「この人さえいなければ、自分の人生はもっと上手くいったのに。でも、この人がいなければ、自分の人生はきっと退屈だった」
Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』は、そんな出会いを経験したことがある人にぜひ見てほしい作品です。2025年9月12日に配信された本作は、幼少期から40代に至るまで、互いに支え合い、時に激しく衝突しながら歩んできた2人の女性の軌跡を描いた友情ストーリー。ラストは涙なしには見られない物語の見どころを紹介します。
※この記事はNetflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』の一部ネタバレを含みます。
『ウンジュンとサンヨン』あらすじ
栄誉ある映画賞を受賞した映画プロデューサーのキム・サンヨン(パク・チヒョン)。その授賞式で、彼女は「人生で最も影響を与えてくれた友人」としてテレビドラマの脚本家リュ・ウンジュン(キム・ゴウン)の名前を挙げ、感謝の意を表する。スピーチを聞いたウンジュンは驚きを隠せなかった。2人は小学校時代からの親友だったが、サンヨンの裏切りをきっかけに絶交していたのだ。ウンジュンの脳裏につらい記憶が蘇ってくるなか、突如サンヨンが現れ、衝撃の事実を告げる。
『ウンジュンとサンヨン』登場人物
リュ・ウンジュン(キム・ゴウン)
40代のドラマ作家。ある理由から大学を中退し、映画学校へ。その後、映画プロデューサーを経て脚本家として独立した。
ウンジュン役のキム・ゴウンは、2012年に映画『ウンギョ 青い蜜』でデビュー。瑞々しくも大胆な演技を披露し、新人賞を総なめしました。韓国の映像界を牽引する存在で、映画『コインロッカーの女』、ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『シスターズ』などでも高い評価を得ています。パク・チヒョンとは、主演ドラマ『ユミの細胞たち』以来の共演となります。
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チョン・サンヨン(パク・チヒョン)
映画会社「ツバメ・ピクチャーズ」の代表。映画プロデューサーを経て会社を立ち上げた。ウンジュンとは小学生からの腐れ縁。
サンヨンを演じるパク・チヒョンは、2017年に時代劇『王は愛する』で本格的に俳優業を開始。翌18年、異例のヒット作となったホラー映画『コンジアム』でヒロイン役に抜擢されて有名に。以降、ドラマ『新人歴史学者ク・ヘリョン』『ブラームスは好きですか?』『ユミの細胞たち』などの話題作でメイン役を務めるようになりました。
キム・サンハク(キム・ゴヌ)
ウンジュンとサンヨンが大学時代に所属していた写真サークルの先輩。2人の関係性に大きな影響を及ぼす。
サンハク役のキム・ゴヌは、2017年にドラマ『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』で本格デビュー。Netflixシリーズ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』ではソン・ヘギョ扮する主人公ドンウンに復讐される悪役の一人を演じていましいたが、本作では一転、愛情深いサンハクを優しさ溢れる演技を披露しています。
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ソン・ユチャン(チャ・ハギョン)
ウンジュンの映画プロデューサー時代の後輩。ウンジュンに恋心を抱いている。
ユチャンを演じるチャ・ハギョンは、4人組アイドルグループ「VIXX」のリーダー・エンとしても有名。グループでの活動と並行して俳優業も積極的に行っており、ドラマ『知ってるワイフ』『Mine』『無人島のディーバ』などの話題作に出演してきました。日本のドラマ『初恋DOGs』に出演したことでも話題に。
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『ウンジュンとサンヨン』見どころ
女性なら誰も味わう感情を描いた友情ストーリー
『ウンジュンとサンヨン』は二人の出会いから別れまでを繊細に描いた、一筋縄ではいかない友情ストーリーです。二人の出会いは、1992年にさかのぼります。ウンジュンが通う小学校に、サンヨンが転校してきたのが始まりでした。
清掃の仕事をしている母親に連れられ、サンヨンが暮らす新築の団地を訪れたウンジュンはその部屋のあまりの豪華さに圧倒されます。そして、タンスの脇に「あなたがうらやましい」というメモを残してきたウンジュン。その一言が、2人の関係性を端的に表しています。
ウンジュンにとって、サンヨンは常にコンプレックスを刺激する存在。裕福で才能があり、容姿にも恵まれたサンヨンに対して、幼い頃のウンジュンは父親を早くに亡くし、母親と半地下生活を送っていました。
そんなウンジュンが心の支えにしていたのが、父親がいない自分を励まし、優しく見守ってくれた恩師「ユン先生」。そのユン先生がサンヨンの母親と知り、ウンジュンはますます彼女がうらやましくて仕方がありませんでした。しかし、実際にはサンヨンは家族からの愛情に飢えていたのです。
貧しいけれど母親に愛されて育ったウンジュンは明るくて思いやりがあり、いつも人に囲まれていました。自分では笑顔にできない母も兄も笑顔にして見せる、その天賦の魅力にサンヨンもまた強烈なコンプレックスを抱いています。
憧れと嫉妬は表裏一体。女性なら誰もが一度は感じたことのある、あの悶々とした感情が鮮烈に蘇ってきて、苦しくなるくらい2人に感情移入してしまうことでしょう。
離れても離れても磁石のように引き寄せられる2人
大好きだけど、お互いにコンプレックスを抱いているがゆえ、すれ違い続けるウンジュンとサンヨン。そんな2人は、一人の男性を巡って対立することとなります。その男性とは、ウンジュンとサンヨンが大学時代に所属していた写真サークルの先輩、キム・サンハクです。
偶然にも、悲劇の死を遂げたサンヨンの兄で、ウンジュンの初恋の相手と同じ名前の「サンハク」。みんなの人気者で優しい彼にウンジュンは恋をし、やがてつき合うことになります。しかしながら、サンヨンの存在が二人の関係を揺るがしていくのです。
実は、サンヨンとサンハクにはある繋がりが。事情を知らないウンジュンは疑心暗鬼に陥っていき、やがてはサンヨンと決別。どちらの気持ちも痛いくらいに分かるがゆえに、心苦しい展開です。
一度は連絡を絶った2人ですが、社会人になってから再会。ウンジュンがプロデューサーとして携わることになった映画の共同プロデューサーに選ばれたのがサンヨンでした。そして、その映画の撮影監督を務めることになったのはサンハク。何の因果か、3人は再びめぐり合うのです。
そこでも、ウンジュンとサンヨンは激しく対立。長年積もりに積もったお互いへの妬み、嫉みがぶつかり合い、取り返しがつかないほど深い亀裂を生んでいきます。果てには、最悪の形でウンジュンを裏切るサンヨン。
終盤は友情ストーリーというより、もはや泥沼の愛憎劇であり、二人が仲直りする未来はとても見えてきませんでした。しかし、40代になり、サンヨンがウンジュンの前に現れたことで関係性に変化が現れます。
二人の雪解けとともに安楽死の意義を問うラスト
サンヨンがウンジュンに告げた衝撃の事実。それはサンヨンが末期癌で、余命宣告を受けているということ。ほんのわずかでも治る見込みはなく、痛みに耐えかねたサンヨンは“死”を選びます。
日本と同様に韓国でも安楽死は法的に認められていません。ゆえに、安楽死が認められているスイスに渡ることを決めたサンヨン。その旅に、ウンジュンに同行してほしいというのです。
死を間近にして負の感情から解放されたサンヨンと、最も大好きで、最も憎んだ友人の死を前に苦悩するウンジュン。パク・チヒョンとキム・ゴウンという2人の実力派俳優が見せるラストは、私たちの胸に重くのしかかってきます。「大切な人の意志を尊重し、その死を受け入れることができるか」という究極の問いについても、考えさせられることでしょう。
まとめ
Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』は約1時間×全15話とボリュームのある作品となっていますが、一つとして無駄な展開はありません。
「映画『タイタニック』でディカプリオが自分を犠牲にしてケイトを救うシーンは、確かに二人が赤の他人であっても涙を誘うとは思う。でもあれが大勢の観客の涙を誘ったのは、その前に二人が愛し合ったシーンがあったから」
「感情の積み重ねが大事なの」
劇中でウンジュンがそう語っていたように、長い時間をかけてすれ違い続けてきた二人の軌跡を描いてきたからこそ、ラストの雪解けのシーンは涙なしには見られないものとなっています。ぜひ、その感動を味わってみてください。
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