映像や音響、そして役者の演技を通して疑似的に恐怖体験できるホラー映画は、一部の視聴者に人気のジャンルです。そこで今回は、さまざまあるホラー作品の中から厳選して6作品を紹介します。中には心の底から震え上がる本気で”やばい”ホラー映画も含まれるので、ホラー作品が苦手な方は視聴にはご注意ください
ライター:荒井啓仁
1.『ゲット・アウト』
『ゲット・アウト』のあらすじ
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人である彼女ローズの実家に招待される。差別を受けるのではと不安なクリスだが、過剰なほどの歓待を受け困惑。ローズの両親は「人種差別を許さない」と豪語するも、家には黒人の使用人がいて、パーティにも白人の姿しか見えない。クリスが2階の部屋に上がると、賑やかだった参加者たちは静まり返り、クリスの背を目で追っていた…。
『ゲット・アウト』で描かれる人間の欲望の恐ろしさ。巧みなストーリー展開
『ゲット・アウト』は、コメディアン・映画監督のジョーダン・ピールによるホラー作品。2018年アカデミー賞で作品賞ほか4部門でノミネートされ、脚本賞を受賞するなど、評価の高い作品です。序盤から散りばめられた違和感が、1つの答えにつながる瞬間は戦慄すること間違いなし。本当に恐ろしいのは人間の欲望なのだと心の底から実感させられます。恐ろしい作品ですが、結末を知った上でもう一度見たくなる巧みな脚本にも注目です。
2.『来る』
『来る』のあらすじ
生まれたばかりの娘と育児ノイローゼ気味の妻を放置し「イクメンで愛妻家」の体裁だけが生きがいの田原秀樹。いつしか彼の元には不可解な現象が起こるようになり、身の回りでも犠牲者が出る。田原はオカルトライターの野崎に相談。野崎と霊能力を持つキャバクラ嬢・真琴が調査を始めると、田原家には危険なものが憑いていると判明して……。
『来る』姿は見えずとも残忍な怪異に恐怖!
原作は澤村伊智のホラー小説「比嘉姉妹」シリーズの第1作目『ぼぎわんが、来る』。序盤と中盤でガラッと話が切り替わるのが大きな特徴です。序盤では育児ノイローゼと怪奇現象で徐々におかしくなる女性を黒木華が熱演。軽薄でどこまでも自分本位な夫を演じる妻夫木聡の演技も光ります。中盤から登場する怪異は姿が見えないものの、残忍で一切容赦がなく「恐い」の一言。見ごたえ充分です。
3.『ヘレディタリー/継承』
『ヘレディタリー/継承』のあらすじ
ミニチュアハウス作家のアニー・グラハムは関係の悪かった母エレンの死と、それによる家庭の不和に責任を感じていた。宗教家だったエレンの死後、グラハム家には奇妙な出来事が続く。自身も憔悴するなか、ある事故によりアニーはさらに追い詰められてしまう。家庭の不和と奇妙な現象は絡み合い、一家にとって最悪の結末を引き起こすことに……。
『ヘレディタリー/継承』「21世紀最も怖いホラー作品」との評価も納得の怖さ
映画『ミッド・サマー』で注目を浴びた新進気鋭のホラー監督アリ・アスターの長編デビュー作が『ヘレディタリー/継承』。まとわり付くような恐怖が全編を通して感じられる作品で、一部では「21世紀最も怖いホラー作品」との呼び声も高い作品です。不気味な違和感と恐怖が散りばめられており、役者の狂気と絶望に満ちた演技も相まって息が詰まるほど。
恐怖に耐えられる方は複数回視聴することで、作品の完成度の高さを感じるはずです。
※グロテスクなシーンやショッキングなシーンがあるため、苦手な方はご注意ください。
4.『呪詛』
『呪詛』のあらすじ
「祈りの力を信じる?」と、カメラに語りかける女性。リー・ルオナンと名乗る彼女は6年前とある宗教施設で禁忌を犯して、恐ろしい呪いに取り憑かれてしまったと言う。家族や友人も呪いにより次々と亡くしてしまい、唯一残された娘を助けるため、”呪文”を唱えることで動画の視聴者に力を借りたいと懇願する。 禁忌を破り解き放たれた呪いとは? ルオナンの映像にはおぞましい出来事の数々が映っていた。
『呪詛』目を覆いたくなる描写が全編ノンストップ!
生気のない女性の独白と、ショッキングな交通事故の映像から始まるNetflix映画『呪詛』。『パラノーマル・アクティビティ』や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に代表される「ファウンド・フッテージ」(※)の手法で撮影されたホラー作品です。序盤から終盤までルオナンや仲間たちの撮影した動画、監視カメラの映像越しにおぞましい呪いの演出が目白押し。2時間弱の視聴時間が終わる頃には疲労を感じるほどです。思わず目を覆ってしまう表現も多く含まれているので、ショッキングな描写が苦手な方は視聴する際は気をつけましょう。
※「集合体恐怖症」の方は気分が悪くなる可能性があるため、視聴の際は十分に注意してください。
(※ファウンド・フッテージとは、「行方不明になった撮影者が残した映像」というテイの作品ジャンル。手ブレカメラなどの表現が多い)
5.『アナイアレイション -全滅領域-』(Netflix)
『アナイアレイション -全滅領域-』のあらすじ
元兵士で生物学者のレナの夫は、拡大を続ける謎の領域「シマー」の調査へ行くが、調査隊は音信不通になってしまう。レナの夫だけが命からがら帰還を果たすが、昏睡状態に。レナは真相を探るため調査隊に志願。シマーではあらゆる生態系が異常な進化を遂げており、レナたちは前任調査隊の変わり果てた姿を目撃する。
人智を超えた現象を美しく・恐ろしく表現した『アナイアレイション』
Netflix映画『アナイアレイション』は2018年2月に劇場公開され、同年3月にNetflixで配信されたSFホラー作品。地球の常識が一切通用しない「シマー」では多くの動植物が変異を遂げており、人間も例外ではありません。登場するクリーチャーも見た目だけではない恐ろしさを兼ね揃えています。
想像力を掻き立てられるようなストーリー展開も『アナイアレイション』の見どころ。シマーとは何なのか、先遣隊はどうなったのか「怖いもの見たさ」で画面に釘付けになってしまいます。
【Netflix映画『アナイアレイション -全滅領域-』独占配信中】
6.『バード・ボックス』(Netflix)
『バード・ボックス』のあらすじ
世界中で「目にしたら死んでしまう”何か”」が出没し、人類は存亡の危機に立たされる。パニックに陥る街で、妊婦のマロニーは複数人の市民が身を寄せる民家に避難する。避難生活に限界が見えてきた頃、食糧も十分にある安全な場所があるとの無線が。幼い2人の子供を守るため、マロニーは目隠しをしたまま安全な場所への避難を決行する。
『バード・ボックス』サンドラ・ブロックの熱演が光る名作ホラー!
映画『バードボックス』は2020年度Netflixのオリジナル映画視聴回数で2位を獲得した人気ホラー作品。突然現れた、直視してはいけない”何か”に襲われる恐怖と、極限下で見ず知らずの人たちと共同生活を送る不安を描きます。「未知の存在に襲われる」点ではパニック・ホラー作品に近い『バード・ボックス』。しかし、”何か”は直接襲いかかってくるわけではなく、あくまで直視した場合に危険が及びます。多くの人が頼りがちな視覚を封じた上で、忍び寄る点で、日本のホラー作品にも通じる怖さ。ふだんはタフな女性を演じるイメージが強いサンドラ・ブロックの怯える演技にも注目。硬直する視線や全身の強張りから、直接映ることの無い”何か”の恐怖がありありと伝わってきます。
関連記事:サンドラ・ブロックの魅力とは?経歴や出演作5選
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まとめ
Netflixではオリジナル作品を含め、新旧話題のホラー作品を多数配信中! 震え上がるほど”やばい”作品も多いため、ホラーが苦手な方は自己責任でご覧ください。
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