韓国ドラマ『愛の不時着』のあらすじ&セリ役らキャスト紹介

2020年に大ヒットしたNetflixの韓国ドラマ『愛の不時着』。2021年現在も根強い人気です。韓国から事故で北朝鮮に入ってしまった韓国人女性と北朝鮮兵士の恋愛を描く『愛の不時着』の魅力を紹介します。

『愛の不時着』のあらすじ

韓国の財閥令嬢で、美容・アパレル企業の代表を務めるセリ。新製品のスポーツウェアを自ら試すべくパラグライダーで飛行中、嵐に巻き込まれてしまいます。非武装地帯(※)に不時着したセリは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の将校・ジョンヒョクに見つかりますが、ジョンヒョクら第5中隊はセリを取り逃してしまい、その失態がバレないよう匿うことに。共に生活する中でセリとジョンヒョクは惹かれ合うようになります。
野心を抱くチョルガン、ジョンヒョクの婚約者・ダン、北朝鮮に亡命したスンジュン、財閥後継者の地位を狙うセリの家族……さまざまな思惑が絡み合う中で韓国へ帰るためセリとジョンヒョクらは奮闘します。

※非武装地帯……停戦状態の国家などの間で衝突を防ぐために設置された、軍事活動が許されない地域のこと。韓国と北朝鮮の間では1953年の朝鮮戦争休戦時に「38度線」の軍事境界線から南北それぞれ2キロメートルの非武装地帯がつくられた。

『愛の不時着』の登場人物・キャスト

リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)

北朝鮮ミンギョン大隊、第5中隊の中隊長・大尉。正義感が強く真面目で、セリをケアしていくうちに恋に落ちていきます。ピアノの才能がありますが、兄の死をきっかけに軍人になった過去が。兄の死の真相を今でも追い続けています。
ジョンヒョクを演じるヒョンビンは2005年のドラマ『私の名前はキム・サムスン』で大ブレイクし、その後もヒット作に出演する韓国トップ俳優の一人。他の出演作に映画『コンフィデンシャル 共助』『スウィンダラーズ』、『アルハンブラ宮殿の思い出』(Netflixシリーズ)などがあります。

ユン・セリ(ソン・イェジン)

韓国の財閥令嬢で自身でも会社「セリズ・チョイス」を経営するセリ。事故で北朝鮮に入ってからはジョンヒョクと出会い、変わっていきます。複雑な家庭環境がコンプレックスで気が弱い一面もありながら、持ち前の度胸や明るさでジョンヒョクを始め北朝鮮の人々とも仲良くなっていきます。
演じるソン・イェジン2000年『おいしいプロポーズ』で本格的に俳優デビューし、日本でもヒット作となった2004年『私の頭の中の消しゴム』では若年性アルツハイマー症の女性を演じました。『ザ・ネゴシエーション』でヒョンビンと以前に共演しています。

ソ・ダン(ソ・ジヘ)

チェリスト(音楽家)で、ジョンヒョクの婚約者。裕福な家庭に生まれ、ジョンヒョクと結ばれることを望んでいますがうまくいきません。頻繁に会うスンジュンに、なかなか素直になれないものの惹かれていきます。

ダン役の俳優ソ・ジヘは2003年のドラマ『オールイン』時代劇『シンドン』『星も月もあなたへ』などに出演、最新作は『一緒に夕飯食べませんか?』。

ク・スンジュン(キム・ジョンヒョン)

韓国の実業家で、セリの兄ユン・セヒョンに投資詐欺をしてからは北朝鮮に逃亡。セリとは過去に因縁がありますが、北朝鮮でダンに一目惚れしてから何度もアプローチしていきます。
スンジュンを演じるキム・ジョンヒョンは 2015年の映画『超人』でデビュー。『一緒に夕飯食べませんか?』にカメオ(短い時間ながら)出演しています。

チョ・チョルガン(オ・マンソク)

ジョンヒョクの上官で、高官に賄賂を送り悪事を働く人物。セリとジョンヒョクを執拗に付け狙います。

ピョ・チス(ヤン・ギョンウォン)

ジョンヒョクの第5中隊の曹長。セリとはことあるごとにぶつかりますが、陽気かつ素直で情に厚いキャラクター。

パク・グァンボム(イ・シニョン)

第5中隊の軍曹で、クールで優秀な人柄。セリには隊の中で一番イケメンと評価されます。

キム・ジュモク(ユ・スビン)

第5中隊所属の兵士で、『冬のソナタ』『天国の階段』を隠れて見ており、出演する俳優チェ・ジウの大ファン。演じる俳優ユ・スビンはNetflixオリジナル韓国ドラマ『スタートアップ 夢の扉』にも出演中です。

関連記事:『スタートアップ 夢の扉』とにかく第1話を観てほしい、Netflix韓国ドラマ

クム・ウンドン(タン・ジュンサン)

第5中隊で最も若い兵士。除隊され母に再会することを願っている、心優しい青年。

『愛の不時着』3つの魅力

1.北朝鮮という舞台設定

『愛の不時着』の面白さを生み出しているのは何よりも「北朝鮮」という舞台設定。なかなかドラマや映画で北朝鮮の生活を見ることは少ないのではないでしょうか。
セリが匿われる北朝鮮の村では電力供給が常にされるわけでもなく、スマホを持つ人も限られます。「南」から来たセレブのセリにとって「北」の暮らしは素朴そのもの。とはいえ言葉は通じるし食文化も同じ。カルチャーギャップはあってもジョンヒョク、第5中隊のメンバーや村人たちとセリは分かり合えるようになっていきます。
しかしセリは敵国にいるわけで、いつ存在がバレるか分からない。死と隣り合わせのサスペンスが常に漂っているのも、『愛の不時着』の面白さの一つ。

2.美しい日常シーン

序盤でジョンヒョクがセリのために麺を練って茹でてくれるシーンなど、美しい日常シーンも『愛の不時着』の魅力。食器やインテリアなど背景美術にも手が行き届いており、北朝鮮の市場の風景などにも生活感があります。当然、北朝鮮では制作できないので韓国各地や済州(チェジュ)島、モンゴル・ウランバートルなどで似た風景を探したり、オープンセットを組んだりして撮影したそう。『愛の不時着』制作陣は北朝鮮からの脱北者への取材を重ねたようです。
ちなみに韓国で人気のフライドチキンがよく『愛の不時着』には出てきて、食欲を刺激されます。

3.「ベタな設定」の重ねがけが北朝鮮の設定で活きる

「敵同士が恋に落ちる」「三角関係」「過去の因縁」「下剋上」「復讐」「陰謀」「家督争い」など、韓国ドラマの「ベタ」設定が『愛の不時着』には盛り込まれています。ジョンヒョクのセリに対する行動も、自分を犠牲にしてでも助けに来たり、ヘタな嘘を隠してプレゼントをしたりと「ベタ」かもしれないのですが、彼の性格もあって嫌味のない描かれ方になっています。

面白いのが韓国ドラマ好きの北朝鮮兵士、ジュモクの役割。上に挙げた韓流ドラマの「ベタ」な展開を「『南』のドラマではこれが当たり前」とドラマ中でたびたび肯定するのです。ジョンヒョクがそれを真に受けて行動することも。

ジュモクが観ているのが15年以上前の韓国ドラマだったり、北朝鮮の庶民の生活レベルもあったりして、『愛の不時着』では北朝鮮という舞台設定ゆえに「ベタ」が自然に活きているのかもしれません。

また『愛の不時着』を観ていて惹きつけられるのは、恋愛以外にも複数のドラマが進行していく点。ジョンヒョクの素性や意外な過去や軍の中での陰謀を追うサスペンスなど、ジャンルの違うドラマ性もあります。

『愛の不時着』などヒット作をつくり続ける「スタジオドラゴン」は同じくNetflixで人気の韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』も手がけています。『ヴィンチェンツォ』も複数のジャンルをかけ合わせた面白い作品づくりがされています。
ちなみに『愛の不時着』ピョ・チス役のヤン・ギョンウォンは質屋の店長イ・チョルク役で、生命保険の担当者パク・スチャン役のイム・チョルスはアン・ギソク役で『ヴィンチェンツォ』に出演中。 
こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてください。

・関連記事:Netflix韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』。人気の理由はK-POP的マッシュアップ?

まとめ

北朝鮮という「近くて遠い国」で描かれる恋愛や人間ドラマが魅力の『愛の不時着』。気になる方はぜひ第1話を観てみてはいかがでしょうか。

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