かつみ♥さゆり、かつみ♥絶賛。『忍びの家 House of Ninjas』は史上最高の忍者作品
俳優の賀来賢人さんが主演・原案を手がけ、エグゼクティブ・プロデューサーを務めたことで注目を集めた忍者ドラマ『忍びの家 House of Ninjas』。幼い頃から大の忍者好きで、本作を“史上最高の忍者作品”と絶賛する夫婦漫才コンビ「かつみ♥さゆり」のかつみ♥さんに、作品の魅力と忍者愛をたっぷり語っていただきました。
※本記事にはNetflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』の一部ネタバレを含みます。
Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』とは
現代最後の“忍び”の家族を描いた完全オリジナルストーリー。俳優の賀来賢人さんが原案をNetflixに直接持ち込み、主演兼共同エグゼクティブ・プロデューサーとして参画したことでも大きな話題を呼びました。
2024年2月の配信以降、「今日のシリーズTOP10」で日本を含む世界16の国と地域で1位、世界92の国と地域でTOP10入り。配信2週目のNetflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)ではNo.1に輝くなど、世界中で高い評価を得ています。
Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』のあらすじ
伝説の忍者である服部半蔵の末裔で、現代に生きる忍び一族の俵家。家族全員が有能な忍者で、国家の危機を防ぐ秘密組織BNM(忍者管理局)から極秘任務を請け負っていた。しかし、6年前に長男の岳を失ってしまったある事件をきっかけに、俵家は忍びの仕事を拒否。主人公の晴、そして俵家は、それぞれに葛藤やトラウマを抱えながら、普通の家族として暮らしていた。
そんなある日、国家を揺るがす大事件が勃発。俵家はBNMから再び任務の要請を受けるが、一家の長である壮一はこれを拒む。その傍ら、6年前の事件を追う雑誌記者の可憐は、これまでに起きた未解決事件の裏に存在するある組織に気づきはじめる。国家、そして俵家に迫りくる脅威。現代最後の忍び一家に決断が迫られる──。
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「現代に生きる忍者」のリアリティに釘付け!
ーー『忍びの家 House of Ninjas』は現代の忍者作品ですが、かつみさんは忍者についてどのようなイメージを持っていますか?
忍者は存在が謎めいていて、誰もが興味をそそられるコンテンツです。僕が子どもの頃は、特撮テレビ番組の『仮面の忍者 赤影』に夢中でした。「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃」から「飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。その名は……赤影参上!」までの冒頭のナレーションはいまだに覚えています(笑)。赤影参上のポーズは、僕と同世代の方ならみんなやっていたと思いますよ。
海外でも『ミュータント・タートルズ』が放送されていたり、ショー・コスギさんがアメリカの忍者作品(『燃えよNINJA』)で活躍されたり。忍者は世界的に人気のコンテンツだと思います。
ーーこれまでの忍者作品と『忍びの家』では、どのような違いがありますか?
やっぱりリアリティですね。忍者って、山の中にある忍者屋敷で暮らしていると思うじゃないですか。でも『忍びの家』に出てくる忍者一族の俵家は酒蔵を営んでいて、賀来賢人さん演じる主人公の晴は自動販売機にジュースを補充するアルバイトをしています。忍者であることを隠しながら、普段はごく普通の仕事をしているんです。
そして不倫のもみ消しとか、使い込みのもみ消しとか、政府や警察が片づけられない問題を闇で動いて片づけるんです。現代でも未解決事件があると思いますが、あれはもしかして忍びが暗躍してるんじゃないか……。なんてことを考えると、ちょっとリアリティがありますよね(笑)。
「もし現代に忍者がいたら、こんな感じで存在しているんやないかな」ってイメージできます。
ーー作品の世界観、映像美はどのように感じましたか?
忍者作品ですから、映像のトーンは全体的に暗め。見せ方から忍んでいるなと(笑)。影で生きていく忍者のカッコよさ、みたいな哀愁漂う独特な世界観がとても魅力的です。
ーー主演の賀来賢人さんは、原案や制作にも携わっていますよね。
この作品の原案を賀来さんが自分で書いて、Netflixに持ち込んだという話を聞いて、まずはその積極的な姿勢がすごいなと。しかも原案だけじゃなく、エグゼクティブ・プロデューサーも兼任されていて。いろいろなアイデアを提案されたと思うんですけど、構成もすごくしっかりしているという印象を受けました。
ーー特に、どのような部分でそう感じましたか?
お笑いのネタってまずはオチから考えて、そこから逆算してフリや伏線を練っていくことが多いんです。この作品もオチの部分が丁寧に作り込まれていて、オチにつながっていく1話目からの伏線も素晴らしい! もしかしたら、ネタと同じやり方で作品を作っていったんじゃないかと感じました。
それに、徳川家に仕えていた服部半蔵の末裔と、北条家に仕えていた風魔小太郎の末裔が雌雄を決するという構図も、忍者好きの僕に刺さったポイントの一つです。僕の知り合いにはフィギュアスケートをやっている織田信長の末裔だっていますから、そう考えるとリアリティのある設定ですよね(笑)。
男心をくすぐる見どころが満載!
ーー賀来さんの演技はいかがでしたか?
まず、身体がバッキバキ! 相当鍛えて撮影に臨んでいますよね。ただ、相手に忍者だと悟られたらダメですから、服から見えている身体の部分はなるべく筋肉をつけないように心がけていたみたいです。そのあたりもリアル忍者へのこだわりを感じますよね。
あと、殺陣も素晴らしかったです。実物の日本刀は長くてずっしりしているので、野球バットで打つように斬っても、上からバサッと振り下ろしてもダメ。一振りひと振りが重くて難しいんです。あれは相当訓練されたと思いますよ。想像ですけど、多少なりとも相手に当てているから、あれほどの迫力を演出できたんだと思います。
ーーでは、賀来さん演じる主人公・晴の印象は?
ウブで内気な性格ですよね。アルバイト帰りにいつも牛丼屋さんに立ち寄るんですが、決まって吉岡里帆さん演じる可憐ちゃんがいるんです。3回行って3回とも。しかも、可憐ちゃんのほうから声をかけてくれるんです。僕やったらまず、空いている席を一つずつ詰めていって、「一人でっか」とか言いながら自分から声をかけますけどね(笑)。でも、晴は可憐ちゃんのほうからアプローチされているにも関わらず、目も合わさないんです。そのシーンが晴の性格をよく表しているなと。
ただ一方で、明け方の牛丼屋さんで3回も出くわすことに違和感も持っていて、晴が可憐ちゃんを調査するんです。その一つに家の中を望遠鏡でのぞくシーンがあるんですが、可憐ちゃんが窓際で着替えようとした時、サッと目を背けるわけですよ。晴のウブさと可憐ちゃんの美しさは、アクションシーン以上に男心をくすぐられましたね。
ーー作品全体の忍者アクションはいかがでしょう?
ド派手な忍者アクションではないんですが、実際に忍者が戦ったらこんな感じなんやろうなという、ちょうどいい塩梅。アクションのスピード感や殺陣が素晴らしくて、リアル忍者の世界観がめちゃくちゃカッコいいんです。
忍者作品ではよく手裏剣を手のひらでシュシュシュと投げていますが、あのやり方では投げられないです(笑)。ロケで行った忍者村で教わったんですが、実際はダーツのように投げると、うまく投げられるんです。作中でもダーツのように手裏剣を投げていたので、やっぱりリアルやなぁと感じましたね。
ーー印象に残っているアクションシーンはありますか?
戦闘シーンではないんですが、小学生のちびっこ忍者・陸がバク転を練習するシーンです。体操選手やアイドルのバク転って、身体がスッと伸びたきれいな伸身になると思うんです。『忍びの家』の陸は、ひざを曲げて身体を丸めた状態で着地するバク転。そのほうが着地してからすぐに動き出せたり、戦闘態勢がとれたりできるんでしょうね。カッコよさじゃなく、あくまで実践向き。バク転一つをとってもリアリティが伝わってきます。
ーーちなみに、かつみ♥さんもバク転ができるとか?
61歳ですから今はできるかどうかわかりませんが、昔はやってましたよ。もしこの作品がシリーズ化されて続編の出演オファーが来たら、僕バク転やります! バク宙だってやります! アキレス腱が切れてしまっても構いません!
世界に轟く、世代も国境も超えて楽しめる本格忍者劇
ーー忍者になることに憧れますか?
永遠の憧れですよね。やりたいですねぇ、忍者。僕と♥さゆりちゃんの二人でね。昼はナニワのラーメン屋さん、夜はおっちょこちょいの夫婦忍者。「アカン! 刀とほうき、間違えて持ってきてもうた」みたいな(笑)。
そこで一つ、演出のアイデアを提案させてください! いつもはおっちょこちょいですが、ある日、二人で本気を出して事件を解決します。いつもの二人とは違うぞと思わせたところ、僕が仮面をはぐと賀来賢人さん、♥さゆりちゃんが仮面をはぐと吉岡里帆さんが登場するんです。コレ、どうにか使えませんかね(笑)。
ーーでは、忍者「かつみ♥さゆり」が使う忍術とは?
普通の忍者だったら煙とともにドロンと消えますが、僕らは煙が薄れてきてもまだ荷支度をしている、とか。あとは、足に水蜘蛛を付けて水上をスイスイ進むところを、僕らはだんだん沈んでいってしまう、とか。そんなおっちょこちょいの忍者がやりたいですね(笑)。
ーー『忍びの家』はどんな方にオススメしたいですか?
『忍びの家』には忍者作品のいいところがすべて詰まっています。忍者はいてると思っている人を裏切らない作品です!子供が見てもかっこいい忍者、親世代が見てもかっこいい、おこちゃまからご年配の方まで、夫婦で、恋人で、一人でも、絶対楽しめますよ!
現に、『忍びの家』って世界16の国と地域でNetflixランキング1位になっているでしょ! 2023年は『御手洗家、炎上する』、2024年はこの『忍びの家』。間違いないです。
今回の記事は「eo光チャンネル」で放送中の番組『Netflix Freaks』の連動企画。こちらの動画もご覧いただき、かつみ♥さんのプレゼンで作品の面白さをぜひ感じてください!
【Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』独占配信中】
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