『舞妓さんちのまかないさん』の登場人物・キャスト
キヨ(森七菜)
舞妓を目指して親友のすみれと共に青森から京都にやってくるが、そのマイペースぶりから舞妓には向いていないと言われてしまう。しかし、実家で祖母と厨房に立っていたため、料理が得意で、“まかないさん”として屋形「朔」に住み続けることになる。
俳優・歌手の両面で活躍する森七菜が主人公のキヨを好演。森七菜といえば、新海誠監督のアニメ映画『天気の子』でブレイク。その後、『エール』(NHK総合)や『この恋あたためますか』(TBS系)で人気を不動のものとしました。これまでも評価されてきたように、本作でも京都の花街という華やかな場所にあっても、日常を感じさせる自然体の演技を見せています。
すみれ(出口夏希)
青森で生まれ育ったキヨの親友。修学旅行で訪れた京都の花街でたまたま百子を見かけ、舞妓を志す。父親の反対を押し切り、中学を卒業後にキヨと京都に出てきた。先輩舞妓たちも感心するほどの努力家でどんどん成長を遂げ、「100年にひとりの逸材」と言われるように。
演じる出口夏希は俳優デビュー3年目の新人。映画初出演となった『沈黙のパレード』では、飯尾和樹と戸田菜穂演じる夫妻の娘役を演じ、注目を浴びました。本作では舞妓に憧れ奔走する、すみれの初々しさと志の強さを瑞々しい演技で表現。普通の女の子が京都の花街で花開いていく姿は必見です。
涼子(蒔田彩珠)
梓の一人娘。高校生でキヨやすみれと年齢が近い。どこか人生を達観しているところがあり、母親である梓に対しても複雑な感情を抱いている。
千代(松坂慶子)
屋形「朔」の先代の女将で、現在も屋形の要。上品さと親しみやすさを兼ね備えているが、京都人らしい“いけず”なところもある。韓流好き。
梓(常盤貴子)
屋形「朔」の女将。涼子と同様に、屋形で暮らす舞妓たちのことも本当の娘のように大切にしている。ちょっと抜けた一面も。休みの日はよく建築家の田辺と出かけ、いろいろなことを相談する。
百子(橋本愛)
祇園で人気No.1の芸妓。すでに屋形を出て、一人暮らしをしている。どこか自分と似たすみれを可愛がっており、芸舞妓としての心得を授ける。
吉乃(松岡茉優)
百子の元同期。結婚をきっかけに芸妓を引退したが、キヨたちの屋形に出戻ってくる。お調子者で屋形のムードメイカー的存在となる。
つる駒/菊乃/琴乃(福地桃子/若柳琴子/ 南琴奈)
すでに舞妓としてデビュー(=店出し)を果たしている、キヨやすみれのお姉さん(=先輩)たち。つる駒と菊乃は同期で、舞妓2年目の琴乃は2人の後輩だが、いつも3人でおしゃべりに興じている。
中渡健太(城桧吏)
キヨとすみれの幼なじみ。高校では野球部に入り、甲子園を目指している。
田辺雅弘(井浦新)
梓に長年想いを寄せている建築家。梓にとっては良き相談相手。
蓮(リリー・フランキー)
屋形のバーテンダーを務めている。
石田武(北村有起哉)
舞妓の身の回りの世話をする男衆(おとこし)。みんなから“お兄さん”と呼ばれている。
清野流(尾美としのり)
つる駒のファンで、舞妓さんたちを撮影するカメラマン。
古舘寛治朗(古舘寛治)
呉服屋の7代目で、蓮がバーテンダーを務める店の常連。
櫻井君江(戸田恵子)
舞妓たちに舞を指導する“お師匠さん”。仕込みの女の子たちに舞妓としての才能があるかどうかを見抜く力を持っている。
キヨのおばあちゃん(白石加代子)
京都から遠く離れた青森でキヨを応援する優しいおばあちゃん。
ここに注目!『舞妓さんちのまかないさん』4つの見どころ
知られざる芸舞妓の世界をのぞき見
芸舞妓さんと一緒に食事やお酒、余興を楽しむ「お座敷遊び」。芸舞妓さんたちが普段どういう生活を送っているのか、どこか遠い世界のことのように思われる方も多いかもしれません。
そんな閉ざされた世界をのぞき見できる『舞妓さんちのまかないさん』。携帯電話禁止、結い髪でコンビニに行くのはだめ、男衆と呼ばれる舞妓さんたちのお世話をする男性たちがいる、舞妓デビューしたばかりの頃は結い髪が崩れないようにする箱枕で寝るのが辛い……等々、独自のルールや文化を知ることができます。
一方でドラマを観ていると、芸舞妓であっても普段考えていることだったり、悩みだったりは年相応の女の子たちと変わらないことに気づくはず。ただのイメージではなく、しっかりとした取材をもとにリアリティのある芸舞妓さんたちの日常を描いているのです。
実家に帰りたくなる!美味しそうなキヨのごはん
Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』で何よりも注目すべきは、“まかないさん”となったキヨのつくる美味しそうなごはん。親子丼、クリームシチュー、パンプディング、ナスの煮浸し、天ぷらなど、種々様々なメニューが屋形の食卓に並びます。
ドラマの中でも触れられていますが、屋形には舞妓を目指して全国からやってきた女の子たちが暮らしています。そのため、大切なのは“普通の味”を提供すること。高級レストランや料亭で出てくるような料理ではなく、誰もがホッとできるごはんを作る必要があるのです。それに長けているのが、キヨ。良い意味で普通で、ほっこりするような見た目の料理にお腹のあたりがポカポカしてきます。思わず実家に帰りたくなること間違いなし!
さまざまな思いで結ばれた“シスターフッド”
この作品では、1つのテーマとして「シスターフッド(女性同士の連帯)」が描かれています。特に顕著に表れているのが、親友同士であるキヨとすみれ。2人はともに青森から出てきたこともあり、お互いの存在が精神的な支えとなっています。キヨはまかないさん、すみれは舞妓さんとして別々の道を歩むことになってもそれは変わりません。信頼し合い、認め合い、尊重し合う2人の絆の深さに感動させられるシーンが多々あります。
また、同じ芸の道を進む先輩と後輩の関係も見どころ。仕込みさんとしてスタートしたすみれは祇園で人気No.1の芸妓である百子からさまざまなことを教わり、女性としての悩みを抱える百子もまた元芸妓である梓からヒントをもらったり、梓のことを先代の女将である千代が気遣っていたり、見守り見守られる関係性がそこにはあります。ふだん見慣れない芸舞妓の世界であっても、きっと共感できるポイントがあるのではないでしょうか。
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どこにいても何をしてても“特別な存在”であること
たくさん見どころはあるものの、最大のポイントは第1話の段階で主人公のキヨが夢破れるところだと思います。「努力は報われる」「頑張ればきっと夢は叶う」というメッセージは巷に溢れていますが、絶対とは言い切れないところもあるはず。
特に舞妓さんを目指す多くの人は中学を卒業した後すぐ修行期間に入るため、キヨのように今後の将来もふまえて早めに向いているか向いていないかを判断される場合も。でも、だからといって人間的にダメだとか、人生が終わるわけじゃない。実際にキヨは料理の腕前を買われ、まかないさんとして働き始めてからは以前よりもいきいきと輝き出します。
そんなキヨについて、青森のおばあちゃんが語った台詞がとても胸に響きました。それは「キヨはどこさいたってキヨだ」というもの。夢が叶っても叶わなくても、何をしてても、どこにいても、誰かの特別な存在であることには変わりない。本作は華やかな世界と何気ない日常の両面から、そのことを描いた物語です。
まとめ
Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』は知られざる京都の花街を舞台にしながら、普通の日常を大切に切り取った作品です。キヨの美味しそうなごはん、人と人とのやりとりに癒されるはず。ぜひ寒い時期に心がじんわり温かくなるのを感じてください。
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今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画も合わせてご覧ください!
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