Netflixシリーズ『恋するムービー』は、それぞれが映画にまつわる夢を追いかける男女2組の恋愛物語です。30代で再会した彼らの人生と恋模様を、まるで映画のように美しく軽やかに描き出します。
この記事では2025年2月14日バレンタインデーに全世界で配信スタートする『恋するムービー』のあらすじやキャスト、見どころを紹介します。
※本記事はNetflixシリーズ『恋するムービー』の一部ネタバレを含みます。
『恋するムービー』のあらすじ
『恋するムービー』は、映画に関する仕事をする4人の男女が主人公。
大の映画好きで役者を目指すギョムは、あるときオーディション会場で雑用をしていた助監督・ムビと運命的な出会いをします。オーディションには落ちたものの、人懐っこさと映画の知識を活かして撮影現場に潜り込んだギョムは様々な手でムビにアピール。恋が実ったかと思うのも束の間、何故かギョムは消えてしまって……。
ギョムの学生時代からの友人であるシジュンは作曲家の卵。彼の才能を本気で信じ応援していた恋人のジュアですが、脚本家を目指すために別れることに。
5年後、2組の男女は再会。30代になった彼らは、20代の頃に夢見ていた自分になれているのでしょうか。それぞれの恋の行方は……?
20代と30代。曖昧だった恋愛と夢の変化がリアル
『恋するムービー』は4人の男女をとりまく恋と仕事をテーマにした物語です。
主人公の一人コ・ギョムは、世界中の映画を観るのを目標にするほどの映画好き。学生時代のギョムは「自分が映画の仕事に携わらないのは映画界の損失だ」と考え、俳優になるためオーディションに参加することに。根拠のない自信が空回りする若きギョム。当然オーディションは惨敗でしたが、そこで出会った助監督のムビにひとめぼれをします。
助監督で忙しい日々を送りながらもどこか冷めたムビに、ギョムは猛烈にアピールをします。最初はギョムのことを疎ましく思っていたムビですが、人懐っこく誰からも好かれるギョムに次第に心を開いていきます。しかし恋が実ったかと思うのもつかの間、ギョムは姿を消してしまうのです。
一方、ギョムの学生時代からの友人であるシジュンとジュアは恋人同士。作曲家を目指すシジュンの才能を信じて応援し続けているジュアですが、次第に彼らに影響されて、自身も脚本家の夢を追うことを決意。道の途中でシジュンと別れる決断をします。
それぞれ映画にまつわる仕事を目指しているのですが、その理由がポジティブなものばかりではないのが印象的です。
例えばムビは、父親も映画監督の仕事をしていました。映画の仕事が忙しくてなかなか一緒にいることができない父が嫌いで、映画が嫌いで、自分の名前が嫌いでした。父の死をきっかけに父が作った映画を観るのですが、彼が人生をかけて作っていた映画を面白いと感じることができませんでした。そのためムビは自身が映画監督になることで「映画に人生をかけることがどれだけつまらないか証明するため」、ある意味父親への反抗として映画監督を目指すことになるのです。
5年後、ムビは映画監督としてデビュー。初監督作品の試写会で、ギョムは映画批評家として突然ムビの前に姿を現します。
夢を追いかけていた4人は30代になりました。
夢だった仕事に実際に携わったとき、当然のことながら楽しいだけではない感情と対峙することになります。複雑な想いを抱えながら仕事をする4人の姿がリアルです。
仕事で生じた問題や、恋や仕事に対してまっすぐ向き合えず足を引っ張っている過去のトラウマなど、人生には様々な壁が立ちはだかっています。そんな葛藤を乗り越えていく彼らの姿を、美しく繊細に描き出しています。
監督を務めるのはNetflixシリーズ『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』や『スタートアップ: 夢の扉』で高い評価を得たオ・チュンファン。最近では、『無人島のディーバ』も手がけています。
そして脚本は『その年、私たちは』で複雑に揺れ動く感情を紡いだイ・ナウン。韓国青春ドラマで評価の高い2人がタッグを組んだ注目作です。
オ・チュンファン監督と脚本家のイ・ナウンはこの作品を「自分自身と私たちの物語だ」と語っています。人生において夢や恋愛は明確ではなく、欠けている部分や曖昧な部分が多いもの。ビターなところもしっかりと描いているからこそ、映画のような恋の甘さを味わえるだけでなく大いに共感できる物語になっています。
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ままならない人生だけど周りは愛にあふれている
4人の人生に降りかかる出来事は決して一筋縄ではいきません。むしろ不運で辛いことが多いようにすら思います。
しかし幸いにも、4人の周りの人々は誰もがお互いを気にかけています。駆け出しの俳優時代からギョムを支える監督や、幼少期からギョムを育てずっと一緒に映画を観ている兄、ムビの弟分であるジョンフなど……。決して押しつけがましくなく、4人を見守り、たまに喝を入れてくれるユーモアあふれる人々がみんなチャーミングです。ときには傷つけあってしまうこともありますが、それも相手を大切に思っているからこそ。
辛い出来事の中でも4人の心が折れないのは、優しい愛に包まれているからだと感じます。
軽やかな映像とポップな音楽が色鮮やかに彩るこの作品の根底に流れる豊かな愛に気づいたとき、見る人の心も温かな気持ちでいっぱいになることでしょう。
『恋するムービー』の登場人物・キャスト
『恋するムービー』は韓国で話題の俳優4人をキャスティングしています。新たな青春ドラマにふさわしい俳優陣にも注目です。
コ・ギョム(チェ・ウシク)
自他ともに認める大の映画好き。気さくで誰からも好かれるタイプ。俳優を目指していたが、映画の知識を活かして評論家として花開く。
演じるチェ・ウシクは、Netflix『殺人者のパラドックス』や映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』『パラサイト 半地下の家族』などの話題作に出演。脚本のイ・ナウンとはNetflixシリーズ『その年、私たちは』でもタッグを組みました。
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キム・ムビ(パク・ボヨン)
映画に人生を捧げ、娘の名前にも「ムビ」とつけた父を嫌っている。「映画なんて大したことない」ということを証明するために映画監督になった。
そんなムビを演じるのは、多くのラブコメ作品に出演しているパク・ボヨン。複雑なバックボーンを持つヒロインをキュートに演じています。
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ホン・シジュン(イ・ジュニョン)
自称天才作曲家。学生の頃から作曲家を目指しているが、実際は無名のまま。バーでアルバイトをしつつ、実家に頼りながら生活している。
そんなシジュンを演じるのは、かつてアイドルグループ「U-KISS」のメンバーとして日本でも活躍していたイ・ジュニョン。現在は俳優としてNetflix『バッドランド・ハンターズ』など、多くの作品に出演しています。
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ソン・ジュア(チョン・ソニ)
ギョムの友人で、シジュンの元恋人。夢に向かう2人に触発されて脚本家を志す。道の途中でシジュンとは別れるが、デビュー後に再会を遂げる。
演じるのは多くの恋愛映画に出演するチョン・ソニ。2024年に公開されたNetflixシリーズ『寄生獣ーザ・グレイー』の演技も話題に。
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コ・ジュン(キム・ジェウク)
年が離れたギョムの兄。両親を亡くし、1人でギョムを支えた。ギョムにとって兄と2人で映画を観る時間はかけがえがない時間。
演じるキム・ジェウクはモデル出身で多くの映画やドラマに出演する俳優。幼い頃に日本に住んでいたため日本語も得意。
ウ・ジョンフ(チャ・ウミン)
ムビの弟分。幼少期は体が弱く、ムビに守られていた。
演じるチャ・ウミンは2021年にウェブドラマ『フロリダ飯店』でデビューした気鋭の若手俳優。
まとめ
Netflixシリーズ『恋するムービー』は仕事も恋も一筋縄ではいかない4人の人生が、軽やかに描かれています。ロマンチックな中にもビターなテイストを感じさせる、まさにバレンタインデーの配信にぴったりな作品。1話60分×10話のボリュームなので、じっくり物語に浸りたい方におすすめです。
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