組織の長が飼う猫を斬ることを命じられます。しかし、現場で出会った白猫・玉之丞に一目惚れしてしまった久太郎は、職務を放棄。玉之丞を自宅の長屋に連れ帰り、共に暮らすことを決意します。

北村一輝演じる久太郎は、常に眉間にシワを寄せ、そのコワモテぶりから「まだら鬼」と恐れられていますが、実際はフランクな性格で、心のなかでは若者言葉で心情を吐露するなど、そのギャップが魅力的。玉之丞を演じた猫のあなごは本作で人気が爆発し、単独のグッズや写真集が発売されました。

8.『銀座黒猫物語』

2020年作の日本のドラマ。東京・銀座で、悩んでいる人の前に現れる黒猫が、彼らにおすすめの名店をナビゲートする1話完結のヒューマンドラマ。

銀座を住処にしてる黒猫の声を山寺宏一が担当し、キャストには吉沢悠、長谷川初範、大東駿介、秋元才加など、実力派の俳優たちが多数出演。将来に悩むシンガーソングライター、上司からの嫌がらせに悩むサラリーマン、SNSの炎上に悩むネイリスト……などなど、多様な人々の悩みが、名店との出会いでほぐされていく様子は見る人の心も癒してくれます。
劇中に登場するお店はいずれも実在しており、レストランからテーラー、活版の印刷所など幅広いジャンルの老舗が勢揃い。ドラマでありながら、変わりゆく銀座で歴史を守る名店の記録映像としても楽しめます。

9.『ねこ物件』

2020年作の日本のドラマ。猫と暮らすシェアハウスのオーナーになった青年・二星優斗が、入居者たちと繰り広げる、ほのぼのとした暮らしを描いています。

古川雄輝演じる優斗は、幼い頃に両親を事故で亡くし、共に暮らしていた祖父・幸三も突然他界。住居であった日本家屋を幸三から託されますが、1人+同居猫2匹が暮らすには持て余すほど広く、不動産会社から猫と暮らすシェアハウスとして運営することを提案されます。優斗は悩んだ末にシェアハウスへの改築を決意。しかし、女性と暮らした経験がないことから、入居条件として、男性であること、同居猫たちに気に入られることを提示します。
入居者には、司法浪人の立花役に細田佳央太、舞台俳優の卵である島袋役に上村海成など若手俳優が名を連ねます。彼らが夢に向かって進む姿と猫たちのかわいさで、見る人を前向きな気持ちにさせてくれるでしょう。

10.『ねこタクシー』

2010年作の日本のドラマ。元中学校教師のタクシー運転手・間瀬垣勤が、とある猫と出会ったことで、ドラマチックに人生が変わる様子を描いています。
カンニング竹山が演じる勤は、教師からタクシー運転手に転職。しかし、無気力のため収入も低く、家庭内でも居場所に困る生活を送っています。勤務中、立ち寄った公園でエサをあげたオスの三毛猫・御子神さんと仲良くなった勤は、紆余曲折を経て自宅で彼を飼うことを決意。そして、猫と同乗する「ねこタクシー」を開業します。御子神さんに会うため、ねこタクシーを利用する得意客も増え、生気を取り戻していく勤の姿に胸が熱くなります。勤にとって師匠のような存在の沼尻など、タクシー会社の同僚たちとの心温まる交流も見どころです。
猫ドラマの先駆けとなった本作。公式YouTubeチャンネルでは、御子神さんを演じたみーすけのオフショットを現在も見ることができます。

まとめ

気ままかつキュートな素振りで人間を魅了する猫たち。共に暮らしている人だけでなく、事情があって飼えない人も、彼らが活躍する映画やドラマを見ることで、その愛くるしさに、ぜひ癒やされてください。
Netflixでも『教えて?ネコのこころ』『おくびょうねこな私たち』『キャット・ラブ:ネコに捧げる愛の歌』など、猫好きなら必見のオリジナル作品を独占配信中。
紹介した作品の中にはNetflixでも視聴可能なものもあるので、興味がある方はオリジナル作品も含めぜひご覧ください。


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