『Sweet Home〜俺と世界の絶望〜』や『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』など、日本でも話題となった韓国ドラマに多数出演するイ・ドヒョン。2017年にデビューして以降、胸キュン必至の恋愛ドラマから過酷なアクションホラー、涙なしには見られないヒューマンドラマまで幅広いジャンルの作品で存在感を発揮してきた実力派俳優の一人です。そんなイ・ドヒョンのNetflixで視聴できるおすすめドラマ5選をお届けします。
『ホテルデルーナ～月明かりの恋人～』
『ホテルデルーナ～月明かりの恋人～』は、ソウルの繁華街にある幽霊専用のホテルを舞台にしたファンタジーロマンス。美しくも気難しい社長マンウォル（IU）はある日、ホテルに迷い込んできた男を、息子を引き渡すことを条件に見逃してあげました。その20年後、若き優秀なホテルマンに成長した息子チャンソン（ヨ・ジング）は約束通り、マンウォルの下で働くことに。最初は嫌々ながら働いていたチャンソンですが、死を迎えた者の魂を癒し、あの世へと送り出す仕事に少しずつやりがいを感じ始めます。
本作は『美男ですね』や『還魂』など、数々のヒット作を世に送り出してきたホン姉妹が脚本を手がけており、何通りもの楽しみ方ができる趣向を凝らしたストーリー展開となっています。ホテルに訪れる個性豊かな幽霊たちのドラマはもちろんのこと、マンウォルが何千年もホテルに囚われている理由や、チャンソンとの切ない恋の行方も見どころ。
イ・ドヒョンはこの作品で、1,300年前に盗賊団だったマンウォルが出会う武士チョンミョンを演じ、話題を集めました。時代劇の衣装で勇ましい姿を見せてくれています。そして、マンウォルとチョンミョンは惹かれ合いますが……。イ・ドヒョンの少し影のある演技と、二人の切ない運命から目が離せません。
『Sweet Home〜俺と世界の絶望〜』
韓国のWeb漫画が原作の『Sweet Home〜俺と世界の絶望〜』。ある日突然、残忍な怪物に姿を変えた人間たちにソン・ガン演じる主人公の高校生チャ・ヒョンスたちが立ち向かうアクションホラー。Netflixでシーズン3まで配信されており、どのシーズンもランキング上位に入ってくる人気作です。ハリウッド級のCG技術とメイクアップによって生まれた、リアルでおぞましい怪物の造形はスリル満点。登場人物のキャラクター設定も緻密で、非日常の中で展開される人間模様も見応えがあります。
イ・ドヒョンが出演したシーズン1は「グリーンホーム」という古びた集合住宅が舞台。閉ざされた空間の中で、両親を事故で亡くし、学校でもいじめに遭って不登校となっていたヒョンスを中心に住民たちは生き残る道を模索します。
イ・ドヒョンは妹のウニュ（コ・ミンシ）とグリーンホームに暮らす青年ウニョク役で出演。ウニョクは頭脳明晰な医大生で、住民たちのリーダー的な存在に。そのため、見せ場も非常に多く、ファンにとっては見逃せない作品となっています。生き残るために、時に無慈悲な判断を下すこともあるウニョクですが、妹思いで優しい一面も。シーズン1はそんなウニョクの成長も見どころの一つです。
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『メランコリア』
『メランコリア』は、数学の天才と女性教師が繰り広げる、切なくも美しい純愛ロマンス。“受験の聖地”と呼ばれる江南にあるアソン財団アソン高校は屈指の名門校ですが、その裏では理事長を筆頭にあらゆる不正と恣意的決定がはびこっていました。そんな中、数学教師として赴任してきたのが、本作のヒロインであるユンス（イム・スジョン）。各種数学コンテストの最多入賞者を輩出してきた経歴を持つ彼女に、数学の才能を見出される万年ビリの男子生徒スンユをイ・ドヒョンが演じています。
スンユはもともと数学の天才少年でしたが、ある理由により数学を遠ざけるようになっていました。そんなスンユがユンスと出会って数学が好きな気持ちを思い出していく過程が見どころで、イ・ドヒョンはスンユのナイーブな心の動きを繊細に表現しています。
やがてスンユはユンスに惹かれていきますが、2人はスキャンダルに巻き込まれてしまうのです。4年後、数学者として成功を果たしたスンユはユンスと再会。イ・ドヒョンの思春期と青年期の演じわけにも注目してみてください。
『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』
2022年12月からシーズン1、2023年3月にシーズン2が配信された『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』。主人公のドンウン（ソン・ヘギョ）は高校時代、男女5人から高熱のヘアアイロンを素肌に押し当てられるなどの凄惨ないじめを受けていました。そんな彼女が数年の時を経て、復讐を開始するところから始まる本作。計算し尽くされたドンウンの復讐劇はもちろんのこと、実力派俳優陣の悪役ぶりからも目が離せないサスペンスとなっています。
イ・ドヒョンが演じるのは、ドンウンに想いを寄せる形成外科医のヨジョン。ドンウンの過去を知り、復讐に協力することを決めます。一見好青年ですが、自身も医師である父親を数年前に患者に殺された壮絶な過去を抱えており、随所で闇が見え隠れするイ・ドヒョンの演技が印象的です。復讐劇がメインではありますが、ドンウンとヨジョンの付かず離れずのやりとりにひととき心が安らぎます。
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『良くも、悪くも、だって母親』
イ・ドヒョンの俳優としての実力が遺憾（いかん）なく発揮された作品といえば、2023年に配信された『良くも、悪くも、だって母親』。「第57回百想芸術大賞」でTV部門ドラマ作品賞をはじめ三冠を達成したドラマ『怪物』で演出を手がけたシム・ナヨン監督と、映画『人生は、美しい』『完璧な他人』などで知られる作家ペ・セヨンがタッグを組んだ傑作で、韓国のみならず日本でも好評を得ました。
本作でイ・ドヒョンは突然の事故により記憶をなくし、7歳の頃の精神状態に戻ってしまったエリート検事という難しい役どころに挑戦しています。シングルマザーのヨンスン（ラ・ミラン）は、父親のいない息子のガンホ（イ・ドヒョン）に少しでも良い人生を歩んでほしいという気持ちから厳しく教育してきました。結果、成長したガンホはヨンスンと絶縁することを決意。しかし、その直後に事故に遭ってしまうのです。
それまでヨンスンに対して冷たい目を向けていたガンホが一転、屈託のない笑顔を向けるように。頭脳明晰で冷血な検事とピュアな子ども両面を表現するイ・ドヒョンの圧巻の演技に魅せられっぱなしです。そんなガンホを見て、良い母親になろうと誓うヨンスン。運命に翻弄されながらも少しずつ親子関係を修復していく2人を、涙なしには見られないヒューマンドラマとなっています。
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まとめ
『Sweet Home〜俺と世界の絶望〜』や『良くも、悪くも、だって母親』など、数多くの話題作に引っ張りだこの俳優イ・ドヒョン。現在は兵役中で、2025年5月に除隊予定となっています。俳優復帰後はまた色んな作品からオファーが殺到することが予想されるイ・ドヒョンの過去作を、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
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