世界的な名優ロバート・デ・ニーロ。映画ファンでなくとも一度はその名前を耳にしたことがあるでしょう。鋭い眼差しと、圧倒的な存在感、そしてどんな役柄にも魂を込める「変幻自在の演技力」。そのキャリアは50年以上にわたり、アカデミー賞をはじめ数々の賞に輝いてきました。本記事では、デ・ニーロの魅力と代表作、マーティン・スコセッシ監督との名コンビぶり、そしてNetflixで今すぐ視聴できる出演作品まで紹介します。
ロバート・デ・ニーロとは
ロバート・デ・ニーロは1943年8月17日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。両親は芸術家で、イタリア系の血を引いています。
1974年『ゴッドファーザー PART II』で若きビトー・コルレオーネを演じ、アカデミー助演男優賞を受賞。その後も『レイジング・ブル』でアカデミー主演男優賞を受賞するなど、数々の名演で知られています。
代表作に『タクシードライバー』『ディア・ハンター』『グッドフェローズ』『レナードの朝』『マイ・インターン』など、ジャンルを超えた多彩な作品のある名優です。
ロバート・デ・ニーロの魅力。幅広い演技とプロ意識の高さ
ロバート・デ・ニーロの魅力を語る上で欠かせないのが、その「演技の幅の広さ」と「役作りへの徹底ぶり」です。
デ・ニーロは、ベトナム戦争帰還兵の傷跡を描く『ディア・ハンター』のような重厚な人間ドラマから、『マイ・インターン』のようなハートフルなコメディまで、ジャンルを問わず出演しています。芸術作品と娯楽作品などジャンルを横断して活躍し、常に観客を魅了してきました。
有名なのは「デ・ニーロアプローチ」とも呼ばれる、リアリズムを追求した役作りです。『タクシードライバー』では3週間タクシードライバーとして実際に勤務し、『レイジング・ブル』ではプロボクサーの激しい人生を体現するために27kg以上もの増量をおこなったという逸話も。
その卓越した演技力も魅力で、例えば『レナードの朝』では、嗜眠性脳炎から一時的に回復する男性を繊細に演じ、その葛藤をリアルに表現しました。
メリル・ストリープと共演した『恋に落ちて』では、道ならぬ恋に揺れる中年男性の繊細な感情を丁寧に演じます。『アンタッチャブル』では冷酷非道なギャング、アル・カポネを怪演。圧倒的な演技力と振れ幅で、「現代最高の俳優」と評されるのも納得です。
マーティン・スコセッシ監督との盟友関係、映画界への貢献
ロバート・デ・ニーロは、マーティン・スコセッシ監督との長年にわたるコラボレーションでも知られています。どちらもイタリア系アメリカ人であり、共通の文化背景と映画への情熱がふたりの絆をより強くしています。
ふたりがタッグを組んだ代表作には:
- 『タクシードライバー』(1976)
- 『レイジング・ブル』(1980)
- 『グッドフェローズ』(1990)
- 『カジノ』(1995)
- 『ケープ・フィアー』(1991)
- 『アイリッシュマン』(2019)
など、アメリカ映画史に残る名作ばかり。Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』では、高齢になった両者が再び手を組み、重厚な人間ドラマを描きました。
デ・ニーロは、俳優としてだけでなく、プロデューサーとしても数多くの作品を世に送り出しています。彼の活動は映画界に大きな影響を与え続けており、アカデミー賞のほか、ゴールデングローブ賞、セシル・B・デミル賞なども受賞しています。
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Netflixで観られるロバート・デ・ニーロ出演作品
Netflixシリーズ『ゼロデイ』
『ゼロデイ』は2025年配信のNetflixシリーズ。アメリカに襲いかかる「ゼロデイ(未曾有の国家的危機/サイバーテロによる脆弱性)」をテーマに、デ・ニーロは元大統領役で主演を務めます。
国家の裏側で起こる陰謀と混乱にサイバーテロ……老齢の身に襲いかかる危機を乗り越えようとする経験豊かな政治家の覚悟や、家族と国家で揺れる苦悩を演じました。実在の政治家にヒントを得たともいわれる、デ・ニーロの重厚な演技が光ります。
・関連記事:Netflix『ゼロデイ』複雑難解な政治スリラー!ロバート・デ・ニーロがヒーロー然とした元大統領役を熱演
Netflix映画『アイリッシュマン』
『アイリッシュマン』は2019年配信のNetflixオリジナル長編映画で、デ・ニーロが『カジノ』以来22年ぶりにスコセッシ監督と再びタッグを組みました。
デ・ニーロは、実在した殺し屋フランク・“アイリッシュマン”・シーランを演じ、その裏社会での功績と孤独を描き出します。アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーベイ・カイテルら往年の名優たちが揃い、約3時間半にわたる重厚な物語は映画ファン必見です。名優たちの演技に作り込まれた背景美術、緻密なデジタル技術による若返り処理も話題になりました。
『ジョーカー』
『ジョーカー』は2019年公開、トッド・フィリップス監督による映画『ジョーカー』にも、ロバート・デ・ニーロは重要な役柄で出演。
ホアキン・フェニックス演じるアーサーの憧れ、テレビ司会者のマレー・フランクリン役をデ・ニーロが演じます。自らが演じた『キング・オブ・コメディ』(1983)のセルフオマージュとも言える配役で、悲劇と狂気の境界線を見事に彩る演技が話題となりました。
※2025年5月時点でNetflixで配信中。
まとめ
時代を越えて観客を魅了し続ける名優ロバート・デ・ニーロ。その演技はときに過激で、ときに繊細。作品にかける真摯な姿勢は、観る者の心を震わせます。
Netflixでは、そんな彼の最新作から過去の傑作まで、多くの作品を楽しむことができます。この記事をきっかけに、ロバート・デ・ニーロの名演にもう一度触れてみてはいかがでしょうか。
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