Netflix『ブラック・ミラー』シーズン7、全6話のあらすじと見どころを紹介!

イギリスで製作され世界中で大ヒットした人気テレビドラマ、Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』。約2年ぶりの新作となるシーズン7の配信が2025年4月10日より開始となりました。女性同士の泥沼バトルや、良い意味で後引くイヤミス(嫌な気持ちになるミステリー)、切ないラブストーリーなど、今回も多種多様なエピソードが集結したシーズン7。シーズン4で話題を呼んだ作品の続編も含む、全6話のあらすじと見どころを紹介します。

※本記事はNetflixシリーズ『ブラック・ミラー』の一部ネタバレを含みます。

『ブラック・ミラー』とは?

『ブラック・ミラー』とは?

Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』は2011年にイギリスのテレビ「チャンネル4」で放送開始され、シーズン3からはNetflixのオリジナルドラマとして制作されているSFアンソロジーシリーズ。作家・プロデューサー・テレビ司会者など、さまざまな肩書きを持つチャーリー・ブルッカーが原案を手がける一話完結型のドラマです。

『ブラック・ミラー』では新しいテクノロジーがもたらす社会変化や人間の愚かさが風刺的に描かれており、日本では1990年から不定期で放送されている『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)のイギリス版と呼ばれることも。プラットホームをNetflixに移してからは世界中で大ヒットし、2018年には視聴者の選択によって結末が変わるインタラクティブ映画『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』が公開されたことでも大きな話題となりました。

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『ブラック・ミラー』シーズン7の全6話を簡単に紹介!

1.「普通の人々」

「普通の人々」

小学校教師のアマンダ(ラシダ・ジョーンズ)と建設現場作業員のマイク(クリス・オダウド)。2人はなかなか子どもができずにいたが、毎年結婚記念日には思い出のレストランで過ごす仲の良い夫婦だった。だが、ある日アマンダが不治の脳腫瘍で倒れ、昏睡状態に。狼狽(うろた)えるマイクに、スタートアップ企業の代表・ゲイナー(トレイシー・エリス・ロス)からアマンダを救う最新医療が提案される。

それはアマンダの脳のデータをコンピューター上にコピーした上で、腫瘍を取った部分に合成組織を移植し、クラウドから認知機能を送るという画期的な技術。手術自体は無料だが、送受信料として月額300ドルかかるという。アマンダを救うためにサービスを利用し、無事に命は救われるが、快適な日々を送るお金を稼ぐために今まで嫌悪していた過激なライブ配信に手を出さざるを得なくなる……。

「普通の人々」を観ていると、アマンダを救おうとすればするほど追い詰められていくマイクの姿に胸が痛くなります。サブスクリプションや、ライブ配信の投げ銭システムなど、すでに存在するものへの痛烈な批判も多分に含まれていて、“原点回帰”を感じるファンも多いのではないでしょうか。人間の尊厳について考えさせられるエピソードです。

2.「ベッド・ノワール」

「ベッド・ノワール」

マリア(シエナ・ケリー)は食品メーカーで研究開発職に就いている。これまで何度もヒット作を生み出してきた優秀な社員で、職場のみんなから慕われ、プライベートでは恋人と仲良く過ごす充実した日々を送っていた。そんな中、高校の同級生であるヴェリティ(ロージー・マキューアン)が同じ会社に就職してくる。学生の頃から人気だったマリアとは対照的にヴェリティは地味な生徒だった。

すっかり垢抜けたヴェリティに驚くマリア。同時にヴェリティを自分の生活から遠ざけたい焦燥感に駆られる。またヴェリティが現れてから身の回りで不可解なことが起こり始め、マリアは徐々に周りからの信用を失っていくのだった。

「ベッド・ノワール」は高校時代にいじめを受けていた女性の復讐劇。マリアが過去にヴェリティにしたことを考えると、全て自業自得のように思えます。不可解な出来事の原因がヴェリティのネックレスにあると確信したマリアはなんと彼女の部屋に忍び込むのです。そんな2人の女性同士のバトルは非常に見応えあり。人間の支配欲をまざまざと見せつけられます。

3.「ホテル・レヴェリー」

「ホテル・レヴェリー」

ハリウッドスターのブランディ(イッサ・レイ)は、いつも似たような役のオファーに飽き飽きしていた。そんな彼女に舞い込んだのは、往年の名作映画『ホテル・レヴェリー』のリメイク版への出演話。映画の大ファンだったブランディは迷わず選考を受け、見事主演の座を掴み取る。しかし、それは想定していた仕事と少し違うものだった。

新しいキャストで一から作り直すのではなく、映画の世界観を再現した仮想空間にブランディが入り込むのだが、想定外の出来事が次々と発生し、物語は少しずつ崩れていく。

「ホテル・レヴェリー」

綺麗に物語を終わらせなければ、仮想空間から出られなくなるという宿命を背負ったブランディ。しかし、彼女はヒロインのクララと恋に落ちるのです。クララを演じたのは、ブランディが憧れる女優のドロシー(エマ・コリン)。ですが、ドロシーは人気絶頂の中で自ら命を絶ち、もうこの世にはいません。

AIに過ぎないクララの自我が少しずつ芽生え始め、ドロシーの悲しみに触れたブランディは彼女を愛おしく思うように。生きる時代も次元も異なる2人の切ないラブストーリーに胸を打たれること間違いありません。

4.「おもちゃの一種」

「おもちゃの一種」

ある日、老いぼれた一人の男キャメロン・ウォーカー(ピーター・キャパルディ)がコンビニで酒を盗もうとして逮捕される。すると彼のDNAが、40年前にスーツケースの中から見つかったバラバラ遺体に付着していたDNAと一致。殺人の容疑で取り調べを受ける中、ウォーカーは淡々と自分の過去を警察に語り始めるのだった。

「おもちゃの一種」は『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』と世界観をともにする哲学的なエピソード

「おもちゃの一種」は『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』と世界観をともにする哲学的なエピソード。同映画に出てきたゲーム会社「タッカーソフト」の社長コリン(ウィル・ポーター)の再登場は、ファンにとっては嬉しいサプライズでしょう。

90年代、ゲーム雑誌の記者を担当していた関係で若き日のウォーカー(ルイス・グリベン)はコリンと出会い、開発中のゲームを特別に見せてもらいます。そのゲームの中で動く小さな生命体“スロング”になぜか心惹かれ、データを盗んだウォーカー。仕事も手につかないほどスロングの育成に没頭する彼は、ある人からもらった薬物の影響でスロングと交信できると思い込むように。現実と虚構の境界線が曖昧になったウォーカーの狂気をウィル・ポーターとルイス・グリベンが見事に表現しています。エンディングにも驚きのサプライズが待ち受けているので、スキップは厳禁です。

・関連記事:選択肢で展開が変わるドラマNetflix『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』の秀逸さ

5.「ユーロジー」

「ユーロジー」

一人で暮らす孤独な男フィリップ(ポール・ジアマッティ)。そんな彼のもとに葬儀会社から大学時代に付き合っていたキャメロンが亡くなったという連絡が入る。後日、没入型の追悼デバイスが届き、思い出をアップロードしてほしいと頼まれるが、フィリップはキャメロンの顔さえも思い出せない。

昔の写真を引っ張り出してきたのだったが、キャメロンの顔はすべて黒く塗り潰されていた。そこで最新技術を使い写真の中に入り込むことに。思い出を辿るにつれ、キャメロンとの甘いだけではない思い出や気づけなかった真実に直面する。

「ユーロジー」は全6話の中で最も涙を誘うエピソードと言えるでしょう。

「ユーロジー」は全6話の中で最も涙を誘うエピソードと言えるでしょう。人の記憶というものは良くも悪くも薄れていき、主観にも影響されるものではないでしょうか。対して写真はある一瞬を客観的に切り取ってくれますが、心だけは誰にも正確に記憶することはできないはず。二度と戻らないかけがえのない時間を後悔のないように過ごしたいと思える作品です。

6.「宇宙船カリスター号:インフィニティの中へ」

「宇宙船カリスター号:インフィニティの中へ」

シーズン4で公開され、『ブラック・ミラー』シリーズの最高傑作と名高い「宇宙船カリスター号」の続編。まずは前作の物語を簡単におさらいしましょう。ゲーム会社カリスター社のCTOであるデイリー(ジェシー・プレモンス)は優秀な開発者でありながら、社員から疎まれる存在でした。

彼の楽しみは気に入らない人間のDNAから作ったデジタルクローンをゲームに登場させ、思い通りに動かすこと。ゲームの中でデイリーは上記のクローンで構成された乗務員たちを独裁的に率いていました。

しかし、そこに新入社員ナネット(クリスティン・ミリオティ)のクローンが登場したことにより、デイリーを恐れて大人しくしていた乗務員たちをナネットは焚きつけて反乱を起こすのです。

そこに新入社員ナネット(クリスティン・ミリオティ)のクローンが登場した

デイリーの支配からついに解放された乗務員たち。今回は新たにカリスター号の船長となったナネットが主人公となり、乗務員たちを率いていきます。オンラインゲームの世界に飛び出したものの、生きるために他のプレイヤーからクレジット(ゲーム内で使うお金)を奪わざるを得ない日々を送っていました。

結果、クレジットを奪われたプレイヤーからカリスター社に苦情が入り、事態に気付いた現実世界のナネットとウォルトン(ジミー・シンプソン)はゲームの世界に。ナネットは自分たちのクローンを説得しようとしますが、ウォルトンは容赦無く彼らを消滅しようとします。SF作品としてのクオリティが高く、プレイヤー3000万人のゲームでの生き残りをかけた戦いは前作をも上回るスリリングさ。その衝撃の結末をぜひとも見届けてください!

まとめ

まとめ

Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』シーズン7の全エピソードを簡単に紹介しました。過去作との繋がりも多く、ファンにとっては嬉しい最新シーズンとなっているのではないでしょうか。SFと様々なジャンルをかけ合わせた全6話の中からお気に入りのエピソードを見つけてみてください!

Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』シーズン7独占配信中!


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