実話に基づく映画10選「事実は小説より奇なり」

実話に基づく映画10選「事実は小説より奇なり」

映画やドラマの世界は何もかもが派手で、壮大な出来事がたくさん起こります。一方「事実は小説より奇なり」ともいいますが、フィクションに限らず事実を元にした映画も見応え十分です。
今回紹介するのは、実話から生まれた作品。社会問題を題材にしたものから、ホロリと涙してしまうものまで、編集部おすすめの10作品を紹介します。人生の参考にできたり、知見を広げてくれたりと自分が知らない世界や物事を知るきっかけになると思います。

1.ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男
▲Netflix映画『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』独占配信中

2023年11月に配信されたNetflix映画『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』は、人種差別や同性愛に対する偏見と戦った活動家バイヤード・ラスティンを描いた作品。

黒人差別に立ち向かったバイヤード・ラスティンは、1963年8月28日に行われた人種差別撤廃デモ「ワシントン大行進」を計画した主導者の一人。この大規模デモの実行に至るまでを描いたのが『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』です。
政治家や警察、FBIまでもが敵対し、行進を妨害しようとするのですが、それでも差別なき世界のため、奮闘するラスティンの姿には勇気をもらえます。

さまざまな障害を乗り越えて行われた「ワシントン大行進」は、米国史上最大の平和的抗議として、歴史に残る偉業とたたえられています。本作では実際のデモ映像を織り交ぜての演出がされており、その臨場感に圧倒されます。

【Netflix映画『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』】

2.ファザーフッド

ファザーフッド
▲Netflix映画『ファザーフッド』独占配信中

アメリカの人気コメディアンで俳優としても活躍するケヴィン・ハートが熱演したNetflix映画『ファザーフッド』。主人公のマット・ロジェリン自身の体験をつづった回顧録がベースになっていて、妻を亡くし娘を1人で育てる新米パパの奮闘を描いたヒューマンコメディです。

マット・ロジェリンは、第一子の娘マディの誕生を心から楽しみにしていました。しかし娘を出産した妻が翌日に死去。そこからマットは男手一つで娘を育て上げていきます。ミルクの作り方やベビーベッドの組み立て方など、初歩的な部分からわけが分からず大変。それでも楽しげに育児をするマットに悲壮感はありません。心配で田舎から出てきた義理の両親も、マットに任せて田舎へと帰っていきます。その際、義父から言われた「子供の自由にさせろ」というアドバイスには、経験者だからこその含蓄(がんちく)がありました。

シングルファザーとしての苦労を、あくまでもコメディとして明るく描いている本作。じんわりと温かくなるほのぼのストーリーの先には、子育てに対する意識が学べるだけではなく、ひとり親家庭に対する周囲のサポートの大切さや関わり方を学べるでしょう。

【Netflix映画『ファザーフッド』】

3.ロストガールズ

ロストガールズ
▲Netflix映画『ロストガールズ』独占配信中

Netflix映画『ロストガールズ』は、実際の未解決事件を描いたロバート・コルカーのノンフィクション作品が原作。「ロングアイランド連続殺人事件」は2010年に発覚した事件で、アメリカのニューヨーク州ロングアイランド南岸に位置するギルゴビーチで11人の遺体が発見されたもの。事件発覚のきっかけとなったシャナン・ギルバートの母親、メアリーが本作の主人公。

娘と連絡が取れないメアリーは警察に捜索依頼を出しますが警察はなかなか動きません。業を煮やしたメアリーは自分で娘を捜索することに。娘の失踪から半年以上が経過した後、失踪現場付近で4人の白骨死体が発見。これを受けて警察は、重い腰を上げ真剣に捜査を始めるのです。

警察もメディアも信じられない中、娘のため、他の被害者のため、正義を貫くメアリーに共感します。

【Netflix映画『ロストガールズ』】

4.ザ・テキサス・レンジャーズ

ザ・テキサス・レンジャーズ
▲Netflix映画『ザ・テキサス・レンジャーズ』独占配信中

2019年に配信されたNetflix映画『ザ・テキサス・レンジャーズ』。アメリカ・テキサス州で勤務していた2人の伝説の刑事が、凶悪な強盗犯を追い詰めた実話を元に描いたクライム映画です。

『ザ・テキサス・レンジャーズ』の部隊は1934年のアメリカ。クライム映画『俺たちに明日はない』などで知られる凶悪な犯罪者カップル、ボニー・パーカーとクライド・バロウを2年以上も警察は逮捕できずにいました。業を煮やしたテキサス州犯罪取締部の部長、リー・シモンズは追跡のプロであるテキサス・レンジャーの元捜査官フランク・ヘイマーとともに、独自に捜査を始めます。

全米を恐怖に陥れた犯罪者の逮捕劇。FBIが2年に及ぶ捜査をしても捕まえられない犯罪者を、2人の熟練保安官が経験と直観を頼りに追い詰めていくストーリーには、何事も積み重ねが必要なのだと考えさせられます。またリーとフランクのキャラクターも、いつもふざけていたりするのに、締めるところはしっかりと締めるのがカッコいい! 有名な物語なので結末を知っている方も多いと思いますが、それでも面白いと思わせてくれる作品です。

【Netflix映画『ザ・テキサス・レンジャーズ』】

5.レスキュードッグ・ルビー

レスキュードッグ・ルビー
▲Netflix映画『レスキュードッグ・ルビー』独占配信中

殺処分の2時間前に飼い主が見つかって救われた保護犬のルビーの話を基に作られたNetflix映画『レスキュードッグ・ルビー』。実際には7年におよぶ実話を1年に凝縮させて再編集した感動のストーリー。

問題を起こして何度も保護施設に戻されていたルビー。このまま貰い手がいなければ殺処分になってしまいます。その殺処分確定の2時間前に出会ったのが警察官のダニエルでした。ダニエルは警察犬とともに捜査を行うエリート部隊に憧れていますが、チャンスに恵まれずその夢をかなえられずにいました。
警察犬というと血統書付きのエリート犬を想像する方も多いと思いますが、ルビーは雑種犬。しかしダニエルはルビーを引き取ることに。またダニエルもさまざまなハンディを抱えていました。そんなダニエルとルビーが徐々に成長していく姿に、観ているこちらも応援したくなります。そして最後には本当の奇跡を起こすことに……。

『レスキュードッグ・ルビー』のモデルとなっているルビーとダニエル(ダニエル・オニール)は、アメリカのロードアイランド州警察に勤務し、これまでに10名の行方不明者を発見し、優秀な遭難救助犬として表彰されたことも。

【Netflix映画『レスキュードッグ・ルビー』】

6.私の親友、アンネ・フランク

2021年に配信されたNetflix映画『私の親友、アンネ・フランク』。ナチスドイツ占領下のアムステルダムで身を隠し、強制収容所で病死したアンネ・フランクとその親友の友情を描いたのが本作です。

ナチスから逃れるためアムステルダムに移住してきたハンナとアンネ。少女時代の2人は異性についてやおしゃれへの憧れを話し合うなどしていました。しかし密告を受けナチスがやってくると穏やかな日常は一変します。収容所へ連れていかれるアンネ。遅れて収容されるハンナとの再会シーンは、涙なしでは観られません。

アンネが隠れ家で綴った『アンネの日記』をもとにした作品は数多くありますが、『私の親友、アンネ・フランク』は、親友であるハンナ・ゴスラーの視点で描いているため、他作品とは違った角度のアンネを知ることができます。

【Netflix映画『私の親友、アンネ・フランク』】

7.マザー・テレサからの手紙

ノーベル平和賞を受賞している聖人、マザー・テレサが、尊敬するエグザム神父へ綴った個人的な手紙を基に作られた伝記『マザー・テレサからの手紙』。

物語は1946年、ロレット修道女会でシスターをしていたテレサの視点から始まります。当時のインドは、独立運動の真っ只中で混沌としていました。街にあふれる貧困者に心を痛めたテレサが、スラム街の子どもたちに文字や言葉を教えはじめます。

ヒンドゥー教が布教しているインドでテレサは異教徒なため、彼女の活動にはさまざまな困難がありました。しかしひたむきな彼女の援助で周囲が変わっていき、称賛されるように。心の闇を表に出さず奉仕活動を続けた彼女に、本当の強さとは何かを知れたような気がしました。

8.しあわせの隠れ場所

2009年に公開された『しあわせの隠れ場所』は、アメリカンフットボールのトップリーグであるNFLでプレーしていたマイケル・オアー選手の半生を描いたハートフルストーリーです。

貧しいスラム街で生まれ育ったマイケル・オアー。とあるきっかけで白人であるテューイ一家に迎え入れてもらい、アメリカンフットボールと出会います。ルールも分からずチームで孤立するマイケルですが、生まれ持った高い身体能力と保護本能である彼の才能が開花。あっという間にトッププレイヤーへと成長していきます。

『しあわせの隠れ場所』は、マイケルを迎え入れたテューイ一家の母、リー・アン視点で描かれています。そこにはマイケルの成長とそれを見守る優しい一家の姿が映し出されていました。
リー・アンを演じたサンドラ・ブロックは、本作を通じてテューイ一家と良き友人となったようで、実際にマイケルの試合を一緒に観戦する姿が目撃されているとのことです。

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9.最強のふたり

2011年に公開されるや否や、話題を呼んだフランス映画『最強のふたり』。車いす生活を余儀なくされた大富豪と、そのヘルパーである黒人青年の笑いあり涙ありの本当にあった話。

事故で首から下が麻痺してしまったフィリップは、自身の介護者を選んでいました。その採用面接でふざけた理由で面接に来ていた黒人青年のドリスと出会い採用することに……。最初は衝突ばかりの2人でしたが、徐々にお互いを受け入れはじめ、フィリップの生活がキラキラとした世界に一変します。

普通なら交わることのない2人が出会い、分かり合うことで生まれた友情。そこには本物の想いがありました。さまざまな問題を描いている本作ですが、主演のフランソワ・クリュゼとオマール・シーの自然な演技で重苦しいテーマもコミカルに仕上がっています。出会いが人を変えていく。チャンスがあれば、困難が待っていようと勇気をもって飛び込んでいくことも大事かもしれません。

なお、主演のオマール・シーはNetflixシリーズ『Lupin/ルパン』でも主人公を熱演し、話題作となっています。

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10.戦場のピアニスト

ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた1人のユダヤ人ピアニストの伝記をもとに作られた『戦場のピアニスト』。第55回カンヌ国際映画祭パルムドールなど数々の名誉を受賞した名作です。

第二次世界大戦時、ピアニストとして活動していたウワディスワフ・シュピルマンは、ユダヤ人ということを理由に、ナチスドイツから追われてしまいます。転々としながら逃れるシュピルマンですが、1人の将校に見つかってしまいます。将校に自分がピアニストだと伝え、近くにあったピアノで1曲披露することに。
ホロコーストの歴史を知るうえで外せない名作です。

まとめ

社会問題を題材にしたものから、ホロリと涙してしまうものまで、さまざまなジャンルの作品をご紹介しました。「本当にこんなことが起こったの!?」と驚くようなものばかりです。今回紹介した作品を参考に、興味のあるジャンルの作品に触れてみてはいかがでしょうか。


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