実在するレストラン「エノテカ・マリア」をオープンさせるまでのストーリーを元に作られたNetflix『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』。アメリカの映画評論家によるレビューサイト「ロッテントマト」でも高評価を獲得する人情コメディは、観た人の心を癒してくれると話題の作品です。
※本記事はNetflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』の一部ネタバレを含みます。
目次
Netflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』あらすじ
最愛の母親マリアを亡くしたジョー・スカラヴェラは悲しみに暮れていた。寂しさを埋めようと料理上手だった母や祖母の味を再現するジョーは、やがて母の名を冠したレストランを開くことを決意。レストランのシェフには、地元のノンナ(おばあちゃん)たちを迎え入れる。素人オーナーの無謀ともいえるレストラン計画が動き出す。
Netflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』の登場人物とキャスト
ジョー・スカラヴェラ(ヴィンス・ヴォーン)
大好きだった母親を亡くし失意の中、何かを始めようとスタテン島へ向かう。そこで売りに出された店を見つけ、すべてをかけてレストラン「エノテカ・マリア」の経営を思い立つ。そのコンセプトは、料理上手なノンナたちが腕を振るうこと。
演じるのは『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』や『ウェディング・クラッシャーズ』などで知られるヴィンス・ヴォーン。コメディアンとしても活動する彼の優しい雰囲気が、心が広く常に前向きなジョーの人柄とうまくマッチしています。
ブルーノ&ステラ夫妻(ジョー・マンガニエロ&ドレア・ド・マッテオ)
ジョーの幼馴染であり親友のブルーノとその妻ステラ。悲しみにふけるジョーを心配して、新しく何かを始めることを勧める。素人であるジョーがレストランをはじめることを知り、反対しながらも、何かと手伝ってくれる。
オリヴィア(リンダ・カーデリーニ)
スタテン島で偶然再会した、弁護士として働くジョーの元恋人。ご近所さんであるアントネッラのことを気にかけ、ジョーのレストランでシェフとして働くように連れていく。
ロベルタ(ロレイン・ブラッコ)
ジョーの母親の60年来の親友。シチリア出身でこだわりが強く、ジョーから「エノテカ・マリア」で働いてほしいと懇願されて、腕を振るうことに。アントネッラとはそりが合わず、いつも喧嘩になってしまう。
『グッドフェローズ』や『ザ・ソプラノズ』などに出演するロレイン・ブラッコは、イタリアにルーツを持つ名俳優。
アントネッラ(ブレンダ・ヴァッカロ)
ジョーがスタテン島へ訪れた際に市場で出会ったボローニャ出身のノンナ。オリヴィアに連れられて「エノテカ・マリア」で働くことに。ロベルタと激しい口論をはじめ、それに気を取られるあまり店のオーブンでボヤ騒ぎを起こしてしまう。
アントネッラを演じるブレンダ・ヴァッカロは、ブロードウェイで華々しい活躍をして、1969年『真夜中のカウボーイ』で堂々の映画デビュー。それからもさまざまな作品で名演技をいかんなく発揮してきたバイプレイヤー。
テレサ(タリア・シャイア)
「エノテカ・マリア」のシェフ募集のチラシを見てやってきた元修道女。ロベルタとアントネッラの喧嘩を仲裁してくれる彼女は、他のノンナに比べて控えめだが、波乱万丈な過去を背負っている。
巨匠フランシス・コッポラ監督の妹であるタリア・シャイア。『ゴッドファーザー』ではドンの娘コニーを、『ロッキー』シリーズのエイドリアンを演じたことでも有名です。
ジア(スーザン・サランドン)
ジョーの母親の親友で美容院のオーナー。彼女の作るカンノーリを求めて、ジョーが「エノテカ・マリア」へ誘う。レストランの不況を感じ、子供の頃から知っているジョーを心配する中で、起死回生の一手を思いつく。
常にスタイリッシュで年齢にとらわれない輝きを放つジア役には、スーザン・サランドン。『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー主演女優賞を受賞する抜群の演技力で、他のノンナたちを支えるジアをうまく表現しています。
Netflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』の魅力
“ノンナ”たちのパワフルさに見惚れる
『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』は、店のオーナーのジョーを中心にストーリーが進みますが、主人公はノンナたちじゃないかと思うほど、輝いています。
例えば、シチリア出身のロベルタとボローニャ出身のアントネッラのケンカは、2人ともが生き方に対する信念があるからこそ起こったように感じました。しかしそんな深い理由とは裏腹に、食材を投げ合うコミカルなシーンもあり、かわいらしいケンカ風景に思わず笑ってしまいます。
スーザン・サランドン演じるジアが、ノンナたちを自分の美容室に集めてそれぞれの過去を話し合うシーンでは、年齢を重ねても美しくいること、自分らしく輝くことの大切さに気づかされます。長く生きていれば、誰にでもいろんなことが起こります。何度も傷ついてその度に立ち上がって前に進み続けてきた彼女たち。そんなノンナたちの友情に感動します。そして再出発した彼女たちが、楽しげにキッチンで料理を作る姿には元気をもらえるはず。
実話を元にした“心も満たすレストラン”の物語
ニューヨークのスタテン島に実在するレストラン「エノテカ・マリア」。そのオーナーであるジョディ・スカラヴェッラさんの人生を元に作られたのが『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』です。彼も映画のジョーのように、母と祖母を亡くし、彼女たちからもらった愛情を形にするべくレストランを開いたそうです。これらのエピソードを元に、脚本を担当したリズ・マッキーが執筆しました。
実際の店舗でも、プロの料理人ではなく料理上手なノンナが腕を振るっているそう。映画と違うのは、イタリアだけではなく世界各国のノンナたちが、それぞれの郷土料理を日替わりで提供していること。そこには日本人のノンナもいるそう。エンドロールで実際の様子が流れるので、その温かな雰囲気を感じてみてください。
本作の公開後、問い合わせの電話が殺到しているらしいです。もしノンナたちの手料理が食べたいのならば、エンドロールの言葉を借りて「ご来店の際は電話で予約を」。
人生に遅すぎることなんてない!
『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』を観て感じたのは、「人生に遅すぎることなんてなにもない」ということ。主人公のジョーは、50歳を過ぎて母親を亡くしたことをきっかけに、やったこともないレストラン経営に乗り出します。さらに「エノテカ・マリア」で働くノンナたちは70代や80代。一度はやりきったと感じていても、セカンドチャンスを掴んで、生き生きとした姿で料理を振る舞うノンナたちの姿には、胸を打たれずにはいられません。「いつでも、何度でも、やり直せる」そう、優しく背中を押してくれているように思います。
まとめ
実在するレストラン「エノテカ・マリア」のオーナーの経験を元に作られたNetflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』。壮絶な過去を持ちながらも再出発を果たす4人のノンナと、壁にぶち当たっても仲間を信じ続けるジョーの、心温まるヒューマンコメディ作品です。もし疲れてしまったり、元気がなくなってしまったら、ノンナたちの笑顔と美味しそうな手料理で癒されてはいかがでしょうか。
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