ただの料理人ドラマでは終わらない『ハンガー:飽くなき食への道』の魅力

ハンガー メインビジュアル

Netflix映画『ハンガー:飽くなき食への道』は、タイの高級ケータリングサービス「HUNGER」が舞台の作品。完璧主義者のスターシェフの下で働くことになった、才能あふれる若き料理人の苦悩と葛藤、料理を通した人生について描きます。この記事では、単なる料理人ドラマでは終わらない『ハンガー:飽くなき食への道』のあらすじとキャスト、見どころを紹介します。

『ハンガー:飽くなき食への道』のあらすじ

ハンガー オエイとトン

家族が営む大衆食堂で働くオエイは、客として訪れた男に「ここで働くのはもったいない」と声をかけられる。渡された名刺に記された「HUNGER」は、有名人や富裕層ご用達の高級ケータリングサービスだった。興味本位で「HUNGER」を訪れたオエイだが、突然シェフのポールから試験を言い渡される。なんとかチームの一員として認められるも、常に完璧を求めるポールが支配する厨房は苛烈の一言。過酷なキッチンと華やかな宴の間で、オエイは料理人としての情熱を試される。

『ハンガー:飽くなき食への道』の登場人物・キャスト

オエイ(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)

ハンガー オエイ

大衆食堂「ショーユウ」の長女。自由に職につく同級生たちと違い、家業を継がなければならない自身の境遇を不満に思っている。料理の才能があり、火の扱いに関してはポールを納得させるほど。得意な料理で”特別な存在”になるべく、過酷なポールのキッチンで働く。

オエイ役を演じるのは、チュティモン・ジョンジャルーンスックジン。15歳からモデルとして活躍し、2008年には実話を元にしたタイ映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』に出演。主人公の天才少女・リンを演じ俳優としての地位を確立しました。『ハンガー:飽くなき食への道』では肝の座った若き料理人役を見事に演じています。

ポール(ノパチャイ・チャイヤナム)

ハンガー ポール

「HUNGER」でシェフを務める長髪の男。豪華かつ独創的な料理で、VIPからの依頼が絶えない料理人。料理に対しては一切の妥協を許さず、その情熱は執念ともいえるほど。妥協を許さない姿勢はスタッフに対しても向けられるため、厨房は戦場さながらの苛烈さを見せる。

演じるノパチャイ・チャイヤナムは、タイ映画界で長年活躍するベテラン俳優。Netflix作品では、ムエタイの闇を描く『ハーツ・ライク・ヘル:ムエタイ界の光と影』にも出演。選手を搾取するムエタイコーチとしてダークな一面を発揮します。

トン(ガン・スワスティ)

ハンガー トン

オエイを「HUNGER」へ誘った張本人。オエイの才能をいち早く見抜き「HUNGER」へとスカウトする。自身もジュニア・スーシェフとして副料理長のサポートをするなど、他のメンバーよりも上位の役職で働いている。魚の買い付けを任されており、ポールからも信頼を置かれているメンバー。オエイとは料理を教え合う仲になり、交流を深めていく。

デン

スーシェフ(副料理長)としてポールの下で働く。ポールのチームでは最年長で、”デンおじさん”の愛称で呼ばれている。

トゥー

寡黙なスープ係。ポールの下で長年働いている。

ケン

オエイが入る数カ月前に入ったばかりのお調子者。冷菜を担当しているが、ソースやデザートも得意で確かな実力を持つ。

ベー

皿洗いや食材の仕込みなどを担当。タイ語が話せず、いつも微笑んでいる。

オー(ブミバット・タウォンシリ)

ハンガー オー

オエイの友人。コンテンツクリエイターとして働くが、稼ぎは多くない様子。上流階級の価値観に染まりゆくオエイを気にかける。

ジョイ

家族思いなオエイの妹。家業を継いだオエイとは違い、学校に通っている。

料理を通して誰しもが抱える”飢え”を描いた傑作

ハンガー オエイを見つめるポール

『ハンガー:飽くなき食への道』は単純な成長物語で終わらない、重厚なストーリーが魅力です。オエイを中心にストーリーが進みますが、高級ケータリングサービスの描写を通して、格差によって生じる歪みを深くえぐっていきます。

『ハンガー:飽くなき食への道』を観るうえで、注目したいのは”飢え”というテーマ。食事とは本来、空腹を満たすための行為ですが、格差によってその意味合いが変わることをポールは語ります。ポールが語る「貧しいものは飢えを満たすために食べる。カネに余裕ができても飢えは止まらない」というセリフは、『ハンガー:飽くなき食への道』を象徴する名言の一つといえるでしょう。

ハンガー 料理を披露するオエイ

ポールに依頼する富裕層たちは、ポールの食事に何を求めているのか? セレブたちの食事のシーンに注目すると、その”飢え”がどのようなものなのか見えてくるかもしれません。
半ば強制的に料理の道に進むことになったオエイと、自ら料理の道に進みスターシェフまで上り詰めたポール。2人が抱える”飢え”にも違いが見えてきます。ポールはなぜ富裕層のみを相手に料理を振る舞うのか。執念ともいえるほどの情熱を燃やす理由はなぜなのか。何に飢えているのか注目することで、ポールという人物の輪郭が見えてくる脚本には圧倒されます。

ハンガー 友人との食事シーン

漠然と「HUNGER」の門を叩いたオエイも、過酷な生活を経ることで成長し自らの”飢え”に気づきます。オエイが自らの飢えと向き合い、どのような答えを出すのか。その結末はぜひ『ハンガー:飽くなき食への道』本編で確かめてください。

【Netflix映画『ハンガー:飽くなき食への道』独占配信中】


Netflixを楽しむなら「eo光ネット Netflixパック」がおすすめ! こちらはeo光ネットとNetflixのスタンダードプランがセットになったプランです。新規・乗り換えお申し込みでNetflix最大1年分プレゼント!

eo光ネットへのリンク画像

リビングを映画館に!Netflixの4K対応作品を大迫力の4Kテレビで楽しもう

eoの定額4Kテレビならお手軽に「SONY 4Kブラビア」をご利用いただけます。
各種保証・保険がついてサポートも充実。高価な4Kテレビをお手軽に楽しみましょう!

eoの定額4Kテレビについて詳しくはこちら

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。