お笑いユニット「ザ・プラン9」のリーダーで、脚本家・構成作家としても活躍しているお~い!久馬さん。そんな彼が学生時代から好きだったという『シティーハンター』。2024年4月にNetflix映画として実写化された本作の魅力を、ファンや作家、芸人などさまざまな目線で語っていただきました。
※本記事はNetflix映画『シティーハンター』の一部ネタバレを含みます。
Netflix映画『シティーハンター』とは
1985年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が始まった北条司の漫画『シティーハンター』。当時は一大ブームを巻き起こした大ヒット作品が、連載スタートから約40年の時を超えてNetflixが日本初の実写化。
舞台は現代の新宿。裏社会のトラブル処理を請け負うスイーパーである主人公の冴羽獠(さえば・りょう)は、「シティーハンター」と呼ばれていました。そして今日も依頼を告げる「XYZ」の文字が、新宿東口の伝言板に刻まれるのです。
相棒の槇村と共にコスプレイヤーを捜索することになる獠は、深い社会の闇を暴くことに……。
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冴羽100%! あのスイーパーが現実に!
ーー『シティーハンター』を観終えた感想を教えてください。
面白かったですね。漫画原作を映画にするのってめちゃくちゃ難しいと思うんですよ。原作ファンを納得させないといけないですから。そのファンの心を完全につかみ取った鈴木亮平さんの演技が、本当にお見事でした。鈴木亮平さんも原作ファンだったそうで、冴羽獠(さえば・りょう)のイメージを崩さないように、役作りには力をいれていたそうなんですよね。聞くところによるとあごの角度まで仕上げたとか……。いや、本当にすごいですよね。
ーーキャラクターも冴羽獠そのものだったとか。
そうなんですよ。真面目なシーンとコミカルなシーンのギャップが本当に良かったんです。「これこそが冴羽獠!」みたいな感じ。本人も冴羽獠を演じるのが夢だったそうで、夢を叶えてすごいと感じましたね。
特に鈴木亮平さんの肉体美を魅せるシーン。一回だけ裸になる場面があるんですけど、そこがまたバカバカしくて面白いんですよね。ちょっと真面目な雰囲気で「俺についてこい」って感じで言うんですけど、そのすぐ後にパンイチになってる……そういう笑いのもっていき方が本当に良かった。そして裸で踊るんですけど、あのダンスには振付師がいたんですかね? 振り付けを教えてもらっている場面なんかを想像すると、笑いがこみ上げてきます。本当に、あれだけコミカルに振りきれる人は、芸人でもなかなかいませんよ。
ーーコミカルなシーンもいいですけど、冴羽獠といえばカッコいいアクションも見どころですよね。
やっぱり漫画じゃ描けない動き、特にガンアクションは最高でした。鈴木亮平さんも拳銃を見ずにノールックで撃ちまくって……めちゃくちゃ練習したんかなって。それくらい堂に入ってました。いろんなタイプの拳銃が出てくるんですけど、全部を使いこなしてて、「これぞスイーパー!」って感じですね。
ーー久馬さんが興奮するくらい原作をそのまま実写化できている作品なんですね。
「本当に漫画の世界が映画になったんだ」って感じで、原作ファンも楽しめる仕上がりだと思いますし、1つの映画作品という目線でも楽しめると思います。物語の中で、人間の限界を超えることができるクスリが出てくるんですけど、それを服用した人がビルを飛び移ったりして……その迫力は映画ならではなんじゃないかなって思います。
あとは冴羽獠だけじゃなくて、槇村香役の森田望智さんも漫画の動きを取り入れていて、すごく良かったですね。例えば、人を尾行するシーンなんかでは、対象者とむちゃくちゃ距離が近くて、「普通気づくやろ!」って感じが漫画原作らしいオーバーな演技で良かったです。
現代アレンジのストーリーは原作ファンも喜ぶ要素がたくさん
ーーNetflix映画『シティーハンター』はどんなストーリーなのでしょうか?
原作は1980年代なんですけど、映画は現代の新宿・歌舞伎町が舞台なんですよね。少し前から問題になっているトー横キッズとか、そういった話も混ぜ込んだ令和アレンジがされているですよ。
ーー原作と時代が変わって違和感はなかったですか?
そこですよね。僕も脚本を書いているので分かるんですけど、昔の作品を今風にするときに困るのが、携帯電話の存在なんです。どんな問題も「携帯あったらそれで済むやん」みたいなことが多いですよね。特にスマホになると、GPSがあったり、SNSで人探しができたりと、本当に事足りちゃうんです。でもこの作品は、そこを上手くミックスしてるんですよ。それが分かるのが、冴羽獠の部屋でのシーン。そこにDVDがいっぱいあるんですよ。それで「こんな時代でも冴羽凌は(ネット配信ではなく)DVD派なんだ」と思えて、スマホとかにはそこまでくわしくないんだろうなと思うんですよね。本当に上手い構成だと思います。
ーー『シティーハンター』ならではのものがアレンジされて出てきているんですよね。
そうですね。やっぱり『シティーハンター』といえば、伝言板だと思うんですけど、これはそのまま残されて使われていました。知らない世代も増えてきていると思いますけど、昔は学校の掲示板とかに(冴羽獠への依頼の暗号である)「XYZ」って書いて遊んだりしてましたね。
あとは冴羽獠の愛車であるミニクーパー。これもそのまま出てきて、さらにナンバープレートが「19-19(イクイク)」でちょっとニヤっとしちゃいました。そういうちょっと時代錯誤な場面も踏襲しながらも、作品としてはしっかりまとまっているのがすごいんですよ。
ーー久馬さんは原作ファンだと思いますが、実写映画化に対して思うところはありましたか?
元から拒否感はなかったですし、作品を観て「漫画がそのまま映画になった。しかも映画の良さが加わってパワーアップしてる」って感じで大満足でしたね。
それに役者も良かったですね。先ほどから語っているように鈴木亮平さんはもちろんなんですけど、槇村香を演じていた森田望智さん。『全裸監督』のイメージがあったんですけど、こんなにコメディエンヌだったんだと再認識させられました。
ーーそれではファンとしてではなく、脚本も執筆される久馬さんが「これは」と思ったシーンはありますか?
黒幕と香が防弾ガラス越しに話すシーンは良かったですね。香の知られざる秘密が暴露されるんですけど、ガラス越しだからどうにもできない。そういう設定っていいなぁと。そしてそこに冴羽獠がやってきて、ガラスの1点だけを何度も銃で撃って、貫通させるんです。普通ならできないと思うところですけど、その前に冴羽獠が射撃で1点にだけ撃つシーンが挟まっているんですよ。だから冴羽獠ならできると思えるんです。やっぱりお笑いと一緒で振りが大事なんだなと、勉強になりました。
実写ならではの魅力! 誰もが楽しめる映画
ーーどんな方に『シティーハンター』を観てもらいたいですか?
漫画の世界が映画になった感じで、さらに映画の良さと実写ならではの魅力が加わっているので、原作ファンも楽しめる作品になってますね。
漫画原作ってなると「原作を知らないから観ない」って人も中にはいるかもしれないですけど、知らない人も楽しめると思います。物語もしっかりしているし、キャラクターもはっきりしていてわかりやすいんです。
あとはアクションが面白いんですよ。例えば、敵対するチームと冴羽獠の間に鉄板が出てくるんですけど、それを撃ち合ってくるくると回るシーンとか、今まで観たことがなかったシーンなんですよ。そういうのがいっぱいあるので、アクション好きにもぜひ観てもらいたいですね。
今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画もご覧いただき、お~い!久馬さんのプレゼンで作品の面白さをぜひ感じてください!
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