2023.12.11 リアリティ番組

Netflix『イカゲーム：ザ・チャレンジ』456人の中で誰が生き残る？人間臭い参加者から目が離せない

ライター：苫とり子

2021年にNetflixで独占配信され、全世界で大旋風を巻き起こした人気韓国ドラマ『イカゲーム』。その設定をそのままリアリティーショーにしたNetflixオリジナル番組『イカゲーム：ザ・チャレンジ』第一弾の配信が11月22日にスタートしました。本作で特に注目したい3つのポイントを紹介します。

※本記事は『イカゲーム』の一部ネタバレを含みます。

参加者も大興奮！『イカゲーム』の世界を完全再現
まさに極限状態…どんどん追い込まれていく参加者たち
ヒーローも悪役も、みんな人間臭くて堪らない！
まとめ

参加者も大興奮！『イカゲーム』の世界を完全再現

困窮した大人たちが、「負けたら即死」という容赦ないルールの中で超高額賞金を懸けたデスゲームに挑む姿を描いた韓国のサバイバルドラマ『イカゲーム』。2021年9月にNetflixで配信されるやいなや、世界中で大ヒットとなった同作がリアリティーショーとなって帰ってきました。

その名も、『イカゲーム：ザ・チャレンジ』。ドラマと同じく、456人のプレイヤーが賞金456万ドルをかけて対決を繰り広げるリアリティ番組となっています。イギリスの制作会社がドラマの世界を完全に再現しており、プレイヤーたちも大興奮！ドラマの代名詞でもあり、多くの人のトラウマとして残っているヨンヒ人形も登場します。

456人分のベッドが積み重なるように配置された参加者の部屋もそのまま。ここでプレイヤーたちはゲームに脱落するまで、常に誰かの目があるストレスだらけの共同生活を営むこととなります。

ゲームの内容に関しては「だるまさんがころんだ」「型抜きゲーム」などドラマから着想を得たものもあれば、新たに追加されたものまでバラエティ豊か。もちろん、プレイヤーが実際に死ぬことはないので安心ですが、脱落した人は一目で分かる工夫が施されています。

まさに極限状態…どんどん追い込まれていく参加者たち

命こそ奪われはしないものの、手にしたら人生がガラリと変わるであろう456万ドルがかかっているため、プレイヤーたちの意気込みも相当なものです。1度のゲームで容赦なく大量の人数が落とされていく中、どんどん追い込まれていくプレイヤーの姿に思わず手に汗握ること間違いありません。

特にいたたまれない気持ちになるのが、「型抜きゲーム」での型選び。まず参加者たちは4つのチームに分かれ、それぞれのチームから代表者が選出されます。代表者たちは丸・三角・星・傘のいずれの型でゲームに挑むか話し合いで決めていくのですが、もちろん最も難しい傘は誰も選びたがらないのです。

制限時間内に話がまとまらなければ、強制的に代表者4人が失格となり、また次の代表者が選ばれるシステム。チームメンバーからの「丸か三角にしてほしい！」というプレッシャーもある中、たまたま代表者に選ばれてしまった気弱なプレイヤーの表情たるや……。あまりに気の毒でこのゲームの残酷さを思い知らされました。

ヒーローも悪役も、みんな人間臭くて堪らない！

最初はバラバラだったプレイヤーたちも、共同生活の中で信頼できる仲間を見つけたり、ことを有利に進めるために団結したりと、少しずつまとまっていきます。それが顕著に現れるのが、チーム対抗の「戦艦ゲーム」。

船長と副船長が主体となって進められるこのゲームでは、数人の“ヒーロー”が誕生します！人間の心理を巧みに見破り、相手チームの戦艦を順調に沈めたり、仲間から一人も犠牲者を出さないように奮闘したりと、彼らの活躍ぶりにはワクワクが止まりません。勝利の後に安堵の涙を流すヒーローの人間味あふれる姿にも注目してみてください。

一方で、傲慢な振る舞いにより他の人からことごとく嫌われてしまうプレイヤーも。ただ、中には理解を示してくれる参加者もいて、そのやりとりから最初は悪役に見えたプレイヤーの意外な過去や思いが明らかになる瞬間もあります。ドラマと同じく、みんな大金が必要な事情を抱えているので、知れば知るほど応援したくなるはず。

ただ、ヒーローも悪役も目立つプレイヤーは要注意！本番組ではゲームの他に、無作為に選ばれたプレイヤーが他の人を脱落させるかサポートできる「テスト」があり、脅威と思われたプレイヤーは脱落させられる危険性が高まるのです。

みんなには信頼されたいけど、あまり目立っても落とされる。そのバランスをどう取るかという心理戦の要素も含まれています。