サスペンスからハートウォーミングな作品まで、幅広いジャンルで観客を惹きつける作品を数多くつくる映画監督・藤井道人。
この記事ではNetflixで観られる作品を中心に、藤井道人監督のおすすめ作品を9つ紹介! あらすじとおすすめポイントを解説します。
藤井道人監督とは
2010年に日本大学芸術学部映画学科を卒業し、2014年に『オー!ファーザー』で監督としてデビューを果たした藤井道人監督。以降『余命10年』などの恋愛映画から社会派でダークな『ヴィレッジ』など、幅広いジャンルの作品を手掛けています。ジャンルの異なる作品郡でも、藤井監督作品に共通しているのは繊細な人物描写。困難に直面した登場人物たちの内面に訪れる葛藤を丁寧に描きます。登場人物たちが何を感じたのか? どういった変化が訪れたのか? 作品内の目的を説明するだけではなく、1人1人の人物にもフォーカスを合わせる作風こそが、藤井道人監督の魅力です。
藤井道人おすすめ作品
1.Netflix映画『パレード』(2024)
Netflix映画『パレード』は、愛する人を遺した死者たちの物語。美奈子(演:長澤まさみ)をはじめ、かけがえない人を現世に遺した死者たちが登場します。死者たちが抱えた未練と無念、死してなお失われない愛情、私たちが決して知ることができない死者たちの思いがつづられたストーリーは感動必須。丁寧な演出と感動的なストーリーを支える実力派俳優たちの胸に迫る演技も必見です。死者たちの抱えきれない悲しみを表現する演技は、見ていて自然と涙がこぼれてしまうでしょう。
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2.Netflixシリーズ『新聞記者』(2022)
Netflixシリーズ『新聞記者』は、日本を揺るがした政治家や官僚の「疑惑」の真実を追い求める記者・松田杏奈(演:米倉涼子)が主人公。同名の映画『新聞記者』から一部設定などは引き継いでいますが、ストーリーやキャストは一新されたドラマシリーズです。陰影のハッキリしたライティングなど演出面も印象的で、社会の闇に切り込む松田を取り囲む緊張感がひしひしと伝わってきます。社会的なテーマを描く上で、素晴らしいのがキャストたちの演技力。米倉涼子をはじめとした名俳優たちのリアリティあふれる演技は、自分たちの日常の延長線上にあるような迫力を感じさせます。
藤井監督が俳優陣たちへの思いを語った動画は、Netflix公式YouTubeで公開中! オフショット満載の動画もぜひご覧ください。
3.『余命10年』(2022)
映画『余命10年』は、20歳にして余命10年を宣告されてしまった高林茉莉(演:小松菜奈)の恋と人生を描いた作品です。「恋はしない」と決めていた茉莉ですが、生きる気力を失っていた、かつての同級生・和人(演:坂口健太郎)と再会。お互いに励まされ、恋人同士に。茉莉に残された少ない時間のなか、気丈に送る何気ない日常の描写や家族の暖かさが胸を打つ感動作品です。茉莉の病気を知った和人の行動、それを受けた茉莉の決断……。どうしようもなく想い合うのに引き裂かれてしまう2人の姿は、涙なしでは見られません。
4.『正体』(2024)
映画『正体』は、脱獄した死刑囚と彼を追う刑事によるサスペンス作品です。移送中に逃亡した死刑囚の鏑木(演:横浜流星)は、日雇い労働者やフリーライターなど、巧みに姿を変え全国を逃げ回ります。死刑囚の鏑木ですが、他人のために力を尽くす姿は凄惨な事件とは結びつきません。鏑木と逃亡先で関わる人たち、鏑木を追う刑事・又貫(演:山田孝之)、見ている私たちの中に「鏑木は本当に罪を犯したのか?」という疑問が浮かびます。事件に隠された真相や鏑木の行方、続きが気になってしまうサスペンスの醍醐味に満ちた作品です。
5.Netflixシリーズ『100万円の女たち』(2017)
Netflixシリーズ『100万円の女たち』は、謎の女性5人と売れない小説家による奇妙な共同生活を描いたドラマ作品。年齢も職業もさまざまな5人の美女とともに暮らす道間慎役を、RADWINPSの野田洋次郎が演じたことも話題となりました。女性たちとの共同生活は誰が仕組んだのか? 毎月100万円もの現金を手渡してくる女性たちの正体は? コメディ作品のようにストーリーが進みますが、散りばめられた不穏な謎が不思議な緊張感を演出します。急転直下でストーリーが転換する中盤まで見てしまえば、全12話の完走もあっという間です。
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6.『ヴィレッジ』(2023)
映画『ヴィレッジ』は、山奥にある閉鎖的な村を舞台としたサスペンス作品です。村内の格差や陰湿な人間関係、主人公・優(演:横浜流星)を取り巻く閉塞感は、見ていて息が詰まります。気持ちの良い描写は少ないものの、不思議と目が離せないのが『ヴィレッジ』の魅力です。『ヴィレッジ』では、横浜流星や黒木華、古田新太など実力十分な主演陣の鬼気迫る演技にもご注目。閉鎖した村でもがく住民たちの生々しい演技は、優に降りかかる理不尽が身近に感じてしまうほどのリアリティにあふれています。
7.『ヤクザと家族 The Family』(2021)
『ヤクザと家族 The Family』は、3つの時代を生きたヤクザの人生を通し、家族の姿を映し出す作品。父親を亡くした賢治(演:綾野剛)は、とある事件をきっかけに、柴咲組の組長・博(演:舘ひろし)と親子の契りを交わします。法律・人情・世相……移り変わる時代とともに、変化していくヤクザ。自分の拠り所だったものさえ変わっていく時の流れの中で、賢治は組織(家族)を取るのか、自分の家庭を取るのか、選択を突きつけられます。やり場のない怒りを抱えた青年期から、諦観の中に変わらない思いを抱く壮年期まで。賢治という1人の人間の生涯に訪れる変化と、歳を重ねても変わらないものを演じきる綾野剛の演技には脱帽です。
8.『青春18×2 君へと続く道』(2024)
『青春18×2 君へと続く道』は、台湾に住む青年ジミー(演:シュー・グァンハン)とバックパッカーのアミ(演:清原果耶)のひと夏の恋と再会を描きます。人生に躓(つまづ)いたジミーは、淡い初恋をたどり日本へ来訪。昔、アミから届いた絵葉書を頼りに、福島を目指します。楽しかった思い出とは対称的に暗く沈んだジミーの現在。かつて想った旅人のアミと同じように、日本を巡る中でジミーの心にも変化が訪れます。たどり着いた福島で、ジミーは何を見つけるのか。青春映画でありながら、人生の背中を押してくれるような、優しい温かさのある作品です。
9.『最後まで行く』(2023)
『最後まで行く』は、うだつの上がらない刑事・工藤(演:岡田准一)の八方塞がりな96時間を描いたノンストップ・サスペンス。母親の死に裏金疑惑、運転中に頭が真っ白になった工藤は、突然飛び出してきた男を轢き殺してしまいます。トランクに遺体を詰め、なんとか隠蔽しようと頭を回す工藤の目の前には、嫌味な同僚が行う検問が……。『最後まで行く』は、岡田准一が全力で演じる“ダメ男・工藤”にもご注目ください。決して笑いを狙った演技ではなく、困難に対して工藤が全力で嘆き、苦しむ姿が面白いのは、岡田准一の演技があってこそ。一手でも誤れば人生が終わってしまうような困難と、ギリギリのところで耐え忍ぶ工藤の姿を抜群の演技力で表現しています。
まとめ
藤井道人監督による新たなNetflixシリーズ『イクサガミ』が2025年11月に配信開始! 岡田准一や山田孝之、二宮和也をはじめとした豪華キャストからのコメントも寄せられています。ジャンルを問わず名作を作り続ける藤井道人監督が、明治時代を舞台に繰り広げられる命がけの戦いをどう描くのか。今から続報が待ちきれませんね。
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