『ザ・クラウン』完結のシーズン6を前にこれまでを振り返る

英エリザベス女王の治世を、史実をベースにフィクションとして描いたNetflixオリジナルドラマ『ザ・クラウン』。2023年11月16日に最終シーズンの前編パートの4話分が配信され、注目が集まっています。
今回はゴールデングローブ賞をはじめとした、数多くの賞を獲得した『ザ・クラウン』のこれまでのあらすじと最終シーズン前編の注目キャストを紹介します。

シーズンごとに振り返る、『ザ・クラウン』のあらすじ

これまでに公開されていた全5シーズンを各シーズンごとに振り返ります。
人間味あふれる登場人物やそれを演じる実力派キャストについて、詳しく知りたい方は以下の過去記事をご覧ください。

・関連記事:Netflixオリジナル『ザ・クラウン』、エリザベス女王の激動の半生を壮大なスケールで描く

シーズン1

シーズン1は1947年~1955年頃が舞台。物語はエリザベス女王の結婚から始まり、彼女は先代国王の死により25歳という若さで王位を継承し、第二次世界大戦後のイギリスを率いていくことになります。
このシーズンではエリザベス女王の若き日の葛藤や、女王となり生活が一変したことによるフィリップ王配との結婚生活の苦悩が描かれています。また、チャーチル首相との政治的対立や、マーガレット王女のスキャンダルなど、イギリスを大きく騒がせた歴史的な出来事にも注目です。

シーズン2

1964年頃までの出来事を描いたシーズン2では、チャーチル首相の退任やジョン・F・ケネディ大統領の訪英、「20世紀最大の英政界スキャンダル」と語り継がれるプロフューモ事件など、王室やイギリスの歴史に大きな影響を与えた出来事が描かれています。また、報道記者のピーター・タウンゼントと恋に落ちた妹マーガレット王女を含め、複雑な人間模様を経て成長するロイヤルファミリーに目が離せません。

シーズン3

シーズン3では1960年代から1970年代にかけてのエリザベス女王の治世が描かれています。なかでも注目はチャーチル首相が亡くなり後任となった、ハロルド・ウィルソン首相率いる労働党政権との確執。これ以外にも南ウェールズで起きた炭鉱事故など、エリザベス女王の悩みは尽きません。
シーズン3では若き日のカミラ夫人も登場し、チャールズ皇太子とのなれそめについても描かれており、ボリューム満点の全10話が楽しめます。

シーズン4

シーズン4は1970年代~1990年代のイギリスが舞台。この頃のエピソードに欠かせないのが英国初の女性首相となったサッチャー首相と、ダイアナ元妃です。
このシーズンではサッチャー首相とダイアナ元妃の登場により、イギリスの経済悪化とチャールズ皇太子の結婚問題を中心にストーリーが進行していきます。
エリザベス女王が率いるロイヤルファミリーが次々とうまれる新たな問題に対しどのように苦悩し成長を遂げるのか、その人間ドラマに注目です。

シーズン5

本シーズンからはキャストが一新され、エリザベス女王は映画「ハリーポッター」シリーズのドローレス・アンブリッジ役で活躍したイメルダ・スタウントンが演じます。

1980年代後半~1990年代を描いたシーズン5の渦中の人は、またしてもチャールズ皇太子。離婚へ歩みを進めたチャールズ皇太子とダイアナ元妃の夫婦関係、チャールズ皇太子とエリザベス女王の親子関係の変化が描かれます。
また最終シーズンのキーパーソン、ドディ・アルファイドも登場するのでそちらもお見逃しなく!

最終シーズン前編は、ダイアナ元妃にスポットライトが当てられる!?

2023年11月16日に公開されたシーズン6(前編4話)は、ダイアナ元妃とウィリアム王子、ヘンリー王子の3人が実業家モハメド・アルファイドの招待を受けて、フランスのサン=トロペで休暇を過ごすところから始まります。
そこに現れるのがシーズン5で初登場したドディ・アルファイド。実はこの再会、偶然ではなくドディの父モハマドが仕掛けたものなのです。いったい何を目的に仕掛けたのか、2人はどうなるのか、ここからスピード感をもって進む最終シーズンは必見です!

最終シリーズ前編の主役

最終シーズン前編は以下の2人に焦点が当てられ物語が進行。

ダイアナ元妃(エリザベス・デビッキ)

英国で“人々のプリンセス”と称されたダイアナ元妃。その自然体で気さくな性格や、子どもたちと過ごすときのお茶目な表情を演じるのはエリザベス・デビッキ。2020年公開『TENET』をはじめ数々の映画に出演する俳優です。

ドディ・アルファイド(ハリド・アブダラ)

ロイヤルファミリーの歴史を知る方であれば、知らない人はいないであろうドディ・アルファイドも本シリーズのメインパーソン。イギリスの老舗百貨店ハロッズの元経営者、モハメド・アルファイドを父に持ち、映画プロデューサーとしても活躍していたドディは、ダイアナ元妃の最後の交際相手としても知られています。そんな彼は本作ではどのように描かれたのでしょうか。

まとめ

ロイヤルファミリーの苦悩や成長を人間模様たっぷりに描いた『ザ・クラウン』。その緻密で巧妙な表現や物語は、登場人物それぞれに想いを馳せずにはいられません。残りのエピソードも2023年12月14日に公開予定。まだ見ていない方は要チェックのヒューマンドラマです!

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